畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

合理的・納得の「調理器具」

2017-02-09 11:18:44 | 日記


それじゃ、今から友達と旅行に行ってきますから、ちゃんとガスコンロの鍋の火、消すのを
 忘れないでくださいね」
「うーん、どのくらいの時間が経ったらガスを消せばいいの?」
「まあ、1~2時間でいいわよ。タイマーをセットしていきますから出来るでしょ。」

小生を鍋奉行ならぬ鍋当番役とは。
(1時間も2時間もガスコンロのそばで火消し役なんて、その間何もできないじゃない)

「うーん、分かったよ。楽しんでゆっくり帰ってきてもいいよ。」

冬季は鍋料理がどうしても多くなります。
温まるし、調理も楽だし、場合によっては翌朝も食べることができます。

(こんな鍋当番なんて、やっていられない。何とかしなくては)

早速、調理器具売り場へ調査開始。
すると高齢者にも使えるピッタリの調理器具がありました。
原理は魔法瓶の応用編です。調理鍋と保温鍋のセットになっています。
「サーモス・シャトルシェフ」

鍋はステンレス製でガスコンロでもIHヒーターでもOK,料理にも依りますが
ボイル10分ほど経過したら調理鍋を保温鍋に入れるだけ。
2-4時間ほどでカレーでもおでんでもバッチリの出来栄えです。

サイズは色々ありますが拙宅では3リットルを購入。
グレードは素材金属の厚みによって異なり、保温効果を考慮し最も肉厚な製品を選択。


見守り役免除・ガス代節約・火消しの忘却の防止の3点のメリットです。
コストに見合う調理器具でした。

電化製品の寿命とは

2017-02-05 11:19:13 | 日記


我々の日常生活に工業製品が導入されるようになったのは何時ごろからでしょうか。

アメリカでは1920年代に自動車・トースター・洗濯機・冷蔵庫・ラジオなどの機械類が
急速に増えていったと記録されています。ザ・マシーン・エイジ。

それから約1世紀、IT時代の到来です。
最近では人工知能が発達しつつあり、いずれ人工知能が人間を支配するのでは(まさか)
錯覚する時代が到来しつつあります。
そして今では工業製品無しでは生活することは不可能です。

水道も電気も電化製品も自転車も車も無い生活は想像もできません。

厳冬の季節、今はホットカーペットにもお世話になっています。
購入しましたのは1986年、31年前のことです。
当時は電化製品の量販店がなく、名古屋の百貨店で購入しました。
そして現在も購入時と変わりなく機能を発揮しています。
31年!も働き続けて。

ダイキン工業も現在は主にフッ素製品やエアコンメーカーでホットカーペットは上市して
いません。

しかし、理論的に考えますと累計使用時間の計算では11月から2月まで4ケ月使用、
4時間/日として
120日X4時間X31=14,880時間
になります。

試しに冷蔵庫は終日フル稼働、ざっくりの計算で15年の耐用年数の前提で計算しますと
24時間X360日X15=129,600時間
ホットカーペットに比べ約9倍弱になります。

拙宅の洗濯機は18年の稼働、全く異常なしです。

日本の工業製品の信頼度は抜群です。
一般的には電化製品は故障しない限り、通常は修理保全はいたしません。
車の場合、家庭内の電化製品と異なり使用環境・条件が過酷で車検という点検がありますが。


よくよく考えてみますと、自分のからだは文句も言わず長年に亘り大した手入れもせず
本当によくぞ働いてくれていると感謝です。
ただ、頭の部分の能力低下は自分でも驚くほどの下降線ですが。

長生きということで申せば樹木です。
樹木のなかには100メートル以上に成長し、何千年もの風雪に耐え、生き続けるものが
あります。
それを可能にしたのは、植物が長い進化の過程で、巨体を支える強度と、根から葉まで水を
効率良く運ぶ機能、腐りにくい性質を持つ「木部」(年輪の部分)を獲得したから、と
されています。

「寿命」というキーワードで考えますと様々な姿が見えてきます。

「湯たんぽ」の研究

2017-02-02 09:12:01 | 日記


今が一年で最も寒い時期なんでしょうか。
就寝前の入浴しても、バスタブに浸かっている時間はホッとしてからだも温かいのですが
脱衣場でパジャマを着るときには、急速に冷えてきます。
拙宅では脱衣場にエアコンはございません。

就寝にはレトロな「湯たんぽ」をこのIT時代にも使用しています。
「湯たんぽ」は電気も使わず安全で結構起床時間まで暖かいです。
写真はブリキ製でカバーからはみ出しますと火傷の危険性あり、愛用品はプラ製です。
昔はブリキ製が大半でしたが。

「湯たんぽ」を学術的に研究されている学者さんと、その学者さんを紹介されている方を
本で知りました。
「湯たんぽの形態成立とその変化に関する研究」論文は1-5まで。
通常、論文は約1,000頁ほどあるそうですが、この論文の詳細は小生は目にしておらず
どこで読めるのかも知りません。
その名誉教授の論文を紹介されているのが「サンキュウタツオ」さん。

紹介文を読み進める内に心もホカホカしてまいりました。

学者さんは「伊藤紀之」共立女子大学家政学部名誉教授。
「湯たんぽ」の蒐集は数百点だそうです。
伊藤紀之名誉教授によれば「湯たんぽ」が日本の歴史に登場するのが室町時代。
文明18年(1486)に手足の麻痺や足の冷えに「湯婆(たんぽ)」を使用していたと
あります。
かっては日本にはネジの文化がなく、「湯たんぽ」も西洋からの輸入品らしいです。

五代将軍・綱吉も愛用していたとか。

暖房器具といえば「こたつ」「火鉢」「カイロ」「暖炉」「囲炉裏」「石油ストーブ」
「ガスストーブ」「エアコン」などありますが今も生き残り活躍している器具はそれぞれの
ご家庭によって違ってきます。

伊藤紀之教授の研究分野の広いこと、そして「湯たんぽの研究」論文を発掘、紹介されている
サンキュウタツオさんに拍手です。
サンキュウタツオさんは芸人で一橋大学の非常勤講師でもあり、文学博士。
日本初の学者芸人。趣味のひとつが国語辞典の蒐集!

世の中、ほとんどの人が注目もせず、ごく自然に日常生活に溶け込んでいる分野に目を
向けて研究されている、少し瞠目させられました。