
道州制に関してさまざまな議論があります。
国の省庁再編も済み、市町村の平成の大合併も終わりました。
都道府県の枠組みは、明治時代におよそ決まり、
多少の境界や県庁所在地の変動もありましたが、
現在まで引き継がれています。
1888(明治21年)に香川県が愛媛県から分離されて以来、
都道府県の分割は実施されていないようです。
群馬県に社団法人理想の都市建設研究会という団体があります。
群馬県の中央部に、政令指定都市を建設したい
という団体です。40年前から活動しています。
本日、役員会と総会・講演会等があり出席しました。
道州制について、いろいろな組み合わせが
提案されています。
群馬県を含む案では、北関東信越州や、
北関東信州、北関東+新潟、
南北関東案などなど。
ちなみに北関東とは、茨城・栃木・群馬です。
江戸時代の藩が廃止され、
県が設置されました。
明治といっても、通信や交通手段は
ほとんど江戸時代並みだったのではないでしょうか。
その頃は、いろいろな通知を出したり、
実際に訪問して話をする距離としては、
現在の都道府県の区域が適切だったのでしょう。
現在は、通信手段や交通手段は発達し、
パソコンやコピー機などもあります。
群馬から東京は日帰り出張の範囲ですし、
通信もインターネットを使って
大量に、遠くまで、瞬時に遅れます。
このような環境の激変をふまえると
明治時代に適切とされた
現在の都道府県の大きさが、
果たして効率的なのか疑問です。
例えば神奈川県の人口は900万人です。
県内には、政令指定都市として、
横浜市(369万人)、川崎市(142万人)に加えて、
2010年4月1日には相模原市(72万)が誕生しました。
政令指定都市は、県と同じ行政事務を行いますので、
神奈川県庁が所管している部分は
見かけよりわずかです。
さて、道州制が実施されますと、
100年ぶりくらいの大きな制度の変換です。
その後しばらくはないでしょう。
日本の人口は、2006年からすでに
減少が始まっています。
今後100年以上、ずっと減り続けます。
私は、全ての自治体が人口が増えたり、
商業や工業が盛んになるべきだとは思いません。
それぞれの地域の特徴に合わせて、
自然を生かした観光や農業振興なども
あると思います。
道州制が実施されますと、
現在のいくつかの県が無くなり、
道または州が設置されます。
そして、どこかに州都が置かれます。
州はどのような県の組み合わせになるか
わかりませんが、
せっかくどこかに州都を置くなら、
群馬県内に置いて欲しいと思います。
その州の政治の中心となります。
付随していろいろな団体の事務所が置かれたり、
経済活動も盛んになるでしょう。
どこに州都を置くべきか議論になったときに、
群馬県内に政令指定都市が無いのは痛いのです。
さいたま市や新潟市が立候補した場合、
今のままでは誘致するのは厳しいと思います。
高崎市・前橋市地域は、
鉄道や高速道路が南北に交差しています。
新幹線も、上越と信越に分岐します。
地理的にも、新潟県や長野県が加わった場合は、
中心的な位置で、州都としては
十分魅力的な場所です。
最近の群馬県は
地域ブランド調査で最下位です。
人口も、経済力もあるのに、
日本の中で地盤沈下しています。
前橋市は34万人、高崎市は37万人。
この2市が合併するだけで、政令指定都市の基準
70万人を軽くクリアできます。
隣接して藤岡市6.9万人、伊勢崎市21万人、
渋川市8.4万人もあります。
この3市が加われば、100万都市の誕生です。
経済振興や、行政の効率化、ブランド力の強化など
ものすごいインパクトが期待できます。
日本の総人口が減り始めたご時勢に、
100万都市が可能とは、他の地域から見れば
うらやましい限りです。
堂々と州都誘致レースに参加できます。
もし誘致できれば、当分の間は州都としての
役割が期待されます。
従来、前橋市と高崎市は
ライバル心が強く、なかなか合併できないと言われてきました。
本日の、理想の都市建設研究会には、
高崎市長をご勇退されたばかりの松浦元市長が
県央地域の可能性について講演されました。
高崎市と前橋市の合併を軸にした
政令指定都市誕生の可能性について
どう思われるか質問しました。
松浦元高崎市長さんは、
6期勤めた高崎市長時代には、
いつでもどうぞと、扉を開いて待っていたそうです。
可能性は十分にあります。
これから先の時代と、日本国内での群馬の立場を
広く見据えて、関係の首長、議会の皆さんには
ぜひ大所高所からの大きな選択をして頂きたいと思います。
従来、群馬県庁は、
市町村合併には消極的でした。
しかし、市町村の区域を越えた課題にこそ、
将来の群馬県地域の発展を考え、県が戦略を練り、
関係者を調整し、リードしていくのが
本来県に期待される役割ではないでしょうか。
道州制の議論が本格化する前に、
いま政令市の取り組みをはじめなければ間に合いません。
最短で政令市が生まれたケースでも、5年要したようです。
道州制をやります。
群馬県はこのグループです。
州都は、群馬県外の市となりました。
このように言われてから、
「はいそうですか」と答えるようでは、
政治家も、県や市町村も、住民から失望されます。
群馬に政令市になるほどの人口が無ければ、
あきらめもつきます。
十分、政令市になれるだけの潜在能力をもちながら、
みすみす100年に一度のチャンスを棒に振るのは残念です。
このままでは、政令市誘致のレースに
参加すらできません。
県や市町村が、小さな縄張り争いに
こだわっている場合ではありません。
ぜひ、群馬100年の大計のために。
国の省庁再編も済み、市町村の平成の大合併も終わりました。
都道府県の枠組みは、明治時代におよそ決まり、
多少の境界や県庁所在地の変動もありましたが、
現在まで引き継がれています。
1888(明治21年)に香川県が愛媛県から分離されて以来、
都道府県の分割は実施されていないようです。
群馬県に社団法人理想の都市建設研究会という団体があります。
群馬県の中央部に、政令指定都市を建設したい
という団体です。40年前から活動しています。
本日、役員会と総会・講演会等があり出席しました。
道州制について、いろいろな組み合わせが
提案されています。
群馬県を含む案では、北関東信越州や、
北関東信州、北関東+新潟、
南北関東案などなど。
ちなみに北関東とは、茨城・栃木・群馬です。
江戸時代の藩が廃止され、
県が設置されました。
明治といっても、通信や交通手段は
ほとんど江戸時代並みだったのではないでしょうか。
その頃は、いろいろな通知を出したり、
実際に訪問して話をする距離としては、
現在の都道府県の区域が適切だったのでしょう。
現在は、通信手段や交通手段は発達し、
パソコンやコピー機などもあります。
群馬から東京は日帰り出張の範囲ですし、
通信もインターネットを使って
大量に、遠くまで、瞬時に遅れます。
このような環境の激変をふまえると
明治時代に適切とされた
現在の都道府県の大きさが、
果たして効率的なのか疑問です。
例えば神奈川県の人口は900万人です。
県内には、政令指定都市として、
横浜市(369万人)、川崎市(142万人)に加えて、
2010年4月1日には相模原市(72万)が誕生しました。
政令指定都市は、県と同じ行政事務を行いますので、
神奈川県庁が所管している部分は
見かけよりわずかです。
さて、道州制が実施されますと、
100年ぶりくらいの大きな制度の変換です。
その後しばらくはないでしょう。
日本の人口は、2006年からすでに
減少が始まっています。
今後100年以上、ずっと減り続けます。
私は、全ての自治体が人口が増えたり、
商業や工業が盛んになるべきだとは思いません。
それぞれの地域の特徴に合わせて、
自然を生かした観光や農業振興なども
あると思います。
道州制が実施されますと、
現在のいくつかの県が無くなり、
道または州が設置されます。
そして、どこかに州都が置かれます。
州はどのような県の組み合わせになるか
わかりませんが、
せっかくどこかに州都を置くなら、
群馬県内に置いて欲しいと思います。
その州の政治の中心となります。
付随していろいろな団体の事務所が置かれたり、
経済活動も盛んになるでしょう。
どこに州都を置くべきか議論になったときに、
群馬県内に政令指定都市が無いのは痛いのです。
さいたま市や新潟市が立候補した場合、
今のままでは誘致するのは厳しいと思います。
高崎市・前橋市地域は、
鉄道や高速道路が南北に交差しています。
新幹線も、上越と信越に分岐します。
地理的にも、新潟県や長野県が加わった場合は、
中心的な位置で、州都としては
十分魅力的な場所です。
最近の群馬県は
地域ブランド調査で最下位です。
人口も、経済力もあるのに、
日本の中で地盤沈下しています。
前橋市は34万人、高崎市は37万人。
この2市が合併するだけで、政令指定都市の基準
70万人を軽くクリアできます。
隣接して藤岡市6.9万人、伊勢崎市21万人、
渋川市8.4万人もあります。
この3市が加われば、100万都市の誕生です。
経済振興や、行政の効率化、ブランド力の強化など
ものすごいインパクトが期待できます。
日本の総人口が減り始めたご時勢に、
100万都市が可能とは、他の地域から見れば
うらやましい限りです。
堂々と州都誘致レースに参加できます。
もし誘致できれば、当分の間は州都としての
役割が期待されます。
従来、前橋市と高崎市は
ライバル心が強く、なかなか合併できないと言われてきました。
本日の、理想の都市建設研究会には、
高崎市長をご勇退されたばかりの松浦元市長が
県央地域の可能性について講演されました。
高崎市と前橋市の合併を軸にした
政令指定都市誕生の可能性について
どう思われるか質問しました。
松浦元高崎市長さんは、
6期勤めた高崎市長時代には、
いつでもどうぞと、扉を開いて待っていたそうです。
可能性は十分にあります。
これから先の時代と、日本国内での群馬の立場を
広く見据えて、関係の首長、議会の皆さんには
ぜひ大所高所からの大きな選択をして頂きたいと思います。
従来、群馬県庁は、
市町村合併には消極的でした。
しかし、市町村の区域を越えた課題にこそ、
将来の群馬県地域の発展を考え、県が戦略を練り、
関係者を調整し、リードしていくのが
本来県に期待される役割ではないでしょうか。
道州制の議論が本格化する前に、
いま政令市の取り組みをはじめなければ間に合いません。
最短で政令市が生まれたケースでも、5年要したようです。
道州制をやります。
群馬県はこのグループです。
州都は、群馬県外の市となりました。
このように言われてから、
「はいそうですか」と答えるようでは、
政治家も、県や市町村も、住民から失望されます。
群馬に政令市になるほどの人口が無ければ、
あきらめもつきます。
十分、政令市になれるだけの潜在能力をもちながら、
みすみす100年に一度のチャンスを棒に振るのは残念です。
このままでは、政令市誘致のレースに
参加すらできません。
県や市町村が、小さな縄張り争いに
こだわっている場合ではありません。
ぜひ、群馬100年の大計のために。