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龍馬が姉乙女に宛てた手紙にある「今一度日本を洗濯いたしたく候」の一言。長く続いた徳川300年の時代に終止符を打ち、新しい民主主義の世の中を築こうとした青年龍馬の本音が綴られている。

下士である龍馬の先祖は関が原で西軍に味方した長宗我部方であり、東軍に味方して新たに土佐の藩主となった山内家側の上士とは大きく格差があった。今とは比べ物にならない格差社会に疑問を抱いて育った龍馬に希望の光を見せてくれたのがジョン万次郎のアメリカ民主主義の話。大統領を民百が入れ札で決めるという日本では考えられない制度に青年龍馬は一喜一憂したことであろう。

土佐の一介の下士であった龍馬が近代国家日本の構想を持ちえたことは奇跡に等しい。後の五箇条の御誓文の基礎となった?船中八策において龍馬は上下両院設置による議会政治を提唱しているのは若き日に聴いたアメリカ民主主義の思想が基になっているのは間違いない。

8.30政権選択の日。おそらく今晩には総選挙の結果が明らかになっているだろう。民主主義の原点である入れ札制度つまり選挙だ。脱官僚を掲げる民主党が圧勝する勢いのようだが、果たして龍馬が夢見た日本の洗濯をもう一度我々が目にすることが出来るのだろうか?

投票の結果は深夜から明朝になる模様で今回の選挙に対する国民の関心の高さが伺える。しかし我々国民の勝負はむしろこれからであり政治が国民の生活をどう守ってくれるのか常に監視しなければならないのだ。


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