伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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市立豊受幼稚園 修了式 こどもたちの未来のために

2017-03-24 18:25:00 | 教育・PTA・児童福祉
(修了式 おめでとう)

本日、豊受幼稚園の修了式に参加しました。
卒園された園児の皆さん、保護者の皆さん、おめでとうございます。
4月からは1年生です。車に気を付けて元気に小学校へ通ってください。

卒園性は男児3名、女児6名、計9名です。
下の学年の在園性は4名の小さな幼稚園です。

運動会などの行事や、本日の修了式を拝見していて、
先生と園児さんとの温かいつながりをとても感じました。
きっと子どもたちは安心してのびのびと成長できたことでしょう。



来年度は入園希望者が0人なので、
一年間休園となります。

伊勢崎市だけでなく、国全体で少子化が進んでいます。
幼稚園は公立だけでなく、私立の園もたくさんありますので、
全体の定員には余裕があります。

地元の園が休園することはとても寂しいですが、
希望者がいないのであれば止むをえません。



(子どもたちの将来のために)

いま国は1000兆円を超える膨大な謝金が膨らみ続けています。
これは将来、子どもたちが返済をしなければなりません。

今の大人たちが払いきれない巨額な借金を
今よりも少なくなっていく子どもたちへ押し付けることは
正しい判断なのでしょうか?

私は正しい行為とは思いません。
私たちの世代は、ご先祖や先代の皆さんが築いてこられた
社会制度や文化、伝統、国や個人の資産などを継承して
今日の生活ができるのです。

責任ある大人として子孫に残すべきは、
お金やモノだけでなく精神文化も含めた「資産」であるべきです。
決して「借金」を押し付けるべきではありません。

自民党内で「教育国債」が議論されるようです。
大学などの高等教育無償化に向けたもの。

趣旨はけっこうなのですが、
問題は、だれがその国債の返済をするのかです。

麻生財務大臣が「償還財源がないのに国債を発行することになる
と批判しているように、国債は借金であり後日返済しなければなりません。

返済の財源がないのに、空手形を発行すれば、
将来世代が増税に苦しむだけ。
こんなやり方が将来世代のためになるのでしょうか?


私が、最も疑問に感じるのは、
子どもたちを育てる費用を子どもたち自身に負担させる発想そのもの。
このような発言をする政治家が何人もいることは驚きです。

誰もが生まれたときは、自分では何もできません。
両親やたくさんの大人のお世話になり、教育を受け、
一人前に育ててもらいます。

「お父さん、お母さん、社会の皆さん、育ててくれてありがとう」
この気持ちが、大人になったとき、自分も社会の一員として
社会に貢献しようという元になっていると思います。

それなのに、
「教育国債」は、子どもたちが高等教育を受ける費用を、
「今」の大人が出すのではなく、「将来」の大人、
すなわち子どもたち自身に負担させるという構造なのです。

社会が子どもを育てる費用を負担せず、
それを国の借金として子どもたち自身に背負わせるなんて、
こんなバカげたやりかたは、世界でもいまだかつてないと思います。

「次世代を育てる費用を負担する」ということの本質的な意味は、
「育てる」ことそのものなのです。

他人からお金をもらって子どものお世話をするようでは、
「養育者」ではなく、「雇われ人」です。

終戦直後の日本は、モノやお金が無くて貧しかった。
しかし現在では、その時以上に、大人の精神が貧しくなっています。
今さえよければいいのか、自分さえよければいいのか。

子どもたちの養育費は、その時の大人世代が負担するのが当然です。
現在は義務教育は無償ということでそのようになっていますが、
高等教育まで無償にすることについては、
限りある税収の中から配分しなければなりませんので、
もっと広い議論が必要です。

高齢者の年金や介護サービスを削って、
そのお金を子どもたちの高等教育にまわす、
というような政治決定ができるなら実現できますが、
そのような提案は、有権者から大きな反発が間違いなく出ます。

政治家が、その調整や、説得を回避して、
国債という借金でお手軽に実施しては、
返済の財源もないまま、子どもたちに借金を押し付けることになり、
とんでもないことです。

政治家も、現在の大人たちも、自分たちが受けてきた恩恵と、
次世代をどのように育てなければならないかという責任をもっと真剣に考えて、
自分たちの税配分をけずってでも、子どもたちのために使う、
このような決意や合意形成ができないようでは、
「少子化対策」といいながら、対策事業を行い
莫大な借金を増やし続ける行為は、まるでブラックユーモアです。




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