Koyo劇

Koyo演や埼高演連西部B地区の活動のお知らせもしくは、旧Koyo劇顧問の戯言です。

やっと訪れた休み

2015-01-31 21:31:17 | 日記
先週南関東大会が終わって

 もし、身体に余裕があったら、
 北関東大会に行こうかと、水曜頃まで思っていました。
 で、思い出しました。
 土曜は、出版社の勉強会があることに。
 なので、今日は大宮に行ってきました。
 大宮ソニックシティへ。
 本当は1日寝ていたかったですが。
 13時半から17時まで勉強会に参加しました。
 今回で3回目。
 5年おきに行われています。
 他校の教員と話せていろいろ勉強になります。
 出版社の責任者である編集部の方が蔡さんという女性で、
 もしかして大学時代の同窓生かと思ったのですが、
 勇気がなくて聞けませんでした。
 間違ってたら恥ずかしいし、
 私より年下に見えたので。
 ということで、
 明日こそはのんびりダラダラするつもりです。 
 
 
 

最後のだっちゅーかも立ちました

2015-01-30 18:30:22 | 日記
16ページまで到達

 学年末考査前まであと10回の稽古です。
 役者がセリフを入れてきさえすれば、
 最後まで達するのは不可能ではないです。
 でも、役者がセリフを入れてくるかどうかが
 一番厳しいので、どうなるか・・・。
 関東大会の劇評が完成し、
 添付ファイルで送りました。
 ブログに掲載しものを、さらに少し推敲しました。
 今週でけりがついてよかったです。

 関東大会の時に、
 『幕が上がる』の映画のチラシを5枚もらったのですが、
 手元にありません。
 お土産にといただいた茹で落花生も行方不明です。
 たぶん、日本工学院の黒い手提げに入れて、
 それごと控室に置いてきてしまったみたいです。
 千葉県の演劇連盟の皆さん失礼なことをしてゴメンなさい。
 茹で落花生は、楽しみにしていたのでとても残念です。

 横内謙介さんのブログにコメントを残したら、
 そこからの来訪者が来るようになりました。
 予想外な出来事でした。
 
部日誌より
 今日は新しい活舌になって、最近は言えてきてたので今までよりかは言えるだろうと思って
いたんですが、ほとんどつっかえてしまって残念です。やっと出るシーンになって、いつもなら
緊張してしまうんですが、まだ出番はこないのかとワクワクしてて、少し動きすぎてしまった
ような気がします。もうちょっと落ちつきます。3人とも回数を重ねて伸び伸びと演じてて楽しかった
です。土日でもっと色々なことを考えて笑わせられるよう頑張ります!【だっちゅーか】
 もっともっと動いてもいいんじゃないでしょうか、6点。 
 
 

 

10ページまで立ちました

2015-01-29 18:24:48 | 日記
ちょっとセリフがあやふやです

 動くとセリフが抜けちゃうみたいです。
 まあ当然ですが。
 でも順調、と言っていいと思います。

 昨日は基礎トレしたからか、
 ベッドに入ったらすぐに眠りに落ちていました。
 こんなに寝付きがよかったのは久しぶりです。

 南関東大会の劇評を今朝アップしました。
 今朝、塩野事務局長経由で
 関東事務局長の山口さんの了解が届いたので。
 塩野さんにはご迷惑をおかけしました。
 量が多くなったので、4つに分割しました。
 その4から逆順にアップしたので、
 その1から降りていけばすべて読めます。
 機関誌の『かんげき』にもほぼ同じものが掲載される予定です。
 間違いがありましたらコメントでお教え下さい。

部日誌より 
 今日はやっと私が出るシーンがきました。でも久しぶりで緊張しすぎて
 全然思った通りに動くことが出来ないし、無意識に違うセリフが出て
 きてしまって悔しかったので明日は、思った通りに出来るように家で練習
 してきます。先のシーンも、今日と同じことにならないように、土日にやろうと
 思います。<シャワッチ>
 家でも自主トレして下さい、6点。 
 

第50回関東高等学校演劇研究大会 八千代会場 観劇記その1

2015-01-29 07:35:43 | 日記
 劇作家・演出家・扉座主宰の横内謙介さん、劇団民藝の白石珠江さん、舞台美術家の
内山勉さん、全国高等学校演劇協議会顧問の篠崎隆雄さん、そして私の5人で審査を行
いました。5人が選んだ作品はそれほど大きな差はありませんでしが、たぶん見方・感
じ方は人それぞれだったろうと思います。
 大会前日に行われた横内さんの記念講演では、日本の演劇史が面白くかつ判りやすく
語られました。現在は、平田オリザさんが提唱する『現代口語演劇』の時代。その影響
があるのかないのか、自然な発声の(と言えば聞こえはいいですが、正直言って役者の
声が小さくて台詞が聞き取れない)上演校が数多く見られました。横内さんは1000人規
模のホールならプロもマイクを使うのが当たり前なのだから、これほど自然な発声の芝
居が多いのなら、そういう選択もあるのではないかと仰っていました。
 講評で内山さんも仰っていましたが、オープニングがうまくいかない上演校が多かっ
たです。客電が消えてから音響が入るのや緞帳が開くまでに不必要な間があったり、逆
に客電が消えきる前に緞帳が開き始めたり。緞帳に前明かりが当たってしまったり。オ
ープニングはとても大切だとの意識をもっと持ってほしいです。
 さらに、バック幕がホリゾント幕で、それほど道具でバック幕を隠していないのに、
ホリゾントライトがほとんど入らない、なので観客はずっと生のホリゾント幕を見続け
るという上演校も複数ありました。場面転換でホリゾントの色を変えるというのは、安
易だけど手軽な方法です。生のホリゾント幕のままにしておくぐらいならそういう手法
を使った方がいいと思います。
 送られてきた13校の台本を事前に読みましたが、その中で一番私が気に入ったのは
『ブルーシート』でした。しかし、それは残念ながら既成台本でした。提出台本の体裁
に関して埼玉県では厳しいルールを設けていますが、提出する側の著作権に対する意識
として、上演校名と作者名と創作かどうかは表紙に記載してほしいです。今回は、演劇
部作なのにOBが加わったために既成扱いとなっていた台本もあり、大会会場に行くま
で創作脚本賞の対象作品がどれなのか判りませんでした。

1月24日(土)大会1日目午前

1校目 茨城 水戸第二『エゴロジスト』作:根本玲乃(生徒創作)
 火星でカーリングの技術を使って核廃棄物の濃縮をして爆弾を作るという荒唐無稽な
お話。大道具はむき出しの平台と教室机と椅子。赤いランドセルにペットボトルを貼り
付けた小道具で大気圏を脱出して火星まで宇宙旅行。
 こうなると役者がどこまでハッチャケルかが勝負ですが、大会1校目ということもあ
るのか、動きながら出す台詞は、どうしても叫ぶばかりで、客席にまで届いてこなかっ
たです。
 役者は伸び伸びと気持ちよく演じてくれたし、台本もとりあえず形にはなっていまし
た。これまでノリで見せていたのだとしたら、うまくノレなかった時のためにこそしっ
かりした演出が必要だったのではないでしょうか。暗転の中での芝居のあり方とか、立
ち位置の整理による対立状況の視覚化とかもっと演出面の充実をはかってればよかった
のにと思いました。

2校目 千葉 成田国際『繭の中』作:伊三野友章+中村恵(生顧創作)
 引きこもりの少年が大震災でどう変わっていったのかという話。
 たった4枚(8ページ)の台本をどうやって60分で上演するんだろう。1人芝居とう
たってるのにパンフレットの写真には2人写っている。などの疑問を感じながら幕が上
がると、青いホリゾントと上手に白い骨組みのキューブが1つ。とても素敵な舞台が現
れました。
 ホリゾント幕の下手側には、プロジェクターを使って文字が投影されました。台詞を
語るのは1人の役者だけで、もう1人の役者には台詞はありませんでした。でもこれは
2人芝居です。共作者である主演の役者さんは声も通り、様々な役柄を演じ分けていて
とても良かったです。ただし、語り(証言)であるはずなのに証言者が芝居する演出には、
少し不自然さを感じました。
 1人の役者が様々な役を演じるのですが、映像だけでなく音声も巧みに使って、役の
変化、シーンの変化を際だたせています。ただし巧みというのは、技術的にという意味
で、効果的だったかといえば、説明しすぎで観客の想像力を奪っていたように思いまし
た。特に動く映像は、そちらに視線が引っ張られるのでせっかく役者が芝居をしている
のに、それを見過ごしてしまいます。
 私が思ったことは2つ。キューブ(箱船)の中のカズオは、見せない方がよかったので
はないかということと、もう1つは主人公の同級生だったミツルとハヤシの登場順は逆
の方がよかったのではないかということ。そうして、銃声のSEをミツルの「バン」に
被せた方がより効果的なのではないかと思いました。

3校目 静岡理工科大星陵『ブルーシート』作:飴屋法水
 いわき総合高校で上演された作品で昨年度の岸田戯曲賞を受賞しているだということ
は後から知りました。震災後の被災した高校生たちの混濁した思いと未来への思いを舞
台化した作品です。
 緞帳が開演前から開いていて、大道具はがれきとその前に並べられた10個の黒いイ
ス。見た目はとても素敵な舞台でした。役者が客席から舞台に上がることで芝居が開始
されました。震災後街を覆ったブルーシートの1枚が、仮設住宅の広さと同じだったり、
劇途中で吊り物の大きなブルーシートが降ろされたり、ブルーシートを効果的に使って
いました。
 冒頭に体格のイイおかっぱの男の子が「11」というところで笑いが起きなかったこ
とで役者も観客も乗れなかった様な気がしました。でも、台詞は普通の声でしかも切れ
切れで語られるので、その演出が観客をわざと突き放そうとしているのだろうかと考え
たのですが、残念ながら観客を引きこむことはできませんでした。
 オープニングと違いエンディングは緞帳が閉まって終わることなど一貫性もなく残念
でした。「卒業したら、いわきから出たい人」っていう台詞は、被災したいわきの人し
か言ってはいけないと思ってしまう私は、偏狭なのでしょうか。

第50回関東高等学校演劇研究大会 八千代会場 観劇記その2

2015-01-29 07:31:14 | 日記
1月24日(土)大会1日目午後

4校目 山梨 甲府西『I~アイ~』作:小松和也(生徒創作)
 同名の漫画との関係を期待しましたが、まったく関係ありませんでした。作品
の題名を決めるとき、ネットで検索して同名作品がないか調べた方がいいと思い
ます、変な誤解を避けるために。私はありがちな題名にするときは、いつも確認
しています。作者は役者ではなく演出担当です。
 ある同級生の思いが通じることで、他人とうまくコミュニケーションを取れな
かった少女が心を開くようになるという話です。
 センターに6×6の平台を尺高に設置し、その上に教室机。周りを整列した机
が並ぶ。バック幕はホリゾント。しかし残念ながらホリゾント幕に色はほとんど
の時間入りませんでした。
 自然な台詞のやりとり。場面転換を袖の拍子木の音とストップモーションで表
現するとか、仮面を被ることで異なる人物になるといった工夫をしていました。
高校生が書いた高校生らしい芝居でした。ただし伝えたいことがなんなのか、そ
のためにはどんな工夫が必要かもっともっと練る必要があると思います。
 ひねくれ者の私は、主人公の“自分”を見捨てない副委員長の生徒2という登
場人物が、同調圧力の象徴のように感じられました。打ち上げにたった1人参加
しないクラスメイトが許せない心の狭い存在に見えたのです。そういう観客もい
るのですから、登場人物の行動にしっっかり理由を提示してほしいのです。

5校目 茨城 下館第二『Damn!舞姫!!』作:関勝一、潤色:中野陽香
 2010年度の関東大会で土浦第一高校が上演した作品で、最近ではあちこち
で上演されています。女子高生の恋愛を絡めながら森鴎外の舞姫に関する学習を
通して、女性の自立について高校生たちが気づいていく物語です。
 緞帳が開いて、見ただけで図書館とわかる綺麗な大道具。ここまで比較的深刻
な芝居が続いてきたのが、やっと明るい芝居となり、役者の動きも伸びやかで間
の取り方もうまく観客の心も解きほぐれたかのようにいい反応が生まれました。
私が違和感を感じたのは、図書館で大騒ぎしていることと花道を使ってのユー
タと西の会話です。花道のユータは正面芝居なのに対し舞台上の西はユータの方
に向いて話すのは、ちょっと変ではないでしょうか。そして篠崎さんも仰ってい
ましたが、シャウムベルヒの造形(ピンクのウィッグとおかましゃべり)は、ウ
ケを狙ったのでしょうが、もう一段上の演出を目指してほしかったです。

6校目 静岡 浜松海の星『大正ガールズエクスプレス』作:日下直子、脚色:川口多加(顧問脚色)
 同名の漫画が原作です。お金持ちの女子高生と貧しい女の子の友情を軸にこち
らも女性の自立について問いかける作品。
時代ものの作品を多数手がけている篠崎さんに言わせると衣裳の時代考証が不
十分だそうですが、でもしっかり揃えていました。大道具も格子パネルを建てた
シンプルだけど趣味がいいものでした。ただしせっかく設置した平台は有効利用
されませんでした。また、前半に使われた千世の部屋の机は、置き方のせいなの
か私には院長(偉い人)の机に見え続けました。
 緞帳前で芝居がスタート。これから始まる劇世界が、漫画チックであることを
きちんと提示して始まりました。なので大げさな芝居も漫画のような人物造形や
人間関係もそれほど違和感なく受け入れられました。しかし、ストーリーはあく
まで現実的なものとして進むので、そうなると物語のリアリティのなさが芝居の
世界に観客が入っていくのを妨げてしまいます。自立を願いながらも許嫁を含め
周りに依存するばかりである千世の葛藤もあまり見えてきませんでした。

7校目 山梨 甲府南『秘密の花園』作:中村勉(顧問創作)
 中村勉さんの新作というだけで期待感が高まります。
開演すると最初に役者が芝居で映像を使うことを説明して、客電を点けて観客
が座席を前の方に移動するように促しました。掴みはOKという感じでスタート
しました。
 でもこの学校も役者が声を張らず、自然なたたずまいで芝居が進みます。なの
に大きめな音量でSEのガヤ音を入れるためときどき台詞が聞き取れません。
 大道具は多数の(細いパイプでできていて重ねられる)イスだけ。ストーリー
は、入院した短歌部の顧問の見舞いに岬病院を目指すロードムーヴィーでした。
 舞台上の役者がPCを操作して、舞台上にプロジェクターを設置してホリゾン
ト幕に投影しているのですが、走り回る役者がプロジェクターの前を通ると、役
者の影が大きく映し出され、すごく効果的でした。でもそれを何度も繰り返すの
で次第に効果は薄れました。
また、短歌のみならず状況の説明など、たくさんの文字が映し出されるのです
が、それが五月蠅くて芝居に集中できませんでした。2本目の『繭の中』もそう
ですが、「文字で書かれた台本を役者が声や動きで観客に伝えるのが芝居なのに、
それを文字で見せちゃうんじゃ元に戻しただけだろう」と審査員のどなたかが
言っていました。手の込んだセンスのイイ映像を使うと観客は、それだけで感動
してくれますが、そういうことに頼ってはダメなのではないでしょうか。
 『アローンアゲイン』という曲の様々なカバー曲を使ったのもそれほど効果が
あったようには思えませんでした。私もやってみようかなと思った手法ですが、
観客としたら同じメロディに飽きてしまいました。