折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

急に伸びる

2023-08-01 10:52:24 | 日常の生活から

ちょっと難しいところを出すと、とたんにその日の学習がストップしてしまうSちゃん。小さい子に良くある事ではありますが、中でもSちゃんはなかなか手ごわく、今まで楽しくできていた所、興味が持てそうな所に差し替えても、その日は「もうやらない!」になってしまうのです。
その日にやってもらうプリントを考えに考えてセットしても、行ったり来たりの日々が続いていました。でも、Sちゃんにとってとても良かったのは、お母さまがおおらかな方だったこと。そんな事があっても感情的にSちゃんを怒ったりされないんですね。そして、次の教室日にはまた決まった時間に連れてきてくださいました。
そんなSちゃん、今年から1年生です。私が密かに計画していた進度より、ずいぶん遅れています。でも、無理をさせるとその日の学習がストップしてしまう・・・さあどうするか?と思っていたころに、Sちゃんに変化が起きました。
新しいところが苦じゃない。「難しいでしょ?」と聞くとニヤッと笑う。まだまだ追いついてはいませんが、進み方はグンと早くなりました。
「一年生=お姉さん」になった、という意識もあったと思います。また、戻りに戻った所でたくさんの復習が出来て、数の感覚が育った、ということもあります。

上のグラフは、学力がどのように成長していくかを表したものです。学力は一気に伸びるものではない。必ず、伸びが停滞する時期を挟んで伸びていきます。この時期をプラトー(高原)と呼びます。この時期は学習の効果がないのではありません。今まで学習したものを整理したり、咀嚼したり、効果が表に現れないだけです。
子どもは一気に成長する瞬間が何回もあります。それは、学力も精神力もです。(精神力は数値化できないので、誰も調べていないようですが・・・・・)大人の出来ることは、焦らず、今日頑張れたことをまずは喜んであげることだと思います。やったことは必ず残っています。
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