踊る小児科医のblog

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うみねこマラソンで死者~主催者は状況の検証を

2006年05月16日 | SPORTS
一昨日のうみねこマラソンで初の死者がでたことについては、某所のブログに書いたものですが一番下に引用しておきます。
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2006/05/15/new060515top.htm
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0514/nto0514_12.asp
私も一番短い3kmタイムなしに出場したのですが、終わったらすぐに帰ったのでこんな状況になっていたとは深夜になるまで知りませんでした。昨年ハーフにエントリーしてリタイヤした経験があるので、とても他人事とは思えません。

救助の状況などがどうだったのか各紙の記事を調べてみたのですが、肝腎のデーリー東北で思いのほか扱いが小さいのには憤慨しています。これだけの大会での死亡事故ですから当然1面に掲載されているかと思いきや「今日の紙面」の見出しにすら掲載されていなくて、大成功に終わった大会記事の付け足しにのように最終面左下に掲載されているだけ。ネットで見ると見出しには出てこないで、主記事のあとに(隠されて)掲載されている姑息さ。

デーリー、東奥日報、朝日、毎日、読売の記事から抜粋・統合すると以下のような状況だったようです。
詳しい情報については個人情報もあり外には出てこないかもしれませんが、
気になったのは次のような点です。
・10キロと折り返しの両地点にスタッフが詰めている目と鼻の先で
・折り返し点にAEDも配置されていて
・後続の救護バスも選手が走って5分位のところに詰めていた
・併走ランナーやスタッフがその瞬間を目撃している
という、ある意味で「最も助かる可能性が高い」状況で倒れたのに、どうしてこんなに手間取ってしまったのか。(記事には5キロ過ぎから10キロ地点を手厚くできなかったのかという指摘があるが、実際にはコース中でスタート地点の次に手厚い地点にいたはず。)
AEDを装着して実際に使われたのか、既にフラットで適応外だったのか。
ボランティア団体以外にスタッフの中でAEDの講習を受けた人がどれくらいいたのか。
6台もあったAEDがどうして救護バスに配置されていなかったのか。

(以下、各紙新聞記事より情報を引用)
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午前10時にスタート、
11時5分ごろ、折り返し地点から300~400メートル手前、10キロ地点の第一通過関門付近で突然倒れた。
スタッフから連絡を受けた大会本部は、
11時11分ごろ、本部近くで待機中の救急車に出動を要請。
付近を走っていたランナー4人に介護され、
約7分後に到着した救護バスの、看護師の資格を持つ救護主任が駆けつけたが心肺停止状態で、心臓マッサージや人工呼吸、
その後、救命ボランティアが自動体外式除細動器(AED)で心臓蘇生措置をしたが手遅れだった。
11時25分ごろ、救急車に収容、
市内の病院に運ばれ、午後0時20分ごろ、死亡確認。

死因は不整脈による心肺停止の可能性が高いという。
従来の救護態勢に加え、ボランティア団体の協力を得て、主催者として今回初めて5、10キロとハーフの各折り返し地点に自動体外式除細動器(AED)計6台とスタッフを配置していた。
AED搭載の救急車と消防車3台のほか、6台のAEDを備えて救命態勢を整えたが、実らなかった。

同新聞社総務局
「AEDとスタッフを要所に配置し万全を期したが、結果的には奏功しなかった」
田畑稔・事業局長
寺牛さんの競技歴や健康状態について、「エントリーは4回目。健康状態は、診断書の提出などを求めるわけではないので、本人にしか分からない」
救急体制について
起伏の激しい5キロ過ぎから10キロ地点を手厚くできなかったのかとの指摘に、「これから十分に考えないといけない」
大会存続について
「大会を十分に検証して、来年大会を開くとしても救急救命態勢を充実したい」

当日夜のNHKニュースでは、AEDの配置場所をスタッフやボランティアに周知していなかったため、今後知らせることを検討すると言っていました。
AEDの台数もNHKでは9台、デーリーでは6台となっているが、上記の情報を総合すると、救急車・消防車3台+市民ボランティアが日赤・市民病院から借りた6台ということか。
同ボランティア「いのちの輪」は開会式前に劇でAEDについてPRしたとのこと。(私は準備のため離れていて見逃しました)
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(以下、某所のブログ再録)
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2006.05.15 00:00
うみねこマラソンで死者~AED配備の甲斐なく

さきほどネットのニュースを見るまで何も知らずにいたのですが、昨日参加した市民マラソン大会で男性が倒れて死亡したという大変な事態になっていたようです。

白状すると、私も昨年同じハーフに(無謀にも)チャレンジして完走できずリタイアした経験があり、しかも(最近は自覚症状もなく調子良いのですが)不整脈持ちという脛に傷持つ身であり、とても他人事とは思えません。

AEDは配備されていて使用されたようですが、どれくらい時間が経っていたのかなど詳しい状況はわかりません。

2006年5月14日(日) 八戸うみねこマラソンで男性死亡
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0514/nto0514_12.asp

この種の事故が多発しているということは知っていたし、県内の別のマラソンでも突然死の事例があったことは記憶に新しいのですが、これだけ身近に起こると流石にショックですね。

2004年7月5日(月) スポーツ突然死予防へ事前健診をhttp://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2004/0705/nto0705_19.asp

強風は自分で感じる以上に脱水や体力消耗を引き起こしますが、その影響があったのかどうか(往路は追い風だったはずですが)。いずれにせよ、中高年のスポーツ突然死をゼロにすることは不可能としても、ランナー側、主催者側の知識や準備によってその頻度を減らせるかどうか。

走ることが一種のブーム(←私もその一人)なだけに、最重要課題と言えるでしょう。

2006.05.14 23:11
千葉チャンと走るうみねこマラソン3km



心配された雨も朝方にはあがり、肌寒い曇天でも走るには問題ない天気。しかし、この時期にいつも悩まされる強風。往路は追い風だが復路は断続的に顔も上げられないほどの風が吹く中、今年はしかしタイムなし3km(保育園児も走る)なので何とか問題なく走り抜ける。高校生になった息子に後れを取ったのは仕方ないが、この風でも目標タイムより1分以上早くゴールできたので良しとしましょう。(タイムは恥ずかしいのでここには書けません)

来年は5kmから1年ずつ距離を伸ばしていくか。終わった後はいつも威勢がいいのだが、つい怠けてしまう。ここが問題。

今回のゲストランナーはチバチャンこと千葉真子選手。開会式の挨拶では、わかっていたはずの高音よりも更に突き抜けるハイトーンの「みなさ~ん」でいきなりぶっ飛ぶ。先日の長野途中棄権で心配されたが、今日もこの風の中3km、5km、10kmと3本も続けざまに出場し、その後のサイン会。プロの仕事とはいえ、元気いっぱい。

こちらも元気をいただいたが、彼女も「ベストスマイル」に書いているように、決して営業ではなく、ランナーとして市民マラソンへの参加を自分への活力にしているようだ。

とりあえず、今日は生の千葉チャンを見て声を聞くことができただけで収穫と言えよう。一緒に走ったはずなのだが、どこにいたのかわからず声をかけることはできなかった。

著書をアマゾンで正規価格の1400円+税で購入していたのに、今日のサイン会で買えば「お友だち価格で1300円」になったというのはちょっと残念というか、ご愛敬ということで。。

次のマラソンに注目したい。応援してます。

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