くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

「クローザー3」 第14話「愛する家族」

2008年11月12日 | クローザー
殺人課が11ヶ月ずっと追っている連続強盗犯がまた現金輸送車を襲った。ポープはこの連続事件に終止符を打つため、殺人課から主導権を特捜班へと移行する。
しかし同じ手口の連続犯のはずだが、今まで3人で行われていた犯行が、生存者の警備員ウェスリー・リードの証言では「犯人は2人」だという。
捜査陣がいぶかしく思う中、ウェスリーは逃亡を図る。そこで自宅を捜索したところ、ウェスリーの弟のグラディを間違って逮捕してしまう。
グラディから引き出した情報で兄弟の出身地はアトランタと判明するが、一足早くウェスリーはアトランタ警察に拘留されていた。そこでブレンダは両親に帰省と嘘をついて、フリッツを連れてアトランタに向かい、ウェスリーを移送しようと試みるが・・・

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このエピは、アメリカでは同じ日に前後編の2時間スペシャルで放送されたものらしい。
途切れナシで1エピとして放送しても取り立てて違和感はなかったけれど、多分LaLaからのお知らせを見ずに、録画失敗した人が大量生産されたことだろう。

色んな要素が山盛りで、クリスマスエピとしては相当にサービス満点というか・・・プロベンザのクリスマスネクタイから始まって、小ワザききまくり&大ワザかましまくりのシーズンファイナルだった。
序盤はノーマルモードでブレンダがグラディをじわじわと責めあげるところを見せつけたり、中盤はママが運転するキャンピングカーのアメリカ横断ロードムービーで笑わせ、終盤は息詰まるサスペンス。二本分はおなかいっぱいになるなぁ。
以前サンチェスがギャングに入ろうとする少年を救いたいのに、ブレンダが事件解決を優先したことがあったが・・・その時その時でブレンダは本当に厳しい判断を迫られて、すべてが正しい結果を産んできたわけではない。
大勢から見ると「事件は解決できた」ということなのだろうが、そこで切り捨てられた部分で痛みを伴っていることが多い。その犠牲になっているのがフリッツの日常やキャリアだったりするうちはまだしもだが、ブレンダのパパとママの親心を嘘で踏みにじったりし始めると「ちょっとちょっと」と思わなくもない。そして今回のような思わぬ悲劇に至ってしまうと、「そこまでやる必要があったのか?」という空気が生まれてきてしまう。
兄弟愛のせつなさに思わず胸が締め付けられるような結末で、ブレンダの非情さが痛々しかった。これはもう・・・パパとママがいて受け止めてくれなかったら救われない話になっていただろう。これまで何かとお邪魔虫だったパパとママが、最後に救い主となってあんなにいい幕引きをしてくれるとは・・・。
パパにちょっと惚れてしまった。一番惚れたのはママドライバー宣言だったけど。
パパが「お前はプロの嘘つきだ」とブレンダに言うあたり、やはり一番娘のことがわかっていてうまいこと言うもんだなぁと感心してしまった。親子の愛ある化かしあいに「愛する家族」という邦題がうまくつけられたものだ。

フリッツの目の前でパパが酒を取り出したので、大丈夫かなぁと思ったのだが・・・やはりやめたといっても依存症の人にとってはなかなかつらいものなのだな。じとーんと酒を見つめてから外の空気を吸いに行ったフリッツ・・・来シーズンこの設定が掘り下げられたりしないといいのだけど。
たとえパパに「フリッツィ」と鼻先で笑われても、ロス市警特捜班FBI支部とか言われても、常に黙ってるキャラだからガブちゃんより台詞が少なくても・・・ブレンダのためにコレクションを諦める男気を応援したい。がんばれフリッツ。
でもきっと来シーズンも「フリッツってマゾ?」とか「ヒマなの?」って突っ込んでしまうことだろう。

結局あの家は売ることになったようだが・・・名残惜しそうに部屋を出て行くブレンダで締めくくられたラストだったが、これでシーズン4が明けてみたら同じ家から始まっても意外と驚かないような気がする。驚かないどころか「あーやっぱりね」とか。
売ることは売ったけれど、新居が決まらないので荷物にうずもれてホテル住まいをしてる二人・・・だったりして。
ゲイリーにおまかせ~!でゲイリーが仕切って見つけてくるかもしれないけど、ブレンダは自分で「これ!」と決めないと、人に勧められれば勧められるほど嫌気がさすというアマノジャクだからなぁ。しかしゲイリーはあの家がかつて殺害現場だったことを説明したのだろうか?してなさそうな・・・。

そういえばダニエルズがいなかった。よそのドラマにもいっぱい出て、どんどんきれいになるダニエルズ・・・来シーズンガブちゃんとの仲はどうなるだろうか。
もうすでにチーム内公認の仲だけれど、そうは問屋が卸さないわけで・・・
あぁ、来シーズンが気になることだ。ただいま途中までは放送になっているので、気になってiTunes Storeでぽちっと買ってしまいそうになるのをぐっとこらえてみたりして。


【 脇俳優チェック 】

◆ウェスリー・リード .... Bill Heck
まだキャリアは短く、これから出演作がどんどん目に触れる機会が多くなるようだ。
「CSI:NY4」9話、「ミディアム」第4シーズン10話、「NUMBERS」第4シーズン3話、「NCIS」第5シーズン6話に登場予定。
他にはブレンダパパ役のBarry Corbinと「24」のチェイス役James Badge Daleとの共演の映画「NoNAMES」に出演予定。

◆ウェスリーの弟グラディ ....  Sterling Knight
「ハンナモンタナ」第2シーズン7話「ボーイフレンドか親友か」では、リリーにできたボーイフレンドのルーカス役。ところがルーカスが学校で別の女の子とキスしているのを目撃したマイリーは、なんとか本性を暴こうと必死になるのだった。
「グレイズアナトミー」第4シーズン16話に登場予定。

◆不動産屋のゲイリー .... French Stewart
「BONES」第2シーズン13話「沼に沈んだ青春」では、神の声教団の男アイザック・ホーン役。実際は婦女暴行の常習犯で教団から追放されていたが、教祖周辺に酔いつぶされた女性が多いのに気づき、救うふりをしてレイプを重ねていた。
「CSI:5」1話「ラスベガス狂気の夜」では、プレスリー牧師役で登場。エイリアン牧師が亡くなっていると思って、以前から言っていたエリア51周辺に埋めてあげた親切な男だったが、実は彼のその善意が仇になったのだった。
「アリーmyラブ5」9話「風に吹かれて」で、勝手に妻の名義で借金をして妻を破産させてしまった男、マイケル・ウォーカー役で登場。
日本では未放映だがエミー賞常連だった「3rd Rock from the Sun」ではエイリアンの一人ハリー役でレギュラー出演して人気を博した。
妻はKatherine La Nasa(「CSI:マイアミ3」13話「分かれ道」で犯罪女子高生ミッシーをかばう母役や、「CSI:3」18話「機械じかけの殺意」でロボットバトルの倉庫オーナージンジャー役など。Dennis Hopperの4番目の妻だった)。

◆ブレンダの家を買いに来たゲイカップルの片割れ .... Jeff Witzke
野球ファンでフリッツのボールを欲しがった方の男性。
オフィシャルサイトあり。
「OC」第2シーズン17話「ブラザーズ・グリム」では、ライアンの兄トレイに万引きの疑いをかけた店の店員役で登場。
「NCIS」第5シーズン18話に登場予定。

◆ブレンダの家を買いに来たゲイカップルの片割れ ....  Scott Alan Smith
ハゲていて赤ちゃんを抱いていたほうの男性。
「CSI:NY2」19話「スーパーヒーロー」では、自分をスーパーマンだと思い込んでいる男クラークに命を救われた、ATM強盗の被害者マシュー・パーマー役。
「コールドケース2」19話「チェス」では、エマーソン銀行の頭取ヘンリー役で登場。被害者ジークとチェスを通じて心を通わせたジュディスの夫だが、ジークの恋人でメイドのマチルダに性的虐待を加え続けた差別主義者で、果てはジークの殺害に手を貸すことに。
「CSI:4」1~2話で、スレーター判事の下で働いている事務員スチュアート・ガードナー役を演じていた。判事はなかなか令状を出さなかったり、有罪判決を出すのを渋ったりする人なので、司法の裁きが届かなさそうになった事件について仕事人気取りで自主的に制裁を加えていたのだった。
「FBI~失踪者を追え2」15話「少年エリック 12歳」では、いじめによって失踪したエリックの父親役で登場していた。
「Dr.HOUSE」第4シーズン4話に登場予定。

◆児童保護局の女性 .... Kasey Wilson
「FBI~失踪者を追え2」20話「人生の最後に」では、マーティンのおばボニーの上の娘ジェイミー役で登場。
「CSI:マイアミ3」7話「津波大パニック 無法地帯」に、ホームセンターの駐車場で、津波の備えでごった返す人々の中、事件を目撃したために巻き添えで殺された女子大生レジーナ・ディーコン役で登場していた。

◆アトランタのプリチャード保安官 ....  Jeff Austin
「BONES」第2シーズン2話「断ち切られた絆」では、遺体なき妻殺人で疑われていた、夫の愛人カレンの弁護士役で登場。夫のカイルはカレンを残して姿を消したのだった。
「FBI~失踪者を追え」第1シーズン13話「親の執念」では、チェット・コリンズの息子をはじめ児童人身売買による違法養子縁組を行っていた悪徳弁護士のクラークソン役。チェットがおとり捜査で呼び出し、息子ショーンの居場所をようやく吐かせることに成功するのだった。

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4 コメント

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Unknown (かーすけ)
2008-11-12 12:13:26
失敗して、録り直しさ
返信する
Unknown (くーみん)
2008-11-12 23:04:33
>かーすけさん
きっと再放送ありますよ!

ウエスリー、インテリっぽい雰囲気なので、この手の役にはちょっと・・・、と思いましたが。
好みの顔なので、映画が楽しみです。

弟も素ハードな環境で生きてきたとは思えなかった素直さ。ブレンダの両親が里親になったのが、唯一の救いだったかしら。

ブレンダの両親って、ほんとに古きよきアメリカそのものって感じ。
最後の悲劇はだいたい予想がついたけど、パパ・ママのおかげで後味がだいぶ和らぎましたよ。
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コメントありがとうございます (くまぷー)
2008-11-13 22:17:12
>かーすけさん
やっぱし(爆)。
とりなおし、うまくできましたでしょうか?

>くーみんさん
ウェスリーとグラディは、悲惨な境遇なのにかわいすぎでしたよね(爆)。でもそこがイイっていうか。
このエピ、兄弟が一度も顔あわせてないんですよね。なのにすごく強い絆を感じさせられました。
パパは多分、エスキモーの少年だろうがハワイ生まれだろうが面倒見ちゃうんでしょうが、南部の男をがっつり育てることでしょう。
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Unknown (まうゆん)
2008-11-18 23:23:38
あああ・・・引っ越せなさそうのお二人ですからね。
The Closerのオモシロ部分を並べると、「このコメディ番組は何?」な状態になるのでやめられません!
次はやくみたいっす~(*´ω`*)
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