折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

今年もありがとうございました

2021-12-25 11:30:17 | 日常の生活から

今年も一年、お子の学習に寄り添って下さり、ありがとうございました。教室までの送迎、宿題に向かうお子さまへのひとこと。暖かいご協力を、いつも感謝しております。

くもんの学習はどの子にとっても楽ではありません。よくできる子も、学校でやっていることの範囲にまだ追いついていない子も、その子の「ちょうど」をやっているのです。出来るようになった大人にとっては簡単に思える箇所も、まだ未完成の子どもにとってはとてつもなく高い山で、毎回がチャレンジです。

新しい山を乗り越えた体験は、学力だけでなく、「できなかったことも何度か繰り返したら出来た!」という素晴らしい経験値をくれます。でも、乗り越えた経験が少ない子の中には、やり切れるか不安な子もいます。おうちの方の「今は難しいかもしれないけど、○○ちゃんならこれもきっとできるよ。」のひとことがお子さまの心の向きを変えます。サボることを認めるのでなく、難しくて不安だ、という心に寄り添ってあげる。たまにはお手伝いしてあげても構わないと思います。
私の仕事は、山を乗り越える道案内をしてあげることで、子どもは自分で登ります。でも、どうしても辛そうな時は、あの手この手で一緒に乗り越える算段をします。大きい子でも、つらい時に私の隣の席でやると、全く質問もしないのにスムーズに進むことがあり、面白いなあ、と思います。

時間がかかった時、「何やってたのよ。」と言う代わりに、
「長いこと頑張れたんだねえ。」
と言ってあげてください。
それから、学習のことでお困りのことは遠慮なくお伝えくださいね。私の望みは、子どもが伸びることです。



英語嫌いにさせない!

2021-12-01 19:00:39 | 教室から

先日、予約していた佐藤亮子さんのオンライン講演会を視聴しました。マスコミでは「佐藤ママ」で知られている佐藤亮子さんは4人のお子さんを全員東大医学部に進学させた方で、今は色んな方面で教育講座をされています。今回の講座は小学生の英語について。タイトルは「英語嫌いにさせない!自分で未来を切り拓く子どもの育て方」です。
 実は今までの佐藤亮子さんの著書を読むと、「まずは算数、国語を徹底的に鍛える」ということが書いてあり、英語の講演会は珍しいなと思ったのですが、現実的な面白い内容でした。
 この折立教室だよりで8月末に書いたのが「中学の英語が難しくなっています」という内容でした。小学校5年生から英語の授業が週2時間行われていること。結構本格的な内容でテストもあること。
 中学のテスト対策をずっと見てきた私から見ると、中1の最初の範囲から、ちょっとあり得ないくらい難しくなっているのが現実です。
 講演会では具体的な数字を挙げて説明されました。小学校で700語。これは読めて書ける、というレベルのものではないかもしれませんが、これだけの単語が教科書に出てくるわけです。中学に上がる前から英語に苦手意識を持つ子が増えているのも、わかるような気がします。
 楽しく小学校生活を送るのに、やっぱり英語は早めにスタートするのが望ましい、とおっしゃっていました。
 また、会の後半に質問に答えるコーナーがありました。なるほど、と思う回答がいくつもあったのでご紹介しますね。
Q: 英語と国語の力は関係ありますか?
A: 英語力は国語力に比例します。本を読むのが遅い子は英文を読むのも遅い。読解が苦手な子は、英語の長文も苦手。

Q:タブレット学習の時間が増えていますが、どう思いますか?
A:「手を動かして書く」のは大切。アナログ→デジタルの移行は出来るが逆は難しい。入試は手書く。書ける子に。

Q:色々やらせたいことが多くて優先順位が難しい。
A:基礎学力は優先させる分野。あとはそれぞれの判断で。でも、スポーツ分野で超一流になるのはとても難しいから、たいていの場合は程ほどに。

Q:単語が覚えられません。
A:問題集は完ぺきにやらない。出来るだけ早く最後まで終わって、何度もやることが定着のカギ

コロナ禍が始まって、急にネットでつながることが増え、逆に地球が狭くなった感じがする。と言われました。違う国で生きている人たちに親も関心を持ちましょう。英語のやる気はそんなところからも起きます。という事でした。

今、佐藤亮子さんの本を回覧しています。ご希望の方は上野までお申し込みくださいね。