全国市議会旬報7月25日号で「公共私」が取り上げられました。
耳慣れない言葉ですが、
第32次地方制度調査会答申で使われています。
詳しくは答申の「第3 公共私の連携」(P9~14)をお読みください。
私としては「公・共・私」の語の順番がひっかかってます。
「公」が一番で、「私」が最後になってますが、
逆に「私があった上で、みんなの承認により『公』が成立する、」
というのが私の認識。(国民主権)
まず「国」があって、お国のために「滅私奉公」というのは
戦前戦中の考え方。
福祉では「自助・共助・公助」と言われます。
全国市議会議長会では、この提言に対応するため
「自治会・町内会の縮小、解散問題に関する特別委員会」を設置。
住民組織は加入率低下や担い手不足などの問題に直面しているので、
今後1年かけて現状と課題を議論し解決策を探ります。
委員会初会合で次の5つの論点が承認されました。
<都市と自治会・町内会との関係における論点>
1 人口減少・高齢化に伴う自治会・町内会等
における現状及び課題
2 自治会・町内会等における役割の多様化
3 自治会・町内会等における多様な主体
4 自治会・町内会等と広域的な地域コミュニティの関係
5 自治会・町内会等における人事あの発掘・育成
(多田コメント)
私も近年の住民組織の運営は難しくなってきていると感じます。
・住民意識の多様化で、町内調整が大変。
・65歳定年制で、町内役員のなり手が見つからない。
・定年後も元気な人は、個人の活動を優先しがち。
・加入率が低下すると、町内会で決めても徹底できない。
意見や行動を無理に一本化するのは民主的ではありません。
多様な意見や多様な生活スタイルをお互いに尊重しながら、
同じ地域に住む人間同士として、必要な部分では
連携をとって行けたなら成熟した自治につながると思います。