折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

英語を好きになってほしい

2019-07-01 19:28:48 | 日常の生活から

英語を好きになってほしいな、と、いつも思っています。
 言葉は世界の人たちと繋がるための、大切な道具です。
最近、翻訳機なるものが出回って、多少の用事はそれで伝わるようですが、友達になったり、一緒に仕事をしたり、というような場面では、自分の口で伝える以上に効果的な方法はありません。

  では英会話が大切なのか?
教室だよりでたまにお伝えする事ですが、全く知識がない人が英会話教室に通ったところで一気にぺらぺらと喋れるようになるものではないのです。週に一回、会話だけをしに通っても、次のレッスンまでにおおかた忘れてしまいます。大人は多少英語がわかりますから、英会話教室に通わせれば何とかなるんじゃないかと錯覚しがちですが、自分の全く知らない言語を習得する事を想像するとよくわかります。
 たとえばポルトガル語会話教室、とか、スワヒリ語会話教室、とかに週一回通って、あいさつや歌やゲームをもっと教えてもらって、会話を習得するのに何年くらいかかると思いますか?母国語が日本語の私たちが外国語を日本に居ながらマスターするには、文字学習と文法が必須なのです。会話は応用偏なので、いきなり応用編から入っても何も残らないのです。
 
 だったら文字学習と文法さえ押さえていれば喋れるようになるのか?
それもノーです。音が文字とくっついて記憶され、たくさんの読み込んだ文や文章が頭の中に蓄積されていること。(口が覚えていること)
それが出来ていれば後は練習すれば何とかなります。
 私はそんなに上手ではないですが多少は英語を喋ります。昔、ついていたアメリカ人の先生に、
「もっと上手くなるにはどうしたらいいですか?」
と尋ねたとき、彼は
「できるだけ読みなさい。新聞でも雑誌でも。」
と言いました。
 公文の教材は音と文字、文法のバランスがとても良い。文法を押さえ終わった後は大量の文章を読みます。全部が頭の中に残らなくても、少しでも残そうと思ってやる限りは、英語の引き出しがたくさん増えるはずです。
 やがて使う事を想像しながら、英語を楽しんで欲しいと願っています。