折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

何で勉強するの?

2017-01-02 10:48:08 | 教室から
10年ほど前、公文教育研究会が大きな広告代理店に依頼して大々的にキャンペーンを張ったコマーシャルがありました。
ジョン・レノンの歌声に合わせて、子どもたちが映され、「何で勉強するの?」と自問自答するのです。そして最後に、「その答えは教室にあります。」、と。
 
実際には明確な答えが教室に置いてあるわけではありません。
コマーシャルのセリフは、子どもたちが学習にチャレンジしていく過程を通して、答えを見つけるお手伝いをする、という意味だと思います。
それでは子どもたちはどんな答えを見つけると思われますか?
「何で勉強するの?」という問いは、勉強が嫌な子どもが、よく言い訳のために(笑)口にしますよね。では、それに対しては、どんな風に答えたら良いでしょう?
 
まず、ちょっと考えるだけで、次の世代の子どもたちが全員、全く勉強してくれなくなったら、文明はその時点でストップしてしまいますよね。
科学の進歩も、文化の伝承もナシ。何十年後かには原始時代に逆戻りです。文明社会の恩恵を受け続けるためには、先人たちの遺した知識を伝えていくことは、長いスパンで見て必須です。

そして、ひとりひとりの人生を考えても、それは同じです。
将来、大人になった時に「知識」と「知識を使って考える力」はその子を助けてくれます。
豊かな深い人生を味わうのに、勉強が与えてくれるものの大きさは計り知れません。学力は見えないけれど誰からも奪われない、大きな武器になります。

 
「『何で勉強するの?』かを人に聞いているうちは、何で勉強するのかは、わからないよ。
勉強しないでは、そのすごい値打ちに気づく力は養えない。がんばって賢くなっていくうちに、きっと、その答えが自分でわかるようになる。
そのために勉強するんだよ。」
教室ではそんな風に答えています。

(生涯年収がぜんぜん違う!!・・・なんて別の面からの生々しい話も、たまに高校生にはしますがね・・・・。笑)