折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

がんばれ!未来の福原愛ちゃんや白井健三くんたち。

2016-10-07 01:07:08 | 教室から
リオオリンピック,パラリンピックが終わりました。

地球の裏側での開催でしたので、真夜中の試合も多く、寝不足になられた方もおられると思います。(私もですけど。)
今回のオリンピック、「土壇場での逆転勝ち」や「ランキングが上の勝ったことがない相手に果敢に挑んで勝利をもぎ取る」、といった場面が多かったように思います。
もともと才能がある選手が日々血のにじむようなトレーニングを重ねてきて、最後の最後に決め手になるのはメンタルの差なのかなあ・・・と感じました。
日の丸をしょって悲壮感いっぱいに戦っていた頃の日本人選手たちのことを思うと、伸び伸びと、最後まで自分らしく戦っている(ように見える)若い日本人選手の姿は、隔世の感があります。

それと同時に痛切に思ったことがあります。

選手たちの中には、非常に小さい頃から競技を始めた人が多い。
卓球の福原愛選手が3歳で初めてラケットを握った、というのは有名な話ですが、
体操の白井選手しかり、
レスリングの吉田沙織選手しかり・・・。
多分ほとんどの選手が小さいころからその競技か、似たような競技を始めているはずなのです。

そして・・・・運動を小さい頃からやらせても何も言われないのに、
お勉強だとなんで「小さいのにかわいそう」になるんでしょう・・・・?
お勉強は「つらいこと」だから?
子どもは外で遊ぶもの、という固定観念があるから?

「勉強がつらかった」のは周りの大人の体験でしかありません。
実際、教室の子達を観察してみると、小さい子でも実に楽しそうに学習しています。
「読めるようになる」「足し算が出来る」というのはまだ数字や文字を与えられていない子どもにとって、
ものすごくわくわくするチャレンジだからです。

チャレンジが進むと一度にはできなくて「泣き虫愛ちゃん」のように泣く子もたまに出てきます。
でも、「出来るようになる」楽しみを覚えると、だんだん難しいから面白い、という風に変わっていきます。
中には「数学にハマる子」「どんどん難しい本を読み漁るようになる子」もでてきます。
子どもの才能を開花させるための肥沃な土壌を作るのには、幼児期はとても大切なのではないでしょうか。
しかもスポーツより学習のほうがはるかに「つぶし」が効きます。
(よく言うように、野球の世界ではイチローは一人しか要らないけれど、勉強の世界では、ジローもサブローも共存する余地がある。)


折立教室にも、小さなイチローや愛ちゃんたちが頑張っています。私が最初の応援団長になろう、とテレビ画面を見ながら思ったことでした。