伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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大空の男達

2013-02-16 22:40:58 | Weblog
今夜は群馬県防災航空隊OB会でした。
当時私は、県職員で
設立時の担当者でした。

毎年懐かしい顔が集まります。
今回は退職される方がいましたので
花束贈呈を行いました。
懇親会の最後にみんなでアーチを作って
送りました。


私が防災航空隊に在籍していたのは
まだ30代の頃でした。
人事異動で航空隊を離れれるとき、
隊員の皆さんがアーチを作ってくれたことを思い出しました。


ヘリコプター更新の時期になってきたようです。
ヘリコプターは機種によって使用目的や
求められる性能が
ぜんぜん違います。

防災用であれば
頑丈であること、故障しない信頼性が高いこと、
たくさんの人や荷物が積めることなどが重要です。

群馬県の場合、全国トップクラスの山火事が起こりますので
ヘリによる空中消火はたいへん重要です。

一方、スピードレースをするわけではありませんので、
速さだけで選ぶ訳にもいきません。

県庁の消防防災課は
よくわかっていると思いますが
最大の問題は
ヘリコプターは機種ごとに
パイロットも整備士も免許が異なる点です。

消防隊員と毎日ともに訓練し
あうんの呼吸を身につけたパイロットも整備士も
もし機種が変更されると
仕事ができません。
今まで積み重ねてきた訓練が無に帰すのです。

そして航空機の工具や部品は
考えられないくらい高価です。
もし機種変更すると
これまで毎日使ってきたものが全てムダになる上に
まったく別の工具や部品を買わなければなりません。

ものすごいむだか生じます。
ヘリの部品のうち、これが故障すると飛べないという
重要部品があります。

人命に関わる防災ヘリとして
故障による運航停止は出来るだけ避けようと
故障しやすい重要部品は整備士と相談して
群馬県防災航空隊では
可能な限り多数保有しています。

もし機種変更すると
これらの備えもムダになります。


群馬県防災航空隊に限らず
航空機の機種変更は非常に大きな影響があります。

最近のボーイングの新型機のように
最新型の機種は予想されなかった初期不良が
多発することがあります。
故障による飛行停止は
人命を預かる消防防災ヘリコプターには
可能な限りあってはならないことです。

新型のヘリコプターの導入を進める動きがあるようです。

現場で本当に必要な能力は何なのか。
よく見極めて機種選定をしてください。
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