Koyo劇

Koyo演や埼高演連西部B地区の活動のお知らせもしくは、旧Koyo劇顧問の戯言です。

イキウメを見てきました。

2016-05-15 12:58:20 | 日記
 福岡に転勤した弟からチケットをもらいました。
 たぶん3回目の三軒茶屋での観劇です。
 シアタートラム。

 トラムは2回目です。
 1回は、世田谷パブリックシアターでのキャラメルボックスの『ケンジ先生』です。
 トラムでの1回目の芝居はなんだったのか記憶ないです。

 イキウメ『太陽』作:前川知大。
 イキウメは、初めての観劇です。
 今時の話題の劇団で、
 同じく今時話題の
 ままごとやマームとジプシーと同じようなものを予想していたのですが、
 全く違いました。
 この戯曲は、映画化もされていて映画のチラシも渡されて、
 そこには「劇団イキウメの傑作舞台」と書かれていました。
 設定は近未来ですが、
 ストーリーはどちらかというとコテコテでした。
 テーマは、友情、親子の愛憎、差別。
 クチオくんやくろすけの芝居でもどうして今さらこのようなテーマで芝居をするのか不思議でしたが、
 そういうことだったのかとある意味納得しました。
 役者さんにも不満はないけど、
 人物造形があまりにもステレオタイプで、
 私には臭く映りました。
 劇中「ノクス」と呼ばれるニュータイプの人間が
 ノクスとなると新たにどういう心理となるのか私には理解できなかったこと、
 劇の終盤で、旧タイプ(キュリオ)の人間の心の変化が唐突すぎてついていけませんでした。
 ユウがなぜなるつもりがなかったノクスになることを受け入れたか、
 テツヒコがなぜ熱望していたノクスになることを突然辞めたのか、 
 ユウの父(ソウスケ)はノクスになった娘のユウに会ってなぜ泣き叫んだのか。
 ソウスケは、ユウがノクスになることを望んでいたのに。
 泣き叫ぶのが演劇的だからそうしているようにしか思えませんでした。
 たぶん私の理解力が不足しているからでしょうが、
 終盤の盛り上がるべき登場人物たちの心の変化がまったく共感できませんでした。
 2度ほど格闘シーンがありましたが、
 それも真剣みが感じられず残念でした。
 でも、新しい演劇に出会えて良かったです。

 帰りに渋谷駅での異動がルーチン作業になっていました。
 田園都市線で渋谷で下車して、改札を回り込んで階段上がってJRの改札への導線。
 30年前と同じ導線ですが、
 でも、そんなに何度も利用した記憶がないのに、
 身体が覚えているのはなぜなんでしょう?
 その後、新宿に寄って
 8時45分にかぶとに到着したら、
 もう閉店だからと断られました。
 グスン。
 
 Koyo劇OBOGにキャラメルボックスの
 チケット譲渡のメールを送ったけど
 誰からも申し込みがありません。
 なので、キャンセルするしかないようです。  

Koyo劇、卒部公演に行ってきました。

2016-05-07 16:52:43 | 日記
 4月13日以来の入間向陽高校。

 『ゆーめいどりーむ』作:成井稔+Koyo劇
 7分前に着いたら、椅子席はいっぱいでした。
 吹奏楽部のおかげです。
 なので、仕方がなく一番前の箱馬席に座りました。


 パンフレットは、見た目以前からのものと同じようですが、
 実はサイズが一回り大きいです。
 原因は、色画用紙を使ったためです。
 画用紙は、印刷用用紙より一回り大きいのです。
 新歓公演後にバラされたアトリエですが、
 舞台も照明もちゃんと復元されていました。
 きっとシャワッチもだーやも苦労したことでしょう。
 それだけでも頑張ったねと褒めたくなります。

 で、芝居です。
 シャワッチは、春大会よりも抑え気味で、
 余裕を持って演じていたと思います。
 ただし、慣れのために歌ってしまった(感情を作らずにセリフをそれらしく言うだけの芝居にしてしまう)箇所がありました。
 それは、シャワッチが工夫した部分に多く見られたように思います。
 だーやは、やっぱり滑舌!
 さらに、セリフをしっかり受けない箇所、気づきを入れない箇所がまだまだありました。
 そういう箇所をチェックし、直し尽くすのをやめて、
 芝居を増やすことに専念したからでしょう。
 不完全な部分をチェックするのより、芝居を増やす方が楽しいですから。
 シャワッチは、そういう箇所をすべてチェックしていたと思います。
 そういう辛い作業で手を抜いてはダメです。
 結局最後まで「心臓肥大」は正しいイントネーションで発音できませんでした、残念。
 最後の抱き合うところは、溜を作ってから抱き合ったほしかったです。
 上演時間が55分ぐらいで終わってしまったのは、私が最前列に座ったためでしょう、ゴメンなさい。
 
 なんとか卒部公演まで無事に実施できました。
 本当に良かったです。
 これからは、3人での活動になりますが、
 もっともっと努力が必要となるでしょう。
 頑張って下さい。
 お疲れ様でした。
 
 

再び麻布十番に行ってきました

2016-05-05 19:05:00 | 日記
 先日と同じZeppブルーシアター六本木へ。
 今回は、
 『トンマッコルへようこそ』作:チャン・ジン 演出:東憲司

 劇団桟敷童子を中心に、
 キャラメルボックスの畑中智行、筒井俊作、関根翔太、木村玲衣や
 他の役者の出演です。
 演出の東さんも劇団桟敷童子の方です。
 プロデュースが、NAPPOS UNITED(ネビュラプロジェクトの仲村和生さん)です。
 残念ながら客席は埋まっていませんでした。
 先日の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』と比べると、
 客席は前半分に区切られていました。
 関根くんには悪いけど、畑中・筒井・木村・仲村の名前が並んだので、
 チケットを前売りで買いました。
 私は前から6列目の中央。
 すごく見やすい席でしたが、
 上演中に出ることが許されない席で、凄く緊張しました。
 上演5分前に席に着いたのですが、
 どうして足下の荷物を膝に乗せてくれない人が多いのでしょう。
 通路から遠いい席には、いつもふらつきながらたどり着きます。
 席は、多少見づらくても通路側がいいです。
 桟敷童子という劇団はこれまでまったく観たことがなかったのですが、
 木冬社、新宿梁山泊出身の人たちが多いようでした。
 だからなのか、オープニングなどの演出や大道具などに新宿梁山泊の匂いを感じました。
 特に、最後に村人たちが盆に乗って、
 舞台奥に向かって去って行く様は、
 20年前に江ノ島や新宿で観た新宿梁山泊のテント芝居を連想しました。
 物語は、1950年の秋、朝鮮戦争の最中に
 実在しないユートピアのような山の上の村トンマッコルに、
 米兵と南の兵士と北の兵士がやってくるという話です。
 この村人たちが、場末にいる欲まみれの人々だったら新宿梁山泊なのですが、
 ユートピアの住人なので、毒もなく素直に兵士を受け入れていきました。
 物語のメインは、様々な立場の兵士の心の動きなのですが、
 住人に毒(兵士たちのことを密告しようとするとか)が感じられないことが、
 私には物足りなかったです。
 映画は、韓国で大ヒットだった(音楽は久石譲さんだった)そうですが、
 私には、感動は起きなかったです。
 終演後、『まぼろしの市街戦』という映画を思い出しました。