くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

コールドケース3 第2話 「小屋」

2007年07月16日 | コールドケース
2004年に火事で焼死した大学生ローリー・ダンの父親が、スティルマンたちのところに娘の死の再捜査を依頼してきた。
ローリーの死は当時、火災による事故死と結論付けられていたが、ローリーのパソコンを見てみたところ、とても楽しみにして出かけていったはずのパーティで、無理やり飲まされて苦しんでいる写真がメールで送られてきていた。それはローリーのカメラつき携帯から撮影されて送られたものだった。
リリーたちはローリーの死の真相を突き止めるべく再捜査を開始するが、関係者たちの口は一様に重かった。
事件当時ローリーは幼馴染のダークが属していた学生会ガンマ・ロウのパーティに誘われて、友達のディアドラやシャーリーたちと出かけたのだった。しかしダークの先輩マニーたちは、ローリーらを愚弄しようという暗い思惑があった。ローリーたちは目隠しをされ、「小屋」と呼ばれる小部屋に連れ込まれ、豚とあざけられたことがわかった。
そんな時、ローリーが送った写真に映っていたカレッジリングを調べたところ、持ち主はガンマ・ロウのOBで市会議員のエイブリーだということが判明する・・・

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ローリーの心があまりにきれいで、見ていてどうにも胸が痛くて泣けてしょうがなかった。

彼女の行動はいつも「誰かを守ろう」「誰かを支えよう」としていて痛々しいくらいだ。
カフェテリアでダークに声をかけてパーティに誘われた時も、ダークをいじめから助けようとして声をかけたように見える。パーティ出席もそうだったのかな。
ただはしゃいでいたように見える冒頭の歌のシーンも、出陣の前に自分を奮い立たせているかのように見えなくもない。
彼女が守り通した父の気持ちと真相とディアドラの罪は明らかになってしまったのだが、罪にふさわしい罰がそれぞれ下されるのだろうか。ディアドラは罪は罪とはいえあまりにかわいそうだった。
そして自分でパンドラの箱を開けてしまったローリー父は、どんな気持ちで真相を受け止めるのだろうか。

近々「ヘアスプレー」の来日公演を見に行く予定なのだが・・・ふくよかさんであることなんて関係ない、強い気持ちと行動力があればどんな夢でもかなうよ!という過剰なほどに前向きなミュージカルなので、元気がもらえるかなぁと。
第2シーズン6話の「デビルズプール」、あの時にも「被害者リタが不条理な死を迎えることなくそのまま成長した未来を見てみたい」と思ったものだが、ローリーが生きて「ヘアスプレー」のヒロインのトレイシー化した未来を見てみたかった。
マニーを蹴散らして、ダークと恋に落ちて、ありのままのお互いを受け入れあうような、そんな未来は夢の中にしかないのかもしれないけれど。

しかし、ああいうフラタニティやソロリティの新入生いじめ(ヘイジング)って、CSIベガスでも取り上げられていて(第1シーズン4話「不倫の果て DNAの証言」)、社会的な問題として全体としては禁止の方向に向かうように、活動組織も立ち上げられたりしているが、まだまだ根強く残っているのだな。
ああいう輩はローリーがふくよかさんでなかったとしても、髪の色とか肌の色がとかそばかすが多いとか、何でもいいから相手の弱い部分に武器を叩きつけてうさ晴らしがしたいだけだからなぁ。
いい年こいてそういう味が忘れられずに、ガキと一緒になって遊んでるオヤジなんて、オヤジの風上にも置けない。あの議員が何の罪に問われるのかわからないが、たっぷり責任を取らせたいものだ。

いじめといえばヴェラのサットンいじめもさらに磨きがかかってきている。第一木曜くらい呼んでやれよと。
というかリリーだって苦労して入れてもらったクチなんだから、あの場面ではヴェラにリリーが一言いってやればいいのに。
本当にリリーは・・・ちょっと投げやりになってきてるという感じがする。人間とのかかわりを投げているというか。必要以上に関わって自分を見せるのを恐れているような?
ただ、リリーの心の傷は癒えるのを見守っていくしかないが、スコッティは・・・
何かサットンと「フラグが立ってる」ような気がしてちょっと不安なのだが、それは私だけ?
「仕事とプライベート」の過ちは二度とやらないようにしてほしいなぁ。なんとなくサットンに投げかけた言葉で責任を感じたスコッティが、意識しているうちに「サットンに特別な・・・」みたいな展開は勘弁して欲しい。

それにしてもヴェラがメイド好きとは。
日本に来ればメイドカフェでご接待してあげるよー!(違)


【 脇俳優チェック 】

◆被害者ローリー・ダン .... Lindsay Hollister
オフィシャルサイトあり。
「デスパレートな妻たち2」22話「気がつけば独り」では、ダニエルの誕生パーティに招かれた友人の一人で、ぶち切れたブリーにケーキのクリームをなめたと疑われ大声で罵られる少女役で登場していた。
「CSI:5」16話「潰された誇り」では、「太目の会」の会員で、現場にあった繊維と一致したランジェリーを買ったことからラボに呼び出された女性陣のひとりとして登場していた。
「NIP/TUCK」第1シーズン3話「ナネット・バブコック」の、「ご不満な個所は?」と聞かれて「全部」と答える、タイトルになっているナネット役で登場していた。ナネットは同窓会で憧れの彼に会いたいために全身整形を希望するが断られ、悲劇的結末を迎えてしまう。
「ボストンパブリック」第1シーズンでは、ブヨブヨとあだ名されている生徒クリスティーン役で3エピに登場している。ケビンに体格を生かせと言われてレスリング部に入るが、失恋して試合に出たくないと言い出すなど、精神面がもろくナーバスな役柄。
「マイネームイズアール」第1シーズン12話「炸裂!カルマの拳」では、リスト消化のためにアールが働くことになったハンバーガー屋の店員役。横暴な店長の叱責におびえ、歯の固定装置をポテトのフライヤーに落としても拾うことすらできなかったが、アールが店長を殴ってやっつけたのを見るや、ボコボコにして仕返しをする。

◆鑑識の女性 .... Veena Bidasha
今シーズンの12話にも再度登場予定。
「ER」第1シーズン17話「惨めな誕生日」では、ベントンに内緒のサプライズ誕生パーティの口火になった、患者のふりをしてベントンを騙すベリーダンサーの片割れ役で登場していた。
ダンサー役の二人は双子の姉妹で、映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」でも双子ダンサーとして登場している。ベリーツインズとして活動しているらしい。

◆パーティに一緒に行った少女シャーリー .... Lisa De Razzo
オフィシャルサイトあり。ローリー、ディアドラ、ダーク、シャーリーの4ショットが。
「ザ・ホワイトハウス3」の911特別話「イサクとイシュマエル」(NHK版では未放送、DVDには収録されている。スーパードラマTVでは放送された)に高校生の一人として出演している。

◆ローリーの親友だったダーク .... James Immekus
「NUMBERS」第1シーズン5話「危険な高層ビル」に、チャーリーに相談(ビルの欠陥構造について)をもちかけようとするが話せないまま自殺してしまった生徒フィン役で登場。
「Dr.HOUSE」第2シーズン12話、「FBI~失踪者を追え」第5シーズン12話に登場予定。

◆ローリーの父 .... Joel McCrary
「プリティプリンセス」の1と2に、ジェノヴィア王国の首相役で出演している。
「ダーマ&グレッグ」には別の役で二回登場。第2シーズン1話「突然の赤ちゃん」では、ドナのかわりにスーパーでレジ係をやっているダーマからベーコンやチーズを買うことを考え直せと言われてしまう男性役。第3シーズン16話「留守番はこわい」では、ダーマが掘り出した人骨を見られまいと、グレッグが何とか追い返そうとした水道局員役。

◆市会議員エイブリー .... Pat Skipper
「Xファイル」では、スカリーの兄ビル・スカリーJr.役で4エピに登場。父の後を継いで軍人になっており、妹思い。
「BONES」第1シーズン22話「マルコとポーロの再会」では、テンペランスの両親を殺害した(と思われる)男マクビカー役。テンペランスの母と駆け落ちしようとしたところを父に襲われた、などと嘘の供述をしてテンペランスの心をかき乱そうとする。
「ザ・ホワイトハウス4」12話「多数派工作」に、海外援助法案の票集めに大統領のスタッフが腐心していた時、賛成票を投じる見返りに「患者に対して祈ることで心臓病の治療に効果をもたらす」という代祷の研究に11万ドルの予算をと申し出てきたホーバック議員役で登場していた。
「ボストン・パブリック」第1シーズン15話「第15章」では、ティーナに触られたからとチアリーディング部を辞めると申し出た、生徒アニーの父ウェッブ役

◆ガンマ・ロウの先輩マニーことハーマン・ジョーンズ .... Nick Wechsler
トゥルー・コーリング 第19話「D.O.A.」に、トゥルーに「助けて」したドクターコルビンの息子マーク役。医者の後を継いで欲しかった父と画家を志したい息子の確執で、長く断絶状態にあったけれど、実は父はずっと息子の絵を買い集めていたのだった。
「ロズウェル 星の恋人たち」では当初リズのBFだったカイル・バレンティ役でレギュラー。

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5 コメント

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Unknown (tomo)
2007-07-16 13:10:39
くまぷーさん、こんにちは。
ローリーは可愛そうすぎましたね。いい子だったのに。ダークは・・・微妙だけど親父さんとうまくやっていけるのかな。

>>ブヨブヨとあだ名されている生徒クリスティーン
この娘だったのかあ。覚えてます。このころより太ったようだけど。

>>ベントンに内緒のサプライズ誕生パーティ
これも覚えてます。でも顔は・・・、お腹がヨガみたいに動いていたのしか覚えてないです。(^^)
毎度のことながら貴重なプチ情報に(⌒▽⌒;) オッドロキー
返信する
泣けたですー。 (RIKO)
2007-07-16 18:01:39
今まで、コールドケースで泣けたのは、S1の「蝶」ぐらいかなー。
タイトル、「蝶々」だったかな?
最後に親子で飛び降りてしまった話。。

これ以上に泣けました。
涙が流れ続けるのは、本当に久しぶり。。
見てて胸が痛いです。
次回はもうちょっと、救いがあると良いなー。

カイル、ちょっとショックでしたー。
返信する
私も泣きました (カオル)
2007-07-16 23:24:00
このドラマには毎週たいてい泣かされているのですが、
今回のは今までで一番泣いたエピソードでした。
(次点は「バッドランズ」「デビルズプール」です)
あんなくだらないことで命を落としかけているときに
「パパのことをお願い」なんて言えるものでしょうか。
こう書いている今も「思い出し泣き」してしまいそうです。

スコッティとサットン、なんだかいい雰囲気でしたけど、
彼女の汚れっぱなしの車を見てドン引きしたみたいだし、
私はちょっと安心しましたが。いくらなんでもこのまま
サットンといい仲に、というのは早すぎますよね。




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勉強しろ! (miyako)
2007-07-18 10:31:57
よくある話ですね、大学での新入生いじめ。
何の為に親がお金掛けて、通わせてるんだか。。。
大学へ行く意味が分からない。
ホント!人の容姿で差別、蔑む行為は許せないですね。

そっかぁ、ダークはローリーが楽しいパーティーの最中、不幸な事故で亡くなった。。。そう思わせていたかったから、何も言えなかったのか。 悲しいなぁ。

私、ふくよかな人って好きだな。。人柄が温かそうで

返信する
議員の一言 (紫熊)
2007-07-22 16:46:04
あの「ブヒブヒ!」って言うの、あれが放火しようとしたものの、ローリーは中にいるし・・・と思い直しかけていたディアドラのスイッチを入れてしまったんですね
せっかくお洒落して楽しい夜をすごそうと思っていたのに、大勢に愚弄されてレイプまがい(そのもの?)な事までされて・・・
散々傷ついてるのに、あの一言はひどすぎる
もちろん放火はダメだけど


ローリーの思いを考えたら、涙が止まらなかったです

カイルよ・・・
君はまたそういう役なんだね
よっぽど「そういう事しそう」に見えるんだろうか
と思ったら、夕べのCSIではカイルパパが!
親子で2週連続、お疲れ様です(違
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