









梅雨入りのこの季節は全国各地でアジサイ祭りが開催されていることでしょう。
今朝は雨模様でアジサイもしっとり雨露に濡れて一段と美しいことと思います。
「愛知県江南市村久野寺町73」に音楽寺という小じんまりとしたお寺があります。
境内はそんなに広くもありませんが昨日、6月4日より26日までアジサイ祭りが開かれています。
このお寺はアジサイと共に円空仏の収蔵としても有名です。
村久野区歴史資料館の資料によれば円空は44歳のころ、この地に立ち寄り薬師如来や十二神将を寄進したと
あります。
中國にも江南地方がありますが、ここ江南市も清流・木曽川のすぐ南に位置していますのでこの名が付いたと
考えられます。少し上流には犬山市があります。
十二神将は当に円空仏の代表ともいえる生命力溢れる作品群です。(実際は事情があり十一神将の収蔵)
写真は絵葉書からのものです。ここには掲載しておりませんが力強い荒神像もあります。
26日までは特別公開されています。(有料で300円)
写真は円空仏収蔵の「村国の郷・歴史資料館」です。
円空仏ゆかりのお寺ということで円空仏・仏師による制作実演もされていますが円空仏は庶民的な仏像という
ことで結構人気があります。写真の6体の円空仏は講師作品です。
「各務原円空彫りの会」と「尾張・円空仏を彫る会」有志で自作の円空仏作品が展示されており、小生も
3体出品いたしました。
円空仏を制作している人たちは単に円空仏を真似して制作しているのではなく、修行僧である円空の精神を
万分の一でも取り入れ、制作中の心の充実感に魅せられ鑿などを使って自然から切り出された木に感謝を
込めて一心不乱に造仏しています。
教室は月に2回、各3時間ほどですが、殆どの方は自宅でも制作されています。
円空仏の制作には仏像制作の基礎がなくても体験でき、この入り易さと仏像と向き合う気持ちに人気が
あるようです。
制作中のみなさんは目も生き生きとしています。
造仏中のこの気持ちは多分やってみなければ理解は難しいことでしょう。
出来上がった作品には制作している人の精神が反映されているようで、拙の中に味があります。
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