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新型コロナ:東京は8/5、全国では8/9がピーク(政府の無策に関わらず)。施設クラスター、重症、死亡例の減少はまだまだその先

2020年08月17日 | 新型コロナ
以下は、公表されているデータをグラフ化(6枚)して読み解いただけで、評価の不確かな「定数」など、特殊な操作は何もしていません。また、今後の推移について明確に予測するものではありません。(ただし、もしこれらの「傾向」では説明できないデータが出て来たとしたら、それにはそれ相応の原因があるはずだと思います。)

また、極端な楽観論「緊急事態宣言・自粛は必要なかった(吉村知事)」や、極端な悲観論「来月(=8月)には目も当てられなくなる、1億総検査が必要(児玉参考人)」などの非現実的な議論には一切関わりなく、今後も関わるつもりはありません。

「東京都 5日連続で200人超(NHK)」「終息する気配を見せないコロナ禍(週刊東洋経済)」などと報じられていますが、



東京では8/6以来、「前週同曜日比」でマイナス基調が続いており、唯一プラスだった8/9の1週間後である8/16もマイナスになったことで、7日間前週比マイナスが続いています。



この「前週との増減値」をグラフ化すると、「その7日間平均」がマイナスになるのは8/10からとなります。
増加数のピークは7/31の+203人で、その7日間平均のピークは8/5の88.1人でした。(それ以前に、7/15をピークにして7/30の7日平均4.0日まで減少して来た経緯がありました。)



新規感染者数の実数でのピークは8/1の472人と考えられますが、この値や日付は参考程度としておきます。
7日間平均でのピークは8/5の346.3人だったと読み取れます。



片対数グラフの緑の点線は、8/11頃に千人に達する、「目も当てられなくなる」指数関数的増加曲線(片対数グラフでは直線)ですが、1億総検査教信者の「自称専門家」の方々は、予想は外れて減少に転じたけど、1億総検査は必要と主張し続けるのでしょうか。



全国のデータ(8/16付はNHK速報値)でも、実数のピークは8/7の1595人、7日平均のピークは8/9の1372.0人と読み取れます。
8/16には7日平均で1040.7人まで減少してきています。



同様に、7日前からの増減値と、その7日間平均をグラフ化すると、増加数のピークは東京と同じ7/31の+808人、7日間平均は8/2の503.7人がピークで、8/8から増減数の実数がマイナスとなり、8/11には7日間平均もマイナスとなっています。

以上をまとめると、それぞれのピークは、
東京
 実数 8/1 7日平均 8/5
 増加 7/31 7日平均 8/5
全国
 実数 8/7 7日平均 8/9
 増加 7/31 7日平均 8/2
7日前からの増減値の7日間平均がマイナスになったのは、
 東京 8/10
 全国 8/11
ちなみに、東洋経済オンラインの速報値で、基本再生産数が1を切ったのも、
 東京 8/10
 全国 8/11
であり、一致しています。

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