手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

外国人ろう者の手話通訳

2015-11-25 02:45:14 | 手話
「自信がないのに受けるのは無責任です。受けるなら国際手話を覚えてからにしないと」
なんて言う人がおるけど、こんなん、机上の空論やと思う。
国際手話ができる人が、実際に外国人ろう者の通訳に行って、ちゃんとできるやろか。
断言する気はないが、多分、無理やろ。
国際手話いうのんは、標準手話みたいなもんやろ。
標準手話を身に付けているはずの手話通訳者が、現場でしどろもどろになってること、よくあるやんか。

俺に言わせれば、
「自信がないので、お断りします」
と通訳に行くことを断る手話通訳者の方が無責任やと思う。

医者に例えれば、来院した患者に、
「自信がないので、他の病院に行ってください」
と言うようなものや。
もちろん、
「ここでは治療できないので、駅前の○○大学病院に行ってください」
って言うのはOKや。

俺だって、
「外国人ろう者の手話通訳なら任せてください!」
と胸を張って言う手話通訳者がいたら、その人に任せる。

「俺がやる!」
とでしゃばる気は毛頭ないんや。




新人手話通訳者たちへ

2015-11-24 07:17:37 | 手話
試験に合格して、晴れて手話通訳者となったあなたへ。
おめでとう。そして、我々の仲間として心から歓迎する。

まず、自問自答していただきたい。
あなた自身に質問して、あなた自身が答えて欲しい。

「自信はあるか?」

ある、と自答した方、素晴らしい。
あなたが積み重ねてきた努力の証だろう。
ただ、その自信があなたの成長を阻害していないか、常に反省してもらいたい。

ない、と自答した方、素晴らしい。
あなたには謙虚さがある。謙虚であれば、常に成長できる。
あなたは一流の手話通訳者になれる素質を持っている。




ベテラン手話通訳者たちへ

2015-11-23 01:45:02 | 手話
ありがとう。
よくぞ、長い間、手話通訳者として活動を続けてきてくださった。
そして、これからも、よろしく。

「後輩たちがちっとも育たない」と嘆いているあなたへ。
気持ちは解る。しっかりせんかい! と言いたくなることも多々あるだろう。
でも、ええやんか。
手話世界があなたを必要としているのだ。
必要とされるからこそ、頑張れるんやないか。

後輩の指導・育成に従事しているあなたへ。
忙しいやろけど、現場から離れたらあかん。
少しずつでええから、現場での通訳を続けて欲しい。
現場の空気を肌で感じることをしなくなったら、感覚が衰えていく。
あながた現場に出る気がないなら、それもいい。
でも、現場に出なくなったあなたは「元」手話通訳者であって、手話通訳者ではない。
手話指導者だったり、手話研究者だったり、別の存在になってる、ということや。
もちろん、あなたがそれでいいと考えているなら、干渉はせえへん。




手話通訳に関する質問への回答

2015-11-21 02:28:41 | 手話
このブログ、おかげさんで、多くの人に読んでもらえるようになった。
で、何度か質問をいただいた。
申し訳ないが、個別の質問にはお答えできない。
理由は、何度かこのブログにも書いてきた。
改めて、理由を書かせてもらお。

(1) 手話通訳には様々な考え方があり、どれが正しいとは決められない。
(2) 俺の考え方は主流派とは全く違う。聞く方がよほどしっかりしていないと、混乱してしまう。
(3) それぞれの地域性というものがある。どうしても質問したいなら、自分の地域の先輩手話通訳者に聞くべき。
(4) 手話を文字で語ること自体、かなりの無理がある。手話は生きて動いているもの。通訳に関して真剣に聞いて自分のものにしたいなら、尊敬できる通訳者に直接会って教えを乞うべし。

俺自信の考え方はこれまでに書いてきたし、これからも書いていく。
それが、回答や。




たいしの手話講座/非手指標識/顎の位置

2015-11-20 03:10:37 | 手話
これは俺の私見に過ぎないので、これから手話の試験を受ける人は読まないこと。
害になる。
非手指標識には、頭の動き、顎の位置、眉の位置、目の開き方、視線、口型(mouth gesture)などがある。

顎を引くのは、強い意志の表れ。
または猜疑、確認、肯定など。

顎が上がるのは、自信のなさ。
または侮蔑、軽い否定など。