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デヴィッド・ボウイの “レッツ・ダンス” は反核・文明批判の曲だった

2016年02月11日 | ART / CULTURE
ベスト・ヒットUSAのデヴィッド・ボウイ追悼特集。
例によって “レッツ・ダンス” のビデオも。
当時何度も見たはず、だが、、

David Bowie - Let's Dance
https://www.youtube.com/watch?v=N4d7Wp9kKjA

ボウイは乾燥地帯の一軒家のパブで歌う
アボリジニと思われる原住民の若者たち
「赤い靴」を履いて踊り出す女の子
(映画「赤い靴」を思い起こさせる>観てないが)
彼方に原爆のキノコ雲。まばゆい光を見つめる若者たち
(オーストラリアではイギリスが核実験を行い被曝させている)

若者たちは都市で道路清掃などの下働きに
高級品のショップやレストラン(バブル前の80年代)
「赤い靴」を皆で踏みつけ、岩山に登ると
軍事ヘリが上空を飛ぶ巨大都市

最後のシーンでオペラハウス、シドニー、オーストラリアだとわかる


この “レッツ・ダンス” は、今となっては、これはこれで名曲だと素直に受け入れられるが、当時は何でボウイがこんな下らない曲を書いて歌ったのか残念に思い、気持ちが離れた。
(その後は、93年の Black Tie White Noise を聴いただけで、今年2016年の遺作までまた空白が続いた)

このプロモ・ビデオ、原爆のシーンも靴を踏み潰すシーンも、確かに覚えてはいるが、当時それが何を意味するのか考えたこともなかった。

歌詞をベスト盤CDで確かめてみたが、
一応すべてラブソングの内容で通ることは通る。
しかし、run とか hide を多用していたり、
For fear tonight is all
Under the moonlight, this serious moonlight
などというあたりは、何かを暗喩しているのかもしれない。
歌詞だけだと、確かなことは言えそうにないが。。

☆80年代ビッグ・アーティストの最高に下らない売れ筋サウンドの名曲ベスト5(原題は省略)
デヴィッド・ボウイ「レッツ・ダンス」
オリビア・ニュートン=ジョン「フィジカル」
イエス「ロンリー・ハート」
スターシップ「シスコはロック・シティ」
シカゴ「素直になれなくて」

ただし、ここにあげた「レッツ・ダンス」だけでなく、「フィジカル」にはsexualな意味が暗示されているということも後年知った(普通に歌詞を聞き取れれば明らかだったのだが、ビデオに騙されて何も考えてなかった)。

核戦争による破滅を描いた『風が吹くとき』の主題歌をボウイが歌っていたことも、全く記憶していなかった。
しかも音楽はロジャー・ウォーターズ。
一度見たしビデオ(VHS)は保存してあるはずなのだが。。

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