折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

なぜ学年を超えられるのか?

2019-03-11 16:54:40 | 教室から
公文の学習は、学年に関係なく進みます。

それに対して、学校やほとんどの塾では、おなじ学年の子を集めて全体に教え、進んでいきます。一斉授業、と言いますが、何か習い事をするときに圧倒的に多いのはこの方法です。
なぜでしょう??

それは、授業をやる側にとって、すごく簡単にできるからです。
一人ひとりの理解や出来具合を見ながら全員に違う教材を配るなんて、学校の授業では不可能ですよね。
たとえば3年生のクラスには、まだ1年生の足し算引き算が十分でない子もいます。3年生で習うことがもう完全に出来てしまって、もっと難しい問題を喜ぶ子もいます。
どの子も伸ばすためには、実は個人個人にあった教材の進み方を選ぶ必要があるのです。
そして、3年生の内容がもう絶対に大丈夫だ、と思ったら、次の4年生の勉強にチャレンジしてみます。
どこかに弱いところがあってはいけません。そこを完全にできるようにしないと、先でつまずくからです。
復習の回数は人によって全部違います。

そんな風に進んでいくと3年生でも、4年生の子がやるところが4年生と同じレベルでできるようになります。5年生の勉強も、6年生の勉強も。
身近に2学年も3学年も進んでいる子がいると、あんな風になりたいな、と思う子がたくさん出ます。
公文の教室とはそんな場所です。
実は一人ひとりの進み方をきっちり見極めて、一人ひとりにぴったりの教材を用意するのはそんなに簡単な事ではありません。
どんな風にその日の学習をしたか、ちゃんと把握しないといけません。

手間も時間もかかります。でも、それだけの効果はあります。

学年を超えて学習している子がこれほど多いのは、「個人別の教材」を「個人別のプログラム」でやっているからなのです。