畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

「湯たんぽ」の研究

2017-02-02 09:12:01 | 日記


今が一年で最も寒い時期なんでしょうか。
就寝前の入浴しても、バスタブに浸かっている時間はホッとしてからだも温かいのですが
脱衣場でパジャマを着るときには、急速に冷えてきます。
拙宅では脱衣場にエアコンはございません。

就寝にはレトロな「湯たんぽ」をこのIT時代にも使用しています。
「湯たんぽ」は電気も使わず安全で結構起床時間まで暖かいです。
写真はブリキ製でカバーからはみ出しますと火傷の危険性あり、愛用品はプラ製です。
昔はブリキ製が大半でしたが。

「湯たんぽ」を学術的に研究されている学者さんと、その学者さんを紹介されている方を
本で知りました。
「湯たんぽの形態成立とその変化に関する研究」論文は1-5まで。
通常、論文は約1,000頁ほどあるそうですが、この論文の詳細は小生は目にしておらず
どこで読めるのかも知りません。
その名誉教授の論文を紹介されているのが「サンキュウタツオ」さん。

紹介文を読み進める内に心もホカホカしてまいりました。

学者さんは「伊藤紀之」共立女子大学家政学部名誉教授。
「湯たんぽ」の蒐集は数百点だそうです。
伊藤紀之名誉教授によれば「湯たんぽ」が日本の歴史に登場するのが室町時代。
文明18年(1486)に手足の麻痺や足の冷えに「湯婆(たんぽ)」を使用していたと
あります。
かっては日本にはネジの文化がなく、「湯たんぽ」も西洋からの輸入品らしいです。

五代将軍・綱吉も愛用していたとか。

暖房器具といえば「こたつ」「火鉢」「カイロ」「暖炉」「囲炉裏」「石油ストーブ」
「ガスストーブ」「エアコン」などありますが今も生き残り活躍している器具はそれぞれの
ご家庭によって違ってきます。

伊藤紀之教授の研究分野の広いこと、そして「湯たんぽの研究」論文を発掘、紹介されている
サンキュウタツオさんに拍手です。
サンキュウタツオさんは芸人で一橋大学の非常勤講師でもあり、文学博士。
日本初の学者芸人。趣味のひとつが国語辞典の蒐集!

世の中、ほとんどの人が注目もせず、ごく自然に日常生活に溶け込んでいる分野に目を
向けて研究されている、少し瞠目させられました。