くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

「クローザー4」 第13話「弁護士の力量」

2009年09月10日 | クローザー
住宅街でジェシカという女性が殺害され、隣人のエバンズ夫妻からの通報で警察が駆けつけて現場から逃亡し、木の上に隠れていた男を逮捕した。被害者は30歳の誕生日を一人で過ごしていたが、2週間後に婚約者が引っ越してくるのを目前にしてブログを更新している最中に殺害されたのだった。
逮捕された男はクリス・ダンロップといい、性犯罪で逮捕歴がいくつかあったが、なぜか今まですべて無罪になっていた。ブレンダが取調べを行い自白寸前まで持っていったところで、弁護士のフィリップ・ストローが登場。クリスは木の上から弁護士に電話していたのだ。
ところが今回の事件と同じ手口のレイプ殺人事件が近隣から何件も発見され、連続事件の疑いが浮上した。クリスはすべての事件の現場となった被害者自宅に配送の仕事で出入りしたことはあったが、事件とクリスの犯行を直接結びつける物証は皆無だったため、公判維持はかなり困難を極めることが予想された。
そんな中、クリス側から「実行犯の共犯者」の存在をネタに司法取引が申し入れられた。ブレンダは取引に反対するが、担当検事のガーネットは安全策を取ろうと取引を受け入れることに。
するとクリスが共犯者として挙げたのは、驚くべき人物だった・・・・

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自分が仕え守り、味方となる筈の「法律」が、極悪人の味方になってしまったら・・・

今までクライムサスペンスでは主人公の「天敵」は何人か見てきた。CSIの模型殺人とかコールドケースの「森」のジョージとか、相手が一線を越えてしまった異常犯罪者だった場合・・・いわゆる無秩序型の犯罪者だった場合はホラーとして怖いのだが、秩序型だとしんしんとした恐怖が理性を侵食して、一味違った恐怖を感じてしまう。
今回の犯人ストローは、弁護士だけに弁が立つし、回転が速い。しかも今まで何回も予行演習を繰り返してきて、対応のフローチャートをすべてつぶしてあるので、ブレンダたちの行動はすべて想定済みなのだ。
追い詰められたとはいっても想定の範囲内。証拠を残していないという絶対の自信を警察が裏付けてくれているので、堂々と取引で犯人宣言をしても何も怖くない。
ストロー弁護士・・・今までになくイヤなタイプの犯人かも。
こういう時CSIだと「慢心が油断になる」と、思わぬ隅っこから血痕とか毛髪とか、決定的だけどささやかな証拠が発見されて、解決の糸口になったりするのだけど、クローザーではそうはいかないようだ。

ストローは今のところ、まだ次の登場予定がないようなので、当分この事件は解決されないようだ。
ガーネット検事補が出てくる時は大抵問題がこじれるが・・・有能な犯人と戦うのに、無能が味方についてしまうと苦しいよなぁ。
次にストローと対戦する時には、ガーネット検事補みたいなハンデ抜きでやってほしいものだ。

普段逮捕時の権利の読み上げは聞きなれているが、面通しの時にもそれに似た読み上げをやっていた。警察の「お決まり」は色々と奥深い。
しかし・・・面通しの容疑者たちの中にサンチェスとかフリンとか混ざっていたが、ああいうのもお約束なのだろうか。捜査段階で途中で顔をあわせてしまった刑事は使えなくなるわけで。
ガブちゃんがわざとラフなかっこで面通しのスケールの前に立つとか、見てみたいけど・・・ガブちゃんはブレンダに付いて取調室に入ることが多いから、そういう機会はなかなか出てこないかも。
バズあたりはこもりきりだから割と使いやすそうな気がするが、だめだろうか。
テイラーやポープが出てきたら、腹抱えて笑うだろうなぁ・・・あああ、見てみたい。


【 脇俳優チェック 】

◆クリスの弁護士フィリップ・ストロー .... Billy Burke
「ギルモアガールズ」第3シーズンでは、ローレライがデートすることになったアレックス役。元同僚のジョーのビジネスパートナーで、アレックスにあわせてアウトドア派のふりをして、ローレライは四苦八苦するはめに。
「24」第2シーズンでは、キムがシッターとして働いているマシスン家の父親ゲイリー役。娘のメーガンに虐待しており、それを知ったキムはメーガンを連れて逃げようとするのだった。
「名探偵モンク2」3話(NHK放送順による。アメリカでは第2シーズン12話)「謎の悲鳴」では、人気ドラマ「犯罪ラボ・サンフランシスコ」の主演スターブラッド・テリー役。バーテンダーへの暴行容疑で逮捕されたのをアリバイに使い、妻の殺害容疑を逃れようとしてモンクと対峙する役柄。
映画「トワイライト~初恋」では、ヒロインベラの父チャーリー・スワン役を演じている。
「炎のメモリアル」では、ホアキン・フェニックス演じる主人公ジャックの親友デニス役。消防士の中でも危険なラダー隊(はしご車から火事場に飛び込んで人命救助する危険な仕事)に属していたが、火災現場で彼が殉職したことでジャックもラダー隊に配属を希望する。

◆ガーネット地方検事 .... James Patrick Stuart
オフィシャルサイトあり。
初登場の第2シーズン9話「神の選択」で、医療過誤でメリッサの息子を死なせた医師二人を立件すべきというブレンダの希望を打ち砕き、冷たく不起訴を決定したのだった。冷酷だが微妙に無能で、第3シーズン12、13話「重ねられたウソ(前・後編)」でも敏腕離婚弁護士殺害事件の担当検事として登場していたが、勝ちをあせってブレンダたちに何かと当り散らしていた。
「ミディアム2」7話「審判のとき」では死体なき妻殺害の容疑をかけられた男スティーブン・ガーナー役。財産目当てで結婚したが、妻の父もまんまとだます口のうまい男。ジョーが陪審員をすることになってアリソンが事件をはずされてしまうのだった。冒頭の「服を脱ぐと年収が倍になりますよ」と持ちかける夢のシーンが印象的。
「CSI:科学捜査班」に、第4シーズン7話「24時間の猶予」以来弁護士役で時々出演しており、最近では第6シーズン6話「神の子」でジョアンナ事件の被告側弁護士として登場していた。
「宇宙空母ギャラクティカ」では天才少年ドクタージーの2代目役として4話目から登場している。当時は「Patrick Stuart」とクレジットされていて、こんなにかわいらしかった
60年代に、「A Summer Song」(全米7位)や「Before And After」(全米17位)などのヒットががあるイギリスの男性デュオ「チャド&ジェレミー」のChad Stuartの息子。
「CSI:マイアミ7」21話に登場予定

◆容疑者クリス・ダンロップ .... James Jordan
「CSI:マイアミ6」6話「怪奇日食」では、皆既日食連続殺人の被害者ダイアナの遺体の第一発見者クリント役。ダイアナは引きこもってチャットびたりの生活を送っていたが、クリントは彼女の家に食事を宅配していた業者だったため疑いをかけられるが、2人分の食事を届けたと供述して疑いを晴らす。
「CSI:6」4話「奇跡の星」では、カルト信者大量殺人事件で、信者のハリウッドことマシューにカルトへの勧誘を受けた大学の同級生役で登場。一緒に事情を聞かれた友人( A.J. Trauth:「PEPPER 恋するアンカーウーマン」のペッパーの弟ミッチ役など)も聴取されてる最中もゲームを手放さないなど非常にお行儀が悪い。
「ヴェロニカ・マーズ」第2シーズン18話以降からたびたび登場予定。「FBI~失踪者を追え」第5シーズン4話に登場予定。

◆被害者ジェシカの隣人エバンス氏 .... David Purdham
「ボストンリーガル」第1シーズン13話「命の薬」では、偽レズビアンのビジネスパートナーが客を奪ったとして訴えた裁判の担当判事役。
「名探偵モンク2」17話(NHK放送順による。アメリカでは第3シーズン10話)「求む!アシスタント」では、ナタリーの娘ジュリーが知らずに水槽ごと月の石を持ち帰ってしまったために、取り返そうとした博物館のライル・ペック役。
「CSI:3」2話「科学捜査班の失敗」では、俳優トム・ハヴィランドが部屋で女性を殺害したのではないかと疑われた事件で、トムのアシスタントレイモンドの弁護士役で登場。

◆被害者ジェシカの隣人エバンス夫人 .... Brooks Almy
「FBI~失踪者を追え」第3シーズン1話「手さぐりの脱出」では、失踪した盲目の少女ケリーに片思いしていた、レストランのバイトトレントの母親役で登場。事情を聞きにいったサムに紅茶を入れてくれた。
「シークレットアイドル ハンナ・モンタナ」第2シーズン2話「離れられない二人」では、マイリーとリリーの体育の授業の先生役。フラッグフットボールでチームわけをするように生徒たちに命じるが、オトナの愚痴をぶつぶつこぼしたりする。
「CSI:4」14話「標的の死角」で、店内にスロットマシンの置いてあるスーパーに強盗事件が発生するが、ちょうどその時たまたまスロットが大当たりしていたタクシードライバーが、大当たりを惜しんだために射殺されてしまった。そのドライバーのことを説明する女店員役で冒頭にちょっとだけ登場している。
「NIP/TUCK」第2シーズン13話「ウーナ・ウェントワース」では、題名になっているマットの学校の校長ウェントワース先生役で登場。ウェントワース先生はマットとエイドリアンのケンカと薬物所持について強硬な態度を見せるが、クリスチャンがタダでシワ取り手術をすると言いくるめて事なきを得る。

◆レイプ犯を記憶してるはずの被害者ローレン・クラーク .... Brianna Brown
「Shark」第1シーズン2話「一触即発」では、容疑者ランサムの恋人で、アリバイ証明者でもあったキャリー役。話を聞きにいったケイシーを金持ちのボンボンだと見て一蹴する。
「CSI:NY」第3シーズン17話「ノアの方舟」では、プレッツェルバーでバイエルン衣装を着て働いているハイジ・ペスコー役。タバコ着ぐるみ殺害事件で、彼女のかばんが現場近くに落ちていた。ドラキュラ伯爵コスプレの男性に組合に誘われるが興味を示さなかったため、かみつかれカバンを奪われる。
「名探偵モンク」第3シーズン14話「宇宙トリック」では、過去の男性遍歴を暴露本に書こうとして、自殺に見せかけて殺害された元ベガスのショーガール、ジョアン・ラルフソン役で登場。冒頭でいきなり殺害されている。
「ジョーイ」第1シーズン22話「アイスランドで世界制覇」では、カーメン・エレクトラの女友達エルサ役で登場。ジョーイは世界中のアイスランド以外の国の女性を全制覇していたのだが、サラという恋人ができて共演者とは禁欲中なのに、セクシーなカーメンやアイスランド人のエルサに出会ってしまって大困りになるのだった。
「CSI:マイアミ2」8話「憎しみの絆」では、被害者が出会い系サイトからお金を出してオフィスに呼んでたデート嬢アマンダとして登場していた。
「CSI:2」19話「覗き穴の殺人者」では、ニックのストーカーによって、写真にコラージュされて殺された被害者ジェーン・ギャロウェイ役。

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2 コメント

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Unknown (くーみん)
2009-09-11 20:25:06
これは絶対、次のシーズンで落とし前って思っていたけど、予定がないんですか?
ちょっと拍子抜け
今までのパターンからすれば、絶対どこかでと思うので、待ちたいと思います。
DNAがまったく採取できないなんて、ブレンダじゃないけど「ありえない」ですもんね~。
どんなトリックがあったのか、知りたい・・。

>かわいかったときのガーネット検事(違
見覚えがありました、確かに~
返信する
Unknown (ジュリエットとの出会い)
2010-01-16 18:19:50
素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
これからも更新頑張ってください。
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