レッドグランパ公式ブログ
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先日オバマ大統領が「米中関係はいかなる2国間関係よりも重要」と米中経済対策対話の中で述べたのは記憶に新しいだろう。

日米同盟を信じる日本国民にとっては複雑な内容である。長年にわたり日本国という国家のアイデンティを半ば棚上げする形で米国に同調してきたにもかかわらず、民主主義とは程遠い中国が世界のどの国よりも大切なパートナーだと宣言したのだから。

オバマ政権が大国中国を意識するのは容易に理解出来る。世界不況の震源地は間違いなく米国であり、その自国の経済を立て直すことこそがオバマ大統領の最たる使命だからだ。今や中国は我が国を抜いてアメリカ国債所有の筆頭国であり、米国益のためにも重要なパートナーであることは間違いないだろう。

しかしながら中国の不気味なまでの異常性は日本にとって警戒しなければならない。日本は、アメリカが中国に心を許さないまでもこれまで以上に外交上苦戦を強いられることになるだろう。米中同盟が日本に与える影響は限りなく大きいはずだ。

8.30は政権選択の日である。おそらくは政権交代を掲げる民主党が勝利するだろう。しかしながら社民党と連立を組む構想であるから外交方針にはいささかブレが残る。それでも私は一度は民主党に政権を任せたいと思っている。何故なら自民党では永田町の構造改革は出来ないと思われ不安はあるものの民主党の方がまだ可能性があると思うからだ。

オバマ大統領は全ての危険を棚上げしてでも中国と歩調を合わせるようである。これは世界の秩序よりも自国の経済安定つまりは国益を最重視しているからに他ならない。果たして我が国の国益はどうであろうか。

国民は民主党政権後は永田町解体の手腕を見届けると同時に、日本国として真の独立をして国益を任せられるか否かを見極めなければならないし、私もそうしたいと思う。そして民主党が想いに叶う政党であったかどうかはおそらく4年後に答えが出るはずである。それでは遅いかもしれないが、悲しいかな我が国にはそれくらい圧倒的に政権を任せられる政党が存在しないのだ。



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