手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

全日本難聴者・中途失聴者団体連合会声明

2015-07-25 13:17:32 | 手話
http://www.zennancho.or.jp/special/statement20140324.html
上記からの抜粋
我が国の身体障害者手帳交付は、相手に40㎝の距離まで近づかなければ会話が聞こえない状態(70~79dBの6級)から始まり、耳元の大声でなければ聞こえない状態から全く聞こえない状態まで(80dB以上の4級から2級まで)とされ、国際基準に比べて、その設定された基準はとても高いのです

上記については手話通訳者より要約筆記者の方が詳しいだろうが、手話通訳者も知っておかねばなるまい。




手話通訳者指名について/Gさんと飲む

2015-07-23 11:55:46 | 手話
手話通訳者のGさんと飲んだ。

「たいし、手話通訳者指名全面解禁を主張してるやろ?」
うん。
「その通りになったら、若いイケメンばっかり指名されて、わしらのようなジジイには出番なくなるで。ガハハハ!」


酒の席での冗談である。
こんな軽いジョークでも、手話に関することだと真剣に考えてしまうのが、俺の悪いクセや。

自分がろう者だったら・・・
手話通訳者派遣を申し込んで、当日、現れた通訳者が美女だったら、嬉しいかもしれん(笑)
「今日はついてる」と思うかもしれん(笑)
でも・・・
いざ、通訳してもらう時になって、彼女の手話通訳技術が低レベルだったら・・・
最初の感動は消え去り、「それでも手話通訳者かい!」と不満にまみれるだろう。


でも、ちょっと視点を変えてみる。
若い、ジャニーズ系のイケメン手話通訳者が現れてマスコミに取り上げられたら、このイケメン君に惹かれて若い女性がたくさん、手話を学ぶかもしれない。
一時のブームで終わってしまうだろうが、これがきっかけで手話を学び、通訳者になる女性も現れるのではないか。

最初の動機は不純(?)でもいい。
まだまだ、手話通訳者は少なすぎる。

イケメン手話通訳者の登場に期待しよう(笑)



手話通訳者派遣制度の登場人物

2015-07-20 04:10:53 | 手話
手話通訳者派遣において、登場人物は下記の3者。

1、申請者
聴覚障害者とは限らない
健聴者が申し込む場合もある。講演会等を開催する会社・団体が、参加する聴覚障害者のために通訳者派遣を申し込むような場合は、
業界(?)では、主催者申し込みのケースという。
こういうケースは、通訳者にとっては比較的やりやすい。
資料入手が容易だから。
主催者側が必要と判断して通訳者派遣を申し込んでいるのだから、請求しなくても資料がもらえたりする。


2、派遣者
 「行政」と言い換えて差支えない。

3、手話通訳者
  わしらのことやね。





壊れていく手話通訳者たち

2015-07-14 01:02:54 | 手話
何十年も手話通訳者をやっていると、悲しいことだが、壊れていく手話通訳者を何人も見る。
頸肩腕障害が注目されるようになる以前から、こういう通訳者たちは、いた。

壊れてしまう通訳者。
それは、例外なく、真面目な人だ。
俺みたいなええ加減な通訳者は、心配ない。

無理をしてしまう。
ろう者から頼みごとをされると、断れない。
知らず知らずのうちにストレスをため込んで、ついに、壊れてしまう。

「壊れる」とは、どういうことか。
様々なケースがあるが、解りやすく言えば、手話ができなくなる。
ろう者に会うのが怖くなる。

「手話を忘れてしまう」ということとは、全く違う。
手が動かなくなるのだ。
手だけではない。表情も硬くなる。手が動かなくなった自分を責める。そして、さらにひどくなる。
こういう人を見るのは、手話通訳者として、とても、つらい。


ろう者のみなさん、手話通訳者を大切にして欲しい。