折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

スマホ脳

2021-07-31 19:27:16 | 子育てもろもろ

スマホ、タブレット、パソコン。
お子さまは一日何時間くらい、これらを見ているでしょうか?
最近よく売れている本に「スマホ脳」というのがあります。作者はスウェーデンの精神科医。心の不調で受診する人がここ10年、著しく増加したことの一因として、一気にデジタル化したライフスタイルを上げています。人間の脳はデジタル社会に適応するようにはできていない、とも。

「ここ数年、複数のことを同時にやろうとしている自分に気づいたことはないだろうか。集中して家で映画を見ることが難しくなった。つい手元にあるスマホを見てしまう。」
「現代のデジタルライフでは、複数のことを同時にしがち(マルチタスク)である。しかし、私たちは実は一度に一つのことしか集中できない。メールを読みながら、講義も聞ける自分はすごいと思うかもしれないが、二つの作業の間を行ったり来たりしているに過ぎない。しかも、脳はさっきまでの作業の方に意識を残している(注意残余)。集中する先を切り替えた後、再び100%集中できるまでには何分も時間がかかるという。」
「マルチタスクは記憶力にも影響を与える。」
「10代は体内時計の遅延が起きる時期で、夜型になりやすい。さらに睡眠時間の減少がものすごい勢いで起きている。つまり、朝起きられない。睡眠障害で受診した人の数がぐっと増えた時期と、インターネットにつながるスマホが本格的に普及した時期はぴったり一致している。(夜、スマホやパソコンを見ると、その光に含まれるブルーライトが睡眠を抑制してしまう)」

スマホ依存症、というのは日本でも受診外来が出来るほどで、お酒やタバコと同じくらい依存性があるのではないかと私自身は思っています。

スマホを持たせざるを得ないのなら、その前によく話し合って、約束をしておきましょう。
それから、小さな子。おとなしくさせるために気軽にYou Tubeを見せる前に、他のことで気を紛らわせられないかをちょっとだけ考えてください。絶対に使うな、とは申しませんが、柔らかなみずみずしい脳に、何を注ぐかは周りの大人次第ということをわかっておきましょう。

「デジタル化が進む今、人間は自らをどんな危険にさらしているんだろうか。大人だけでなく子供まで巻き込んで、まるで壮大な実験をしているみたいだ。」と作者は書いています。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは「自分の子にはiPadはそばに置かないし、スクリーンタイムを厳しく制限している。」とあるインタビューで言っています。製品発表会ではiPadに最大級の賛辞を浴びせているのに、です。
 ビル・ゲイツは自分の子供には14歳になるまでスマホは持たせなかった、と言っています。それは決して、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが金銭的に余裕がなかったためでないことは明らかです。




貯金があるってありがたい

2021-07-03 09:42:18 | 日常の生活から

貯金があるって、ありがたい。銀行口座のことじゃありません。「学力の貯金」のことです。銀行口座だって残高がゼロだったら、ちょっと困ったなあ、とみんな思うのに、なぜ勉強の貯金が無くても、みんなそれほど気にしないのでしょうか。
勉強だって、「その日暮らし」じゃない方が良いのです。今学校でやっているところより先をやっていたら、きっと先生の説明や、その単元の意味するところが、ほかの人よりはるかにはっきり解るでしょう。

そして何より良いのは、勉強のわかり方を覚えられること。頑張って先に進んだ人は、「自分で自分を」出来るようにしてきた人です。もちろん教室では先生に助けてもらったりしますが、こうしたら出来るようになった、という体験をたくさん積んだ人。銀行口座のたとえ話でいうと、「お金の稼ぎ方を覚えた人」です。
そんな人は、たまたま今学校でやっているところが急にわからなくなっても、自分を出来るようにする方法を知っています。公文の先取りの価値は、実はこれなのではないかと思っています。
先に進めば進むほど、公文はあなたを助けてくれます。出来るだけ遠くまで行きましょう。学んだことは自分でつかんだことなので、学校でやった時に繋がる。そして、そこまで進んだ脚力が、他のこと(教科)をするとき、きっと役に立ちます。



トロフィーが来た!!

2021-07-01 09:39:08 | 教室から


今年もたくさんのトロフィーが来ました。3か月も教室を開けられなかったのに、そのあとぐんぐん進んで、結局例年と同じくらいの数のトロフィーが教室まで来ました。三教科全部もらった子も増えました。すごいことです。

一人一人が頑張ったのはもちろんですが、仲間がいるのも大きい。一人じゃなかなか頑張れません。
「あんなところをやっていて、すごいなあ。」とか
「来年はあの子みたいにトロフィーをもらいたい」とか。
頑張っている子の生の姿をたくさん見られるのも、教室のいいところです。
カッコよく頑張っている人を見つけて、目標にしましょう。そのうちあなたを目標にする子が出てきますよ、きっと。
そうなったら良いな、と思いませんか?思うことが、始まりです。