伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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君はニュータイプか!? 

2020-01-03 17:04:22 | 教育・PTA・児童福祉
(この本は、ロートレック全版画展カタログ 中古190円)



(時代錯誤の教育)

先日のブログで取り上げた植松さんによれば、 
人口急増期の成功の秘訣は「普通」「同じ」「前例踏襲」でしたが、
人口減少期はその真逆を行かないといけません。
「珍しい」「違う」「前例がない」が、ものすごく重要。

作れば売れた時代の常識(早く・安く・大量に)から、
 ⇒(独自のデザイン・コンセプト)重視へ転換が必要です。

人口減少が騒がれていますが、人口は多いほど良いのでしょうか?
人口が増えても、食べていけないような人が何億人もいる国は幸せではありません。
どうやって日本が食べていくのか戦略が重要です。

日本が後進国だった時代には「富国強兵」が基本政策。
低賃金で働く労働者が多ければ多いほど、
どんどん安くモノを大量に作り輸出して稼げました。
現在、日本人より低賃金で働く国はいっぱいあります。
この状況では、人口が多いことは有利とは言えません。

現代では、モノを「作る」行為よりも、
今までにないようなモノ、「何を創るか」や、
「どうやって」高く買わせるかが重要になったのです。

それさえ見つけられれば、製造や販売は労賃の安い国に委託できます。
先進国としては、コンテンツやブランド構築を競う時代なのです。
それを担える人材育成を、日本の教育はしているでしょうか?

求められる人材の能力は変わってきています。
「読み書き計算の一定能力を備えた労働者が多数いれば良い」
というのは発展途上国型の時代遅れの発想。
インターネットが発達し、小学生でも簡単に調べられる時代です。
書いてあることを知っているだけでは何の付加価値も生めません。

人が夢中になるようなコンテンツや、ブランドを創造するには、
人間に対する理解、人の心に対する深い洞察が必要です。
科学の実験や計算で答えは出てきません。

人間の心を深く研究する学問分野は文科系。
特に芸術や文学、歴史などの人文科学分野。
なにが人類の幸せなのかを考え、
その目的実現の道具として科学技術を使うのです。



(不登校はすばらしい!?)

独創的でクリエイティブなものを生み出せる人材は、
画一的な一斉教育で育成できるでしょうか?

冒頭の植松さんの指摘を思い出しましょう。
これまでは、「普通」「同じ」「前例踏襲」が尊重されましたが、
これからの時代は「珍しい」「違う」「前例がない」がものすごく重要

20年以上前から不登校の児童・生徒が増えています。
むかしは、子ども自身や家庭に問題があると考えられてました。
しかし、不登校の数は減らず、その現象はずっと続いています。
むしろ今の学校のやり方の方が間違っているのではないかと、
最近私は考えています。

不登校の生徒に対して、学校や社会はマイナスの評価ですが、
逆に、 「不登校」=「すばらしい、先進的」という
プラスの可能性を私は感じます。

機動戦士ガンダムというアニメでは、主人公のアムロ・レイは、
超能力を持つ新人類・ニュータイプと位置付けられています。

明治維新以来の
欧米に追いつけ追い越せ型の画一的な一斉教育スタイルが、
「自分には合わない」と感じる不登校の子どもたちは、
独自のデザインやコンセプトを生み出せるニュータイプ、
希望の卵なのかもしれません。

先日のブログで紹介した投資家・起業家の家入一馬さんは、
もと不登校でひきこもりでした。



(天才の方程式)

新しいコンセプトを見つけるには、よく観察すること。
そのものが好きなら、なお一層すばらしい観察ができる。
そこから疑問や問いが生まれ、新たな視点やコンテンツが得られます。

基礎的な勉強は必要ですが、それだけでなく
遊びや、興味あることにトコトンのめり込むこともとても大切。

それで必ずしも稼げるようになるわけではないけれど、
日本の人材戦略として、多様で興味深いコンテンツを生み出す力、
自分の人生を謳歌するためにも、そんな経験が重要と思います。

たとえアイドルおたくだっていい。鉄道おたくだっていいんです。
その人が夢中になって取り組む姿が、私たちの心を打つ。
それが「好きの馬鹿力」。

心理学者・茂木健一郎先生の言葉をご紹介します。

  天才の方程式を発表します。
  天才は、ある程度賢くないといけないとは思うんですよ。
  物事を理解しないといけないので。でも賢さだけだと天才ではない。

  天才の方程式は、
   天才 = 賢さ × 愚かさ これだと思うんです。

  アホってことが、実に深いんだな。
  スティーブ・ジョブズも、「Stay foolish」って言いましたよね。



(参考ブログ)
・「日本の教育 マジでヤバくね」 2019-01-20





ヘレン・メリル(ニューヨークのため息と言われるハスキーボイス)

トランペットのクリフォード・ブラウンも素晴らしい音色









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