くまぷーの海外ドラマblog

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「クローザー3」 第2話「殺人の埋め合わせ」

2008年08月20日 | クローザー
建築現場でブルーシートに包まれた古い遺体が発見される。特捜班では取り扱われないはずの事件だが、遺体の所持品にプロベンザの名刺があったため、ブレンダたちが捜査を行うことになる。
被害者は地元のギャングのダレル・リチャーズという男で、LAの暴動のさなか失踪届けが出されていた。プロベンザが必死に記憶を掘り起こしたところ、ダレルは立ち直るために話しかけてきたような様子だったが、暴動の捜査で忙しかったために名刺を渡しただけですませたのだという。そしてダレルはその直後に失踪していた。
撃たれた銃の持ち主はジャック神父という、地域の青少年の更正にあたっている人物だった。そしてダレルの弟ケニヨンもまた市民活動から議員に立候補するなど、地域の更正の象徴的人物だった。
しかし神父もケニヨンも、昔のことを掘り起こされることに抵抗を示し、非協力的だった・・・

一方、フリッツはブレンダの父からの電話を取ってしまう。同棲どころか、男女交際すら認めないような父にフリッツの存在を知られたことで、ブレンダは捜査に集中できずに頭を抱えるが・・・

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ブレンダのファザコンぶりは、今までも「そこまでやるか」という感じだったが、今回もまた。
40過ぎたオナゴが同棲をパパに知られたからってそこまで動揺するなよ・・・・
ここまでブレンダをビビらせ、精神的自立を不可能にしてしまうパパって一体どんな人物なのだろう。激しく気になる。

フリッツは・・・わざとだな。
彼は曲がりなりにもFBIだから、その辺の計算はちゃんとしているような。
だって、ブレンダがLAに来てからの関係の進展で、じわじわとだが、二人の力関係においてフリッツが確実に勝ちをおさめているように見える。
なんだかんだで同棲して、なんだかんだで母親に会って、なんだかんだで引越しを承知させて・・・フリッツは小さな部分で損をしても確実に得を取っているんだな。
ブレンダのパパがどんなスゴモノなのかは不明だが、ブレンダがおびえてジタバタしているうちに、なんだかするっとフリッツが事態を軟着陸させていそうな気がする。それってお似合いの二人ってことかな。

しかし、フリッツが仲間にからかわれたというのは、今のところ笑い話になっているけれど、地味にこの先ブレンダのダメージとして効いていきそう。今まで気軽にフリッツを使っていたところを、ちょっと我慢して使えなくなっているのだから。ブレンダの強みだったFBI人脈が閉ざされている格好なのだな。
さらにそこにガブちゃんが・・・まさかガブちゃんとブレンダの信頼関係に、よそからの故意の策略のないところでひびが入るとは思っていなかった。今シーズンの脚本陣イジワルだなぁ。まさにシーズン初めから「そう来るか」のオンパレード。
ガブちゃんが政治方面に色気を見せてるというのは、こういう方向での伏線だったのか。

私事だが、「CSI:NY」のホークス先生がらみでアフロアメリカンをテーマにした映画とか、チャリティ活動とかを目にすることが多いが、彼らの「ブラザー思考」というものの根強さは、他のカテゴリからの理解を超えるものがある。
普段ちゃんと正義について思考できるガブちゃんが、ことブラザーがらみだとスイッチが入ってしまうという。
ブレンダはそのブラザー思考をなめていたのか、「私たち元通りね?」でガブちゃんがリセットしてくれると思っていたのだろうか。
そんなもんじゃないのだ、あれは理屈じゃないのだから。
冒頭、いつもは出ない「これはフィクションです」の表示はダテではない。LA暴動にしろなかなかナイーブで扱いの難しい話につき取り扱い注意ということだったりして。
「もし法律より自分の正義を優先するなら」というブレンダの台詞は、なかなか鋭い。どこにその放った矢が突き刺さったのやら。

フリッツを封じられ、ガブちゃんが機能しなくなり・・・ブレンダの手持ちのカードが次第に弱ってきているようだ。
その中でプロベンザの「俺の名刺、俺の事件だ」と見せた意地が泣けた。引退勧告なんかはねつけて、じいやは最後まで頑張って欲しい。
しかし・・・サンチェスとダニエルズがなんだか怪しい雰囲気。視線がアヤシイし、いちゃいちゃしてるし。ガブちゃんも横目でにらんでいたが・・・チーム内に不穏な雰囲気が満ち満ちている。

ブレンダに来週はどんな試練が?


【 脇俳優チェック 】

◆ジャック神父 .... Mark Rolston
オフィシャルサイトあり。
「CSI:マイアミ」ではFBIの捜査官のコール役。第4シーズン25話「止まった時間 後編」でヴァレーラが証拠の紙幣の取り扱い失敗の時に初登場し、ことごとくホレイショと捜査方針で対立。第5シーズン3話「デスプール100」ではカジノ船のガサ入れのために利用されていた。第6シーズンにも登場予定。
「クリミナルマインド」第1シーズン11話「テネシーの吸血鬼」では、テネシーの小さな町で64年ぶりに起こった殺人事件に戸惑う保安官ホール役で登場。
「プロファイラー」の第3シーズンで、サムをおびやかし続けた偽ジャックことドナルド・ルーカス役でサブレギュラー。
「CSI:NY」第1シーズン18話「狙われた委員会」では、内務監査委員会の報告妨害狙いと見せかけて、えらい大がかりな仕掛けで痴情のもつれを晴らしたマルコーニ内務監査官役を演じていた。
ドラマでは「ザ・シールド」「NYPDブルー」「ダーク・エンジェル」など。映画でも「エイリアン2」の兵士のひとりドレイク役や、「リーサルウェポン2」「ロボコップ2」など出演作は多い。
「コールドケース5」では序盤に4エピ登場予定。

◆ダレルの弟ケニヨン .... Dohn Norwood
「BONES」第2シーズン4話「殺人ゲーム」では、遺体のある現場にブースとテンペランスを案内したパークレンジャー役。ところが気の荒い犬が遺体の骨を咥えて近寄らせまいとするので困ってしまう。
「FBI~失踪者を追え3」23話「暗殺者の素顔」では、マキーバ解放戦線のテロリストのアディーサの仲間として、一緒に逮捕されたメンバー役。マーティンとダニーに尋問され、全員捕まったから革命は諦めろと説得され、失踪者アビーについての情報を話す。
「ER」第9シーズン7話「痛みに耐えて」では、脱走兵のアビーの弟エリックを逮捕しに来た軍警察MP役で登場。アビーの懇願も聞かず、手荒に逮捕する。

◆弾道学のプロのブライアン .... David Zayas
「Oz」ではラテン系囚人のモラレス役で第4シーズンから出演している。
「デクスター」では、殺人課のコワモテながら優しい刑事、エンジェル・バティスタ役でレギュラー。
「FBI~失踪者を追え5」21話に登場予定。

◆元ギャング仲間のテリー・ミラー .... Keith Diamond
「CSI:マイアミ2」14話「骨に刻まれた凶器」では冒頭、アレックスとデルコを遺体が発見された現場に案内したパークレンジャーのカスバート役。カスバートが二人を置いて現場から去った後、火災の風向きが変わり二人は火に巻き込まれそうになる。
「NCIS」第1シーズン2話「パラシュートの罠」では冒頭、カップルの乗っていた車に訓練中の海兵隊員が落下して死亡した現場に、ギブスとディノッゾを案内した軍曹役。
「クリミナルマインド」第1シーズン4話「白昼のレイプキラー」では、サンディエゴの現地警察のマーティン刑事役で登場。
「ER」第7シーズン4、5話では、ルカがアビーを守るために応戦して暴漢を死なせてしまった事件を担当した刑事役。ルカは自分の行いを責めるが、刑事は正当防衛だったからと同情的。

◆ダレルとケニヨンの母 .... Beverly Todd
「シックスフィートアンダー」では、第2シーズンからキースの母役で登場。娘の放蕩や母不在で生意気に突っ張る孫には甘いが、キースの意見には強気に母親ぶって事態を放置している。
「Dr.HOUSE」第3シーズン20話に登場予定。

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2 コメント

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はじめまして。 (kwat)
2008-08-21 04:53:01
ガブのファンです。いつも楽しく読ませていただいてます。
来週のお話は楽しいですよ。「特別観覧席」みたいな雰囲気です。
このシリーズではブレンダとガブの関係、ブレンダとフリッツの関係がギクシャクしたり、結構ヘビーなネタが多かったりしますが、プロベンザ爺がいい味だします。
ブレンダのパパは9話目に初登場しますよ。「たどりつけばアラスカ」の元宇宙飛行士モーリスです。
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かーすけ (Unknown)
2008-08-22 07:30:14
この所、itunesで買ったBonesシーズン3をみてるんで、このエピで思わず「テンペとブース呼べば?」を
思っちゃいました
返信する

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