料理人こうやの記録

和食の料理人。プチ野菜ソムリエ。
料理、生産者の現場、スーパーカブ、その他日常の記録。

さらなる高みへ

2009年11月22日 04時06分14秒 | 厨房より

こんばんは。

 

麻布十番に行ってから、なお一層集中し、

よく考えるようになりました。

 

 ぼくは、目標を与えられると、

できないということは絶対に言いたくなくて、

絶対に結果を出します。

 

平野さんには、大変高いハードルを与えていただいています。

 

平野さんは、基本的な作業を深く深く

問い詰めるタイプの料理人で、

調理法よりも、食材を知ろうとすることに

長けている料理人だと思います。

 

たとえば、今日来た松輪の鯖では、

内臓の匂いをかいで、鯖が食べていたものを

推理し、どのように育ったかで、身質を判断しました。

 

今日の鯖の内臓は、磯の香り(のりのようないい香り)がして、

近海ののりなどを食べた、地物の鯖と推理しました。

 

その旨みの強い鯖を、吉兆出の方が、

吉兆のしめ方で〆鯖を作ると、

今まで口にしたことのない、とろけるように旨く、

今までぼくは何をやってきたんだと思いました。

 

また、ここは出汁がとても旨い。

 

出汁の引き方も、今まで見たことのない引き方です。

温度計で測りながら、タイマーをセットして出汁をとります。

かなりマニアックです。

 

少ない人数で調理しているので、

キツイ面もありますが(一番キツイのは、平野さんの性格だが・・)

作り方をすべて見ることができるのがすごく有難いです。

 

それではまた^^