伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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一般会計予算と病院予算に質問

2015-02-26 18:08:30 | 政治・政策・経済
(質問に立ちました)

自治体の予算はいろいろ分かれています。
大まかに言いますと、
市役所や県庁などの多くの部分は「一般会計予算」。

それ以外に、
収支をはっきりさせるために、特別会計が設けられています。

伊勢崎市の場合、
オートレースの小型自動車競走事業費特別会計や
学校給食センター、水道事業、病院事業、国民健康保険などなど
いろいろあります。

本日の本会議で会派を代表し、
一般会計と病院会計の予算について質問しました。


私の質問要旨と、
それに対する市長さんの答弁要旨をご報告します。

これはその場で書いたメモなので、誤り等あるかもしれません。
正式な議事録は後日議会のホームページに掲載されます。
詳しくはそちらで御確認下さい。



(一般会計について)

政経クラブを代表し、
議案第37号 平成27年度伊勢崎市一般会計予算について、
5項目質疑させて頂きます。

まず1点目として、予算総額についてお伺いします。

行政経営においては、住民の人口がその基礎であります。
日本では長期的人口減少が見込まれております。
第2次伊勢崎市総合計画においては、
「本市では、これまで人口の継続的な増加が続いていますが、
 推計人口でみると平成27年(2015年)から人口減少に転じることが
 予測されます。本計画では、定住促進のための各種施策を実施し、
 人口の増加に努めることで目標人口210,000人の達成を目指します。」
と書かれています。

人口を増やしたいという目標を持つことは励みになりますが、
予算を組むに当たっては現実も直視しなければなりません。
住民の税負担を考慮すると、将来市の人口が減っていくならば、
行政予算もそれに連動させ、長期的に縮減していくべきと考えますが、
人口と行政予算に対する市長の長期的な認識及び
それに基づく来年度予算の位置づけについてお伺いします。

(市長答弁)
・適切な行政経営を行うには、一定の人口規模が必要。
・やがて人口が減少に転じた場合は、予算も減少しなければならないが、
 来年度は市民生活を重視しながら確実な財源確保による
 適切な予算を組んだ。
・全国的に見ると、行政サービスが低下したところは、それに伴い
 人口も流出している。
・なによりも大事なのは財政規律をしっかりと守りぬいていくこと。

(多田コメント)
・財政規律を重視した安心できる答弁でした。



2点目として、行政の社会的役割についてお伺いします。

低所得者を社会全体で支えるため、行政の役割として
税制や社会保障などを通じて、高所得者から低所得者へ富を移転させる
「所得の再配分機能」があるといわれています。
消費税増税の対策として、子育て世帯臨時特例給付金や
臨時福祉給付金などが支給される予定であります。

消費税増税の影響は恒久的であるのに対して、
低所得者に対する救済措置は臨時的なものとされており、
この点について市長はどのようにお考えかお伺いします。

(市長答弁)
・消費税増税に対し、子育て世帯臨時特例給付金と
 臨時福祉給付金は臨時的なものであるが、
 従来から高齢者や子育てに対しては減免等の対応を行っている。
・今後も低所得者に対する社会保障対策に取り組んでいく。

(多田コメント)
・臨時給付金などは国の事業なので、財源の問題もありますので
 伊勢崎市だけで低所得者対策を行うのは限界があります。
・それでも、行政が存在する意義として、低所得者を
 社会全体で支えるという意識を忘れないことが大切です。



3点目として、都市経営の効率化についてお伺いします。

第2次伊勢崎市総合計画基本計画では、魅力ある市街地の整備として
「伊勢崎駅周辺の中心市街地では、駅周辺総合開発により再生や活性化を図り、
 便利で快適な街なかを創造し、居住の促進と定住人口の増加による
 にぎわいを創出します。」と述べており、このような取り組みは
たいへん意義があると思い、我々の会派も取り組んでおります。

総合計画にのっとり来年度予算が組まれていることと思いますが、
今後の伊勢崎市の都市経営において国土交通省が提唱する
コンパクトシティ的な経営を目指しておられるのか
市長の認識をお伺いします。

(市長答弁)
・駅周辺は市の玄関口にふさわしく市街地整備を実施した。
・鉄道の立体交差事業など交通結節点機能を強化した。
・駅の南には商業施設もできて、観光案内機能もある。
・コンパクトシティの要素も取り入れながら賑わいと
 歩いて暮らせる生活空間を創造したい。

(多田コメント)
・にぎわいのある街づくりは一朝一夕には完成しません。
・戦略を持って息の長い取り組みが必要と思います。



4点目として、歳入についてお伺いします。

歳入科目の中で、対前年比で特に増加している「配当割交付金」、
「株式等譲渡所得割交付金」について、増加理由の説明を求めます。

(市長答弁)
・アベノミクス効果により、株価上昇や、
 所得税軽減措置終了に伴う税収増を反映している。



5点目として、世界遺産についてお伺いします。

渡船フェスタ事業は毎年盛大に開催されております。
昨年、渡船フェスタ会場の目の前に世界遺産が誕生しました。
来年度市の事業として世界遺産のフェスタは行わないのでしょうか。
少なくとも渡船フェスタの名称や内容を充実させるなど関連させて、
世界遺産の存在をもっとアピールすべきではないかと考えますが、
市長のお考えをお伺いします。

(市長答弁)
・昨年世界遺産に決定し、世界遺産フェスタを開催した。
・渡船フェスタは、合併前の境町時代からの伝統行事なので
 名称は変更しない。
・来年度の渡船フェスタは、その場所で「利根川水系連合・総合水防演習
 が開催されるので時期は変更する。
・水防演習では2万人の来場者が見込まれるので、その機会に
 世界遺産のPRにつとめたい。

(多田コメント)
・2万人来場の大イベントがあるならば、その機会に
 伊勢崎市の世界遺産を十分PRすべしと思います。



(病院会計について)

政経クラブを代表し、議案第47号 
平成27年度伊勢崎市病院事業会計予算について質疑させて頂きます。

1 未処理欠損金について

平成27年度予算の貸借対照表上の当年度未処理欠損金は、
26年度と比べて10億円近く増加しております。
資本金約100億円に対してこのペースで欠損金が増えては、
経営上大きな支障が生じると思われますが、
どのように対応されるのかお伺いします

(市長答弁)
・予算では、歳出は厳密に予測できるが、歳入は不確定要素が大きい。
・そのため、予算書では未処理欠損金が大きく見積もられるが、
 決算段階では小さくなっている。
・ここ数年の欠損金は、平成21年度は39億だったのが、
 25年度では18億まで削減している。

(多田コメント)
・100億の資本金に対し、1年で10億円も欠損金が発生しては
 経営が維持できません。
・決算ではそれほど欠損が大きくならないことと、
 近年は欠損金が小さくなってきていると言うことなので、
 努力を継続して欲しいと思います。
・市民に代わって取り組みに注目していきたいと思います。



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