Kumaのトライアスロン・シニアライフ My Big Challenge, Road to Kona

還暦過ぎてトライアスロンはぼちぼち
いつまで、どこまでできるか挑戦
今日は読書?映画?音楽鑑賞?

読書記録 2022年 3月

2022-04-17 09:02:17 | 読書

昨年10月末から始めた「読書メーターhttps://bookmeter.com/

での読書の記録。

先月、3月のまとめです。

もっぱら図書館本ですが、超お気に入り(何度も読みたくなる)本になると

永久保存本として購入します。

 

週に2冊~3冊くらいのペースで

一ヵ月で10冊くらいは読めたらいいなあと思っています。

 


■スティグマータ
相変わらずロードレースの魅力、臨場感がびしばし伝わってきた。選手としてそこに居るだけで凄い最高の舞台。
不穏なものに巻き込まれるチカ。レースの駆け引きとそのサスペンスに引き込まれるように読んだ。
以前のチームメイト、伊庭やミッコの活躍も描かれていて嬉しかったし、チカも二コラも成長していて力強さを感じた。
ステージ優勝目前に「チカ!きみが行け!」の二コラの激励に「駄目だ。きみが行くんだ」と返すチカ、最高に痺れた。
総合優勝を目指す二コラへの最高のアシスト、自制心。
この先のチカと未来の彼女?続きを読みたいな

読了日:03月03日 著者:近藤 史恵

 

 

■ぎょらん
町田そのこさん、2作目。「うつくしが丘~」の方が泣けたけど、これも感動! 死者の想い、残された者の後悔、葛藤、内容は重いけど、寓話か都市伝説のような「ぎょらん」を通した6つの連作短編。人の死と向き合った話は苦手だけど、どの話にも登場する朱鷺のキャラ、朱鷺の成長というか一人前の男になっていく様子が可笑しく微笑ましく、読みやすかった。親子、夫婦、親友、その関係が苦しくて切なくて、人の嫌な部分の描きが上手くて、辛いくらい迫ってきた。でも最期は救われる。残された者のためにエンディングノートは必要だね。★5

読了日:03月08日 著者:町田 そのこ

 

 

■放課後 (講談社文庫)
東野圭吾さんのデビュー作であり江戸川乱賞受賞作。ここから始まったんだなあ~ とてもリアルに女子高生活、生徒たちを描いていると思い。そのリアルな実情は想像ですが、男性作家さんなのに凄いなあと感じました。多感で繊細な高校生、心の動き、悩み、先生も大変だなあ。 動機がとても切ない、共感はしないけど。 登場する女子高生徒、陽子、ケイたちが魅力的に描かれ、校内連続殺人のトリック、真相に驚き、、そんなことでここまで手の込んだことをして人を殺すのか?だったが面白かった。 ラストはまさかのどんでん返し、、こうきたか!

読了日:03月11日 著者:東野 圭吾

 

■我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)
宮部みゆきさん初期の短編集、、デビュー作?
1話完結の5話。短編だから少し粗削り?展開がやや強引?ながらバラエティに富んだ内容、作風で楽しかった。
雰囲気は「ステップファザーステップ」な感じがして気楽に楽しめた。どれも読後感が良かった。

読了日:03月12日 著者:宮部 みゆき

 

■氷菓 (角川文庫)
直木賞を取られた米澤さんの著書を読んでみたいと思い、手に取ったデビュー作。青春ミステリーということでしたが、事件が起きるのではなく、ちょっとした謎解き、過去の謎を解いていく青春物語な感じだった。淡々と進んでいく感じでちょっと退屈なところもあった。登場する高校生のキャラがユニークだけど盛り上がりなく全体的には少し物足りない感じ。僕的にはちょっとはまらないかったけどページ数が少なく読みやすかったので苦も無く読了でした。登場しないお姉ちゃんの手紙が面白かったかな。違う米澤作品をその内読んでみようと思う。

読了日:03月13日 著者:米澤 穂信

 

■重力ピエロ
伊坂さん作品は久々感。まず目次の多さ(58もあって)に驚き。とても短い話で次の話へと軽快なテンポが自分の読書力には合っていて読みやすかった。哀しくて重くて暗いテーマなのに、いつもながらウイットに富んだ親子、兄弟の会話、黒沢も登場して、物語り自体の重さ、暗さを明るく描いていた。お父さんとお母さんがとても魅力的で素敵、もっと不幸になってもおかしくない家族関係、状況なのに、この兄弟、親子は凄い!連続放火と落書きの謎を遺伝子のルールを交えて解いていくのかと思ったら家族愛で復讐劇だった。映画も観てみたい、★5

読了日:03月15日 著者:伊坂 幸太郎

 

■ジェノサイド
想像を超えたスケールで展開する超娯楽大作の映画を観ているような感覚だった。アフリカ、日本、アメリカを舞台に、それぞれの物語が新人類(ヌース)を中心に繋がって、「ジェノサイド」という人類史に何度も行われてきた悲劇をテーマに、最期までハラハラドキドキ、時々涙を誘い、「自分らとは異なるものを排除しようとする人間の心理」について触れ、現在ウクライナへ進攻し無差別殺戮を指示する狂ったロシアのリーダーを思った。人類への警告のようなメッセージも感じながらも一緒に未知の世界へ大冒険をした気分で幸せな読後感、最高の一冊★5

読了日:03月19日 著者:高野 和明

 

■エスケープ・トレイン
熊谷達也さん初読み。どんな作家さんなのかな?
ロード・レーサーを40年近く乗っているし昔にレースに出たことがあるから、入りやすいかなと手にした一冊。そんなに期待してなかったけど、面白かった。楽しめた!近藤史恵さんのロードレース・シリーズと読み比べてみたいとも思った。ミステリーを絡めていないから物足りなさを感じてたけど、純粋にロードレースを楽しめて好印象。主人公の湊人の天然さ、ベテラン梶山のとぼけた豪胆さ、それぞれのキャラが生き生きとして、テンポも良くレースの状況が頭に描けた。続きがあれば是非読みたい。

読了日:03月20日 著者:熊谷 達也

 

■空飛ぶタイヤ 新版
池井戸潤さん初読み。序章の3ページで泣けた。
財閥大手の自動車会社の不正に立ち向かう町の小さな運送屋の奮闘を描き、崖っぷちまで追い詰められた赤松社長の身に次々起こる苦難、三菱自動車リコール隠しをモチーフにした作品だなと思い、実際にあった同様の死亡事故を思い出した。途中辛くなったが、結末も勧善懲悪だからとある程度予測しながらもハラハラドキドキ、先が知りたくてページをめくる手が止まらない。捨てる神あれば拾う神あり、人の命より大切なものはない。最期は門田が親父に、晴れやかな気持ち!とても感動した、お勧め★5

読了日:03月22日 著者:池井戸 潤

 

■卒業 (講談社文庫)
卒業の季節だから「卒業」ではなくたまたま。昔観て面白かった阿部寛さん主演のドラマ「新参者」の加賀恭一郎がまだ大学4年生で、友人たちに起こる悲劇を、自殺?他殺?動機は?謎を解いていく。この作品が原点なんだなあと思いながら読んでいた。だから加賀恭一郎=阿部寛のイメージ強すぎ(笑)茶道には縁も興味もないのもあり茶事「雪月花」のトリックは理解しずらく流して読んだ。だからね、途中まで中弛みで面白くなくて、テンポが合わない感じが終盤怒涛のネタ明かしからの伏線回収はみごと。7人の大学生のいろんな形での「卒業」だった。

読了日:03月26日 著者:東野 圭吾

 

■クライマーズ・ハイ
横山秀夫さん初読み、凄かった。単純に登山の話かと思ったら、1985年の日航ジャンボ機墜落事故という実在の話を軸にした群馬地方新聞社の記者達の熱い物語。この墜落事故のニュースは衝撃だったから引き込まれて読んだ。
新聞報道の時間に追われた駆け引き、プライド、信念、組織の葛藤、臨場感に満ちていた。ちょっと息苦しいほど。主人公と回りとの連帯、ぶつかり合いは格好良くないけれどとても熱く、苦悩、挫折、家族、友人、生と死、命の重さ(大小)など内容がずっしり。クライマーズ・ハイ、ラストは爽やかに胸にぐっとくる。

読了日:03月29日 著者:横山 秀夫

 

 

貴重な時間を費やし最後まで読んで頂きありがとうございます。 

今日も良い一日でありますように!

See you next time! 

 

 


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