くまぷーの海外ドラマblog

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コールドケース2 第15話 「ミスター・ウィルソン」

2006年10月10日 | コールドケース
クリスティーナとのことで、リリーとスコッティの間にギクシャクしたものが流れている。リリーは明らかにスコッティを避け、それが二人のチームプレイに影を落としていた・・・

93年に列車の事故で死亡したと見られていたコリン・ミラーという少年の墓に、毎年命日になると事件を描いた絵が置かれていた。それが事故ではなく事件を示唆するような内容だったために、リリーたちは捜査に乗り出す。
命日に墓で張り込んでいるとネイサン・ヒックスという男性がやってくる。しかしネイサンと話している間に墓に例の絵が置き去られており、彼は絵の作者ではなかったのだ。
ネイサンは当時、コリンが知的障害者で日常生活が難しかったため、コリンの母サラに頼まれて彼の面倒を見ていたが、その頃からサラは乳がんの末期で、コリンの死後亡くなったのだという。
絵の作者はコリンと仲の良かったジョシュだとわかるが、絵は事故の真相を描いたのではなく、コリンをいじめていたマックをやっつけたというものだった。
それはコリンが、マックのGFのリアを襲って問題になったという事件があったせいだとわかる・・・

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コリンが純粋でひたむきであればあるほど、救われない気持ちになってしまう。
彼のことを愛する人間たちが、愛するが故に手を下さなければいけないところまで追い詰められてしまうなんて、あまりに悲しい。いぢめっこマックがおいたが過ぎて、とか、ジョシュが陰湿にいじめてるうちに、とか、犯人が憎めるのならすっきりするのだが。

・・・ネイサン、もうすぐ奥さん出産なのに・・・
コリンの「願い事」はネイサンを苦しめることではないと思うのだけど、でも罪は罪として裁かれなければいけないわけで、なんとももやもやした最後になってしまった。

ミスターウィルソン、ちょっとかわいかった。あの大きさといい、もふもふ度合いといい・・・
マックがびりっとパーツをちぎった時、「痛い!」とか声をあげてしまった。

リリー・・・
「それを言っちゃぁおしまいよ」
っていうのは、こういう時のためにある台詞でしょうか。
クリスティンはわざとか天然かわからないけど、リリーを傷つける武器をスコッティに持たせてしまった。スコッティは自分で武器を持ってることに気づいていないから、ぶんぶん振り回してリリーはもうズダボロ。
でも、リリーが反撃するのなら、やめてよとちょっとおし戻すくらいでやめとかなきゃいけなかった。なのに、リリーは・・・
的確にスコッティの心に埋められた地雷を、ピンポイントで狙ってがしっと踏みつけ踏みにじってみせるなんて。
それほどまでに、「9年前」っていうトリガーはリリーの痛点をがっつりえぐったわけだが、スコッティも中途半端に触れちゃあかんし、リリーも倍返ししちゃいかん・・・。

まさにクリスティンの破壊力、恐るべし。
狙ってやってるのか天然なのか、触れるものみなダメにするというのはまんざら言いかがりではなさそうだ。ヘタすると、スティルマン組のチームワーク全体まで破壊してしまいそうな。ある意味、人は殺さないものの破壊力だけで言うと「資料室のジョージ」並み・・・
スコッティに「9年前」を語った後の彼女の謎めいた表情が何を物語っているのか、非常に気になる。


【 ト リ ビ ア 】

★ Kelly Lindquist
エンドクレジットに「In Memory of Kelly Lindquist」とあるのは、「コールドケース」の衣装担当のKelly Lindquistが2005年1月末に急死したため。
このエピの放送は2005年5月6日だが、撮影がその頃だったのだろう。享年47歳。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の2と3、「バブルボーイ」「SWAT」「フリントストーン2 ビバ・ロックベガス」などの衣装を担当した。

★ 演出はエミリオ・エステベス
今回の演出は、「ザ・ホワイトハウス」のバートレット大統領役のマーティン・シーンの長男で、チャーリー・シーンの兄、エミリオ・エステベスが演出している。今回以外に「コールドケース」では今シーズン6話「デビルズプール」を担当。ジュヴナイルな時期の暗黒面を描くのがお好きなのだろうか。
「CSI:NY」では第1シーズン18話「狙われた委員会」、22話「クローザー」が彼の演出。「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」では第3シーズンで3エピほど演出している。
俳優としては「ヤングガン」「セント・エルモスファイアー」などに主演するなど映画やテレビに出演作も多い。「ザ・ホワイトハウス」では回想シーンの若き日のバートレットをゲストで演じていたりしている。
ちなみに、先月6日に婚約を発表している。うーむ、記事の写真を見るとずいぶん顔が丸くなって、パパに似てきましたね。


【 脇俳優チェック 】

◆絵の作者ジョシュ .... Charlie Babcock
「デスパレートな妻たち2」1話「新たな謎」で、リネットが面接に行ってペニーを預けた受付の男の子ステュー。無責任にも女の子に気をとられてペニーをほったらかしにしたために、リネットに「使えない!」と怒鳴られてしまう。第1シーズンでは6エピソードに登場しているようだ。

◆ネイサン93年版 .... Charlie Bodin
「FBI~失踪者を追え」第1シーズン17話「栄光の勲章」で、失踪者ブル・カーバーが姿を消す原因となったベトナムのカム・リーでの作戦で部隊の上官だった、現在は下院議員のホワイトハーストの若い頃を演じていた。
AXNで放送が始まった「インベイジョン」では第1シーズン19話に登場している。

◆コリンの父リチャード .... James MacDonald
「CSI:3」9話「流血のストリート 」で、DV父から逃げていた一家の少年トッドが殺害され、彼の死体をタクシー運転手が過って引いてしまった事件で、トッド一家が逃げていたDV父親ジョナサン・ルアーク役で登場していた。
「ER」第11シーズン8話「疑惑の銃弾」では、強盗と撃ち合いになって負傷した警官のひとりマクウェイン巡査役。彼は手を怪我したのだが、摘出された銃弾が強盗のものではなく警官が発砲したものではないかということになり、マクウェインは事態の隠蔽を図ろうとする。

◆コリン .... Damien Midkiff
「ER」第11シーズン2話「傷ついた者」で、ゲイの友達と一緒に木陰でキスしていたら4人組に襲われて、彼だけは無事で二人をERに連れて来た青年役で登場していた。アビーがインターンになって初の重篤患者だったために助けられず片方は亡くなってしまったが、その遺体に「力をもらったよ」と話しかけていた。二つの重篤患者の外傷治療室を使って、彼の演技とアビーの演技でまるで舞台劇のような演出になっていた。
ちなみにIMDbではそのクレジットが「Kyle Skinner」になっているが、これは間違い。Kyleは同じ回のイラク帰りの傷痍軍人の役名。
「FBI~失踪者を追え3」9話に登場予定。

◆コリンの思い人リア現在版 .... Amy Sloan
「FBI~失踪者を追え2」16話「22歳の笑顔」で、失踪者ジェシカと一緒にカルト教団に入っていたが、後から一人抜け出してジェシカが教祖のセクハラに失望させられたことを証言したクリスティン役を演じていた。
映画「アビエイター」の冒頭で、ディカプリオ演じるハワード・ヒューズの幼少期の回想で、幼いハワードを洗う美しい母親役を演じていた。彼女がハワードに「外の世界は汚れている」と教えこんだことが、ハワードの潔癖症の元になっている。
「CSI:6」6話に登場予定。

◆リアの父 .... Gregory Wagrowski
「デスパレートな妻たち」第1シーズン23話「終わりの始まり」で、カルロスの裁判の担当検事役で登場していた。
「ER」第11シーズン2話「傷ついた者」では、水族館の海洋学者役で登場している。飼育係がサメにかじられてしまって救急車でERに担ぎ込むが、「両方とも傷つけないように!」と叫んでいる様子は吹き替えのせいかちょっとオネエっぽい。
「FBI~失踪者を追え3」の5話、「ザ・ホワイトハウス6」の4話に登場予定。他に「LAロー」「トワイライトゾーン」「スタートレック」など。
出演シーンの動画はここから見られる。

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5 コメント

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頑ななリリー (miyako)
2006-10-11 10:20:49
コリンは生きてても。。母親が病気で死んでしまったら、やはり精神病院に入れられたのでしょうか。。あの悲惨な病室に。 もっと、違う施設がないのかなぁ。暴行の疑い有りが付くお陰で、彼の運命激変でしょう?少しの言葉足らずが悲劇に繋がるのですね、哀しかったです。



リリーとスコッティが、なじり合ってもな~んも解決しないんですよ~。9年前の横恋慕(?)が無ければ、二人の交際を暖かく認めてあげられたろうに。



こちらも、悪い事に悪い事が重なると言うか、不幸を呼び寄せるみたいな。。。



「あんたは触るもの全部ダメにする」って、クリスティンこそいい迷惑だったりしてね、狙って無くても。。。そうなってしまう運命の女なのね、きっと。



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ミスター・ウィルソン (紫熊)
2006-10-11 21:30:03
可愛かったですね

そしてこの事件の謎解きへの道案内もしてくれた・・・



今回のエピ、なんかやりきれなかったです(泣)

久々に涙止まらずモード

リアがもう少し勇気を出して「襲われてない」って言ってたら・・・

それでもやっぱりネイサンには荷が重くて、別の悲劇が生まれたのかな。



日本でも「介護」をめぐって似たような事件起きてますよね。

愛するが故の辛すぎる選択って、なんだか堪えるわ。



予告でスコッティがひどいこと言って、リリー支援者(?)は激怒していたわけですが、

さすがはリリー、黙って言われっぱなしではなかったわけですね。

TV観ながら「リリー、それは言っちゃダメー!」と叫んでしまいました(汗)



でもある意味クリスティンってスゴイかも

スコッティが「君に救われたよ」って言うシーン、普通のあの年齢の娘っ子なら、死人にヤキモチ焼いたりするはずなのに「知ってる」って・・・

そういう意味ではリリーの方がウブちゃんなのかもしれない。

恐るべし、クリス(震撼)
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2年半遅れの (南の島)
2009-01-12 17:04:44
CATVでCold Caseを見ているので周回遅れどころか2年半遅れ。
エンディングのIn Memory Of~を見て不審に思い、
このブログに到着しました。
今回の放送は私にはきつかったですね。
毎回哀しみを引きずってしまいますが、
リリーの笑顔に救われて何とか立ち直る弱めの視聴者(私)。
今日は、立ち直るのに随分時間が掛かってしまった。

そして、凄く深いブログにたどり着き今日は驚きの日です。

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コメントありがとうございます (くまぷー)
2009-01-13 00:54:43
>南の島さん
はじめまして!AXNでの放送を見てらっしゃる方は、今この辺をご覧なんですね。
がんばって3、そして4にたどりついてくださいませ。ドンドン重くなります(爆)。
時にリリーから笑顔が消えたりもしますが、きっと大丈夫です。
これからもよろしくお願いします。
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すばらしいトリビア (コールドケースファン)
2012-12-15 12:32:30
DLifeでシーズン2を放映していて、むちゃくちゃはまっています。
まわりで誰もこのドラマを知らないので、この素晴らしさを共有したくて検索していら、このサイトにたどり着きました。
このトリビアもすごいです。
感動しました。
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