みてくれてますか、私たちを。
偉大な義父だった。
家族を愛し、家族に愛された偉大な義父だった。
家族の大切さを私はあなたから教わりました。
私はあなたのような父親になりたい。
独立を決意した30歳のあの頃。
もうすぐ子供が生まれるにもかかわらず、会社を辞める私を最後は応援すると言ってくれた。
いつも私を我が子のように目をかけてくれていた。
盆や正月に遊びに行くといつも豪勢な食事を用意してくれた。
酒の弱い私にたくさん酒を御馳走してくれた。
お義父さん、あなたのお陰でお酒が好きになりました。
義父は病気になった。
自分の健康を顧みず、ただ家族や社員のために働いた義父。
夜中に義父からFAXが届いたこともあった。
気付いてあげられなかった。
私たちに3番目の子供が出来た。
義父に報告した。
うれしそうに私の手を握った義父。
義父は逝った。
私はあなたを追いかけている。
家族愛を大切にしたい。
今もそう思っている。
お義父さん
みてくれていますか、私たちを。
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