昔の登山記録を掘り起こそうシリーズ。
今回は、2008年シーズンの鹿島槍。
尾骨骨折は、痛かったなぁ・・・。
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鹿島槍ヶ岳 (2889m) 単独行
2008年9月23日(土) 晴れ
0510 大谷原 (1080m)
0550 西俣出合 (1340m) [標準:70分]
0700 高千穂平 (2049m) [標準:170分]
0800 冷乗越 (2488m) [標準:130分]
0815 冷池山荘
0905 布引山 (2683m) [標準:90分]
0943 鹿島槍ヶ岳山頂 (2889m) [標準:50分]
1000 下山開始
1020 布引山
1050 冷池山荘 [標準:90分]
1100 冷乗越
1135 高千穂平 [標準:80分]
1226 西俣出合 [標準:110分]
1305 大谷原 [標準:60分]
8月に前穂高に置いてきたザックを取りに松本警察まで出頭した翌日、
せっかく北アルプスの近くまで来たんだから、登っていかなきゃ
損でしょってことで、白馬のドライブイン的な素泊まり所に泊まり、
早朝からの登山を決行した。
大冷橋(おおつめたばし)付近の駐車スペースに車を停め、まだ
薄暗い5時過ぎにスタート。最初は北アルプス恒例の林道歩きとなる
が、舗装はされてないものの工事用車両が踏み固めてくれている道で、
歩きやすい道が続いた。
道はずっと川沿いで水が流れる音を聞きながら歩くことができ、
目の前が開けると朝の光を浴びた山の姿が見えてテンションも
上がってきた。(遠いなぁ、とも思うわけだが)
そして砂防ダムの下をくぐるトンネルを抜けると西俣出合で、
ここから本格的な山道が始まるが、これがいきなりの急登で、
昨日が雨だったこともあって足元も異常にすべりやすく、
序盤から体力を削りに来るルートだった。
しばらくは樹林帯の中で何も見えないが、木製、鉄製の階段を
いくつも越えていくといきなり周囲が開け、高千穂平(2049m) に
たどり着く。風がやたらと通って寒かったが、ここからは
見上げれば鹿島槍、反対側には朝日に光る雲海を見ることが
出来て非常に気分がよかった。
高千穂平まで標準時間4時間のところを2時間ちょいで来ていたが、
それほど急いだわけでもないから、やっぱり北アルプスの
標準タイムは甘いんだろうきっと、とか思いながらさらに進撃。
周囲には紅葉している木も現れて、風は冷たいし山はもう
晩秋の気配。冬山をやらない自分にとっては、登山シーズンの
終わりを感じる光景なのでちょっと寂しくもなった。
高千穂平からの道は所々激しく狭く、踏み外すとサヨウナラという
感じのところもあってなかなかスリリングだったが、冷乗越まで
標準2時間10分のところを1時間で着いてしまった。
冷乗越(つめたのっこし)に出るとこれまで目の前に立ちはだかって
いた山の稜線に出て反対側が見えるようになるのだが、ここで
目の前に突然現れる立山、剣岳の姿は感動的だった。これぞ
登山の醍醐味、という景色に出会えて今日の天気に感謝感謝だ。
ここからしばらく下りで、帰りは登りかぁとか思いながら進むと
冷池山荘があるが、ここは通過。もう少し進んで景色のいい所で
朝飯を食べた。
[冷池山荘手前からの鹿島槍(手前のピークは布引山)]
冷池山荘から鹿島槍ヶ岳山頂までは稜線歩きとなり、ここは終始
景色がよかった。左を見れば立山・剣、右を見れば広がる雲海の
向こうに富士山・八ヶ岳で、気分よくサクサク進めた。
布引山手前あたりから周囲はすっかり高山帯の様相で、木は
ハイマツくらいとなって、あとはちょっとした草があるだけという
感じのガレ場が続く。わりと傾斜がキツい部分も多くて、ジグザグに
ついた登山道を登っていくのは結構しんどかった。
そんなこんなで歩き続けて4時間半、鹿島槍ヶ岳山頂(南峰)に
到着。ここでも冷乗越同様、これまで鹿島槍本体に阻まれて
見えなかった五竜岳と白馬岳がどかーんと見えて、こりゃ
これまで登った山の中でもトップクラスの景観だわ、とか
思いながらしばらく周りの山々を見ていた。
[鹿島槍ヶ岳 山頂標]
[山頂から、五竜、白馬方面]
無駄に元気だったんで、小走りにかっ飛んで下山開始。
標準タイムをガリガリ削りながら順調に下山していたが、
やっぱり冷乗越から下は道が狭いし滑るから慎重に、、、
と思っていた矢先、乗っかった岩で見事にスリップ!
思いっきりケツから岩の上に落ちてしまった。
[山頂からルートを眺める]
しばしの悶絶の後、まずはちゃんと動けるのかが心配になったが、
ひとまず足は動く模様。ここからは一層慎重に下山を続けたが、
一歩ごとにズキズキと痛みが響いて、ここから先の道は果てしなく
長く感じた。
それでもわりと小刻みにチェックポイントがある山だから
なんとか次の目標、次の目標、、、と進んでいくうちに、
意外と早く下山開始から3時間くらいで車まで戻ることができた。
本当にツラかったのはむしろ帰りの車で、痛いケツをシートに
押し付けた状態で8時間近くドライブするのは拷問的なものがあった。
何はともあれ、無事に帰れてよかった。。。
(結局「尾骨骨折」で、2週間くらいはくしゃみをするたびに
激痛が走ったわけだがw)
今回は、2008年シーズンの鹿島槍。
尾骨骨折は、痛かったなぁ・・・。
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鹿島槍ヶ岳 (2889m) 単独行
2008年9月23日(土) 晴れ
0510 大谷原 (1080m)
0550 西俣出合 (1340m) [標準:70分]
0700 高千穂平 (2049m) [標準:170分]
0800 冷乗越 (2488m) [標準:130分]
0815 冷池山荘
0905 布引山 (2683m) [標準:90分]
0943 鹿島槍ヶ岳山頂 (2889m) [標準:50分]
1000 下山開始
1020 布引山
1050 冷池山荘 [標準:90分]
1100 冷乗越
1135 高千穂平 [標準:80分]
1226 西俣出合 [標準:110分]
1305 大谷原 [標準:60分]
8月に前穂高に置いてきたザックを取りに松本警察まで出頭した翌日、
せっかく北アルプスの近くまで来たんだから、登っていかなきゃ
損でしょってことで、白馬のドライブイン的な素泊まり所に泊まり、
早朝からの登山を決行した。
大冷橋(おおつめたばし)付近の駐車スペースに車を停め、まだ
薄暗い5時過ぎにスタート。最初は北アルプス恒例の林道歩きとなる
が、舗装はされてないものの工事用車両が踏み固めてくれている道で、
歩きやすい道が続いた。
道はずっと川沿いで水が流れる音を聞きながら歩くことができ、
目の前が開けると朝の光を浴びた山の姿が見えてテンションも
上がってきた。(遠いなぁ、とも思うわけだが)
そして砂防ダムの下をくぐるトンネルを抜けると西俣出合で、
ここから本格的な山道が始まるが、これがいきなりの急登で、
昨日が雨だったこともあって足元も異常にすべりやすく、
序盤から体力を削りに来るルートだった。
しばらくは樹林帯の中で何も見えないが、木製、鉄製の階段を
いくつも越えていくといきなり周囲が開け、高千穂平(2049m) に
たどり着く。風がやたらと通って寒かったが、ここからは
見上げれば鹿島槍、反対側には朝日に光る雲海を見ることが
出来て非常に気分がよかった。
高千穂平まで標準時間4時間のところを2時間ちょいで来ていたが、
それほど急いだわけでもないから、やっぱり北アルプスの
標準タイムは甘いんだろうきっと、とか思いながらさらに進撃。
周囲には紅葉している木も現れて、風は冷たいし山はもう
晩秋の気配。冬山をやらない自分にとっては、登山シーズンの
終わりを感じる光景なのでちょっと寂しくもなった。
高千穂平からの道は所々激しく狭く、踏み外すとサヨウナラという
感じのところもあってなかなかスリリングだったが、冷乗越まで
標準2時間10分のところを1時間で着いてしまった。
冷乗越(つめたのっこし)に出るとこれまで目の前に立ちはだかって
いた山の稜線に出て反対側が見えるようになるのだが、ここで
目の前に突然現れる立山、剣岳の姿は感動的だった。これぞ
登山の醍醐味、という景色に出会えて今日の天気に感謝感謝だ。
ここからしばらく下りで、帰りは登りかぁとか思いながら進むと
冷池山荘があるが、ここは通過。もう少し進んで景色のいい所で
朝飯を食べた。
[冷池山荘手前からの鹿島槍(手前のピークは布引山)]
冷池山荘から鹿島槍ヶ岳山頂までは稜線歩きとなり、ここは終始
景色がよかった。左を見れば立山・剣、右を見れば広がる雲海の
向こうに富士山・八ヶ岳で、気分よくサクサク進めた。
布引山手前あたりから周囲はすっかり高山帯の様相で、木は
ハイマツくらいとなって、あとはちょっとした草があるだけという
感じのガレ場が続く。わりと傾斜がキツい部分も多くて、ジグザグに
ついた登山道を登っていくのは結構しんどかった。
そんなこんなで歩き続けて4時間半、鹿島槍ヶ岳山頂(南峰)に
到着。ここでも冷乗越同様、これまで鹿島槍本体に阻まれて
見えなかった五竜岳と白馬岳がどかーんと見えて、こりゃ
これまで登った山の中でもトップクラスの景観だわ、とか
思いながらしばらく周りの山々を見ていた。
[鹿島槍ヶ岳 山頂標]
[山頂から、五竜、白馬方面]
無駄に元気だったんで、小走りにかっ飛んで下山開始。
標準タイムをガリガリ削りながら順調に下山していたが、
やっぱり冷乗越から下は道が狭いし滑るから慎重に、、、
と思っていた矢先、乗っかった岩で見事にスリップ!
思いっきりケツから岩の上に落ちてしまった。
[山頂からルートを眺める]
しばしの悶絶の後、まずはちゃんと動けるのかが心配になったが、
ひとまず足は動く模様。ここからは一層慎重に下山を続けたが、
一歩ごとにズキズキと痛みが響いて、ここから先の道は果てしなく
長く感じた。
それでもわりと小刻みにチェックポイントがある山だから
なんとか次の目標、次の目標、、、と進んでいくうちに、
意外と早く下山開始から3時間くらいで車まで戻ることができた。
本当にツラかったのはむしろ帰りの車で、痛いケツをシートに
押し付けた状態で8時間近くドライブするのは拷問的なものがあった。
何はともあれ、無事に帰れてよかった。。。
(結局「尾骨骨折」で、2週間くらいはくしゃみをするたびに
激痛が走ったわけだがw)