Koyo劇

Koyo演や埼高演連西部B地区の活動のお知らせもしくは、旧Koyo劇顧問の戯言です。

くろすけの芝居を見てきました

2016-01-11 16:58:26 | 日記
 劇団ズッキュン娘 シンデレラ公演vol.2
 『ダーリン!ダーリン!』作・演出:藤吉みわ
 渋谷MILKY WAYです。
 渋谷東急ハンズの向かい。30年前は、タワーレコードがあり
 いくつも輸入レコード屋があったあたりです。
 料金が+1ドリンクなのでライブハウスだろうと思っていたらその通りでした。
 なので、照明設備は脆弱でした。
 私は立ち見が嫌なので、開場30分前に着いたら、5番目でした。
 ちなみに渋谷に来たのは3年ぶりくらいでしょうか?
 もっと来ていなかったかも知れません。
 30年前まで2つ先の中目黒に住んでいたのに。
 5番目に着いたけど、くろすけが関係者席を押さえていてくれました、ありがとう。
 芝居は女優11人の芝居、足立正広という男を巡るお話ですが、
 実は、雛子とアンと正広との3角関係だけを描いた作品でした。
 もっと言えば雛子が正広に振られるだけの芝居。
 他の9人の役は、その他大勢でしかありませんでした。
 3人にはなにも影響を与えない。
 物語を見せるというよりも
 女優を見せるための公演というふうにとらえました。
 それにしたら脚もパンチラも少なかったです、あったけど。
 もっと露出を増やした方がいいような?そういうところで開き直れないのかなぁ。
 くろすけが『鈍獣』のときのように
 セクシーな衣裳で出てきたら嫌だなと思っていたけど、
 年齢設定はよく判らなかったけど普通の主婦の役でした。
 高校演劇だったら女子の露出に気をつけるというか、
 私だったら役者の意向を尊重するけど、
 プロなら出し惜しみしてたらダメでしょう。
 バニーの格好をしてくれたよっしーは、実は怒っていたのかなぁ?

 ストーリー:警察公務員になるべく受験勉強していた大学4年生の正広が、
       母親的に面倒見のいい雛子と付き合っていたけれど、
       美味しいメロンパンと出会ってそれを作っているアンに惹かれていき、
       雛子と別れるという話です。
 台本:雛子の人間的な成長は感じられませんでした。
    アンの成長も正広の成長も感じられませんでした。
    リアリティが感じられない設定が多く気になりました。
    田中さんが初対面の女子校生にメロンパンを奢るとか、
    田中さんが見ず知らずの男子大学生に萌えるとか、
    舞子がキャバクラ嬢にたいした抵抗なくはまっていくとか、
    アルバイトのうっちーが正広を雇ってしまうとか、
    アルバイトの正広が勝手にアルバイト先のパン屋を継ぐとかのたまうとか、
    などです。
    アンは、35歳ぐらいの設定の方が適切だったのでは?
    メロンパンのレシピを奪われてアンが冷静なのも理解できないです。
    作者が経験した男との別れのダイレクトな感情描写をした台本なのかなと思いました。 
 演出:正面芝居が多く、セリフがないときに背景となる役者どうするか放ったらかしでした。
    照明でバックサスが多く、とても見づらかったです。
    イートインがあるパン屋さんは都内は多いのでしょうが、
    でもその場合は、パンは袋に入れずにトレーで渡しますよね?
    役者に涙を流しながらセリフを言わしてはダメだと思います。
    泣き過ぎで私は引きました。泣くことは演技ではないでしょう。
    表現の結果として泣いてしまうことはあると思いますが、
    演出が意図的に泣かせているように見えました。
    強がりながらもその内側の悲しみを見せる芝居が望ましいと思います。
    多層的な心理をベースにしたセリフがほとんどなかったです。
 役者:声が共鳴できている役者がほとんどいませんでした。
    喉で声を出しています。だから感情表現が薄っぺらいです。
    雛子は大声を出しすぎて、途中で疲れが見えました。
    正面芝居が大好きな役者が多かったです。
    気づきができない役者もというか、
    ほとんど気づきや役者間のアイコンはなかったです。
    
 でもたぶん、この芝居はダンスがどうだったか、歌がどうだったか
 女優のルックスとか、衣裳の見栄えとかを評価するべきなのでしょう。
 その評価は他の方にお任せします。
 お疲れ様でした。明日の本番も頑張って下さい。

 先日、兄に劇評が正直に書き過ぎでなのではないかと心配されました。
 関係者の方で上記の内容が不適切だと感じる方はコメントで申し出て下さい。
 その場合は、できる限り配慮して改訂いたします。

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