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お子さんのBCG接種痕を確認してみましょう 15個以上? 正しい位置? 正常な反応と異常な反応

2012年03月08日 | 予防接種
BCGの接種部位は上腕外(伸)側のほぼ中央(三角筋下端)部に行うことが定められています
http://www.jata.or.jp/rit/rj/bcg0308.htm
 ↓
図(引用)

お子さんの接種痕の位置を確かめてみて下さい。一部の医療機関で、かなり前の方に接種していたり、三角筋(肩の筋肉)の部位に接種してたり、斜めに接種しているところまであり、大変気になります。

BCGの接種痕は大人になれば殆どわかりませんが、小児期には針痕がかなり目立つので、全18個を残して免疫をつけるのが目標であるのは当然として、2カ所を綺麗に並べて接種するよう気をつけたいものです。(針痕は平均15個以上なら問題ないとされていますが最低でも16個は欲しいところ)

また、BCG接種痕は大きくなると成長につれて2カ所の間が離れて来るので、近くなりすぎないように注意しながら、スタンプ(管針)の外側の輪っかを少し重ねるようにして接種すると綺麗に並びます。(これは公的には書かれてはいませんが個人的に工夫しているところ)

正常の反応

BCG接種痕で問題になるのは2つ。正常の反応は接種後4週頃~2ケ月位にかけて、赤く腫れて、一部が膿疱(うみのようなもの)になり、かさぶたになって、はがれる。このときにかき潰したりかさぶたをはいだりしないことが大事。普通に洗っても構わない。手で優しく。

異常な反応

結核に罹ったことのある人にBCGを接種すると、接種後3日~10日以内に赤く腫れたりが膿疱(うみのようなもの)になる反応が起こる場合がある(コッホ現象)ので、早期に出た場合には接種した医療機関に受診して確かめる必要がある。私は今までに経験していない。今の3-5M児への接種でコッホ現象がみられる可能性は限りなく小さい。経過をみて数日で治まるようなら心配ない。

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