保護

今日とあるお客様から面白いお話を聞いた。とても興味深い内容である。話というよりむしろ嗜好的思考論である。

モノには一般大衆向けの大量生産低コスト商品からマニア向け少数生産高コスト（一部低コストもある）、さらには閉ざされた世界でのみ使用の許されるモノまで多岐に渡り広く世界に存在するわけであるが、当ブログが「ＳＮＡＰ－ＢＬＯＧ」である以上、今回も話題の中心はマニア向け少数生産品についてのお話をするわけだ。

普通モノは買うとか所有するとか欲に関する動作的表現をするのであるが、今日のお客さまのお話はモノを保護するというものである。

買う及び持つといった表現は如何にも自分の欲の赴くままに行動してしまった感があるが、それでは第三者に対して大義名分が立たない。勿論「ＳＮＡＰ－ＢＬＯＧ」の読者の皆様方はその欲望に正直な実に男らしい方々なのだが、つまるところ奥方のおられる御仁にはいささかバツの悪い行動ではある。

しかし、ここで買う及び持つという表現ではなく保護するという表現を使った場合どうであろう。

「いやあ今日この○○を買っちゃったよ、エヘヘ」と言って奥様に笑ってごまかすかの如く欲望のままに行動してしまった自分の弱さをカミングアウトするよりも

「どうしても○○を見捨てることが出来ない、俺が保護してやったんだ」と如何にも正当なそれでいて崇高な思考の持ち主であるかのような立ち居振る舞いをしてみせる

果たしてどちらが衝動買いをした際に効果の高い言い訳であろうか（笑）。無論後者である。自分が欲しいのではない、自分はこのいつ生産中止になるか分からない貴重な商品を保護したのだ！と。まさに絶滅危惧種をハンターから守る動物保護観察員のような行動をとったのだ。実に素晴らしい（言い訳である）。

そういえばかつて私は国内撤退の決まった三管プロジェクターを購入するときも、こう言ったものだ。

「俺は今更三管プロジェクターなんて欲しくは無い、しかし子供達に少しでも上質な映像を楽しんで欲しいのだ」

とわけのわからない説得？を嫁さんにしたのである。それで許可した嫁さんも嫁さんであるが（爆）。

この保護の話を聞いて私は実は少し心を痛めている。皆さんも御存知ＳＯＮＹの有機ＥＬテレビが日本で発売中止となったのである。たかだか１０インチそこそこの画面でお値段なんと２０万円！しかしその画質たるや！その驚愕の映像たるや！プラズマや液晶ＴＶなどくそくらえな激綺麗な映像なのだ。お世話になってる岩井社長から強く購入を勧められていたのだが次期スナップオンバンの購入を控え購入を断念してしまったのだ。結果はＳＯＮＹ発世界初の有機ＥＬＴＶは国内から撤退（実際は２４インチで近い将来発売する予定）となってしまったのだ。

俺が保護していたら！

この後悔の念は深い。特にこの有機ＥＬは作り込みが非常に凝っている。画質だけではないＳＯＮＹのこの商品に掛ける意気込みが伝わる渾身の一撃だったのだ（ごめんね！岩井社長！）

やはり後悔するよりも保護することにしよう。人生は一度しかないのだから。


オートバックス山田くん
ＨＥＸとＴＲＯＸのソケットＳＥＴをまとめて購入！
実に大人買いではないか！キャンペーン品の保護活動である（笑）

同じく名内くん
セミディープソケットＳＥＴを保護！
みんなで街のスナップオンを保護しよう（笑）


トヨタ田川さん
ＤＵＡＬ８０ラチェットＦＨＬＦ８０を保護！
次は１／４ＳＥＴを保護してあげて下さい（爆）


謎のＤ氏こと土山くん
先週の日曜日は運転ご苦労様でした。お陰でシビリアンＧＥＴ出来ました！

それではまた！