手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

引退準備/公的通訳はそろそろ終わりにしよう

2016-02-29 02:52:32 | 手話
2月は公的手話通訳がゼロだった。
今までも、こういう月はあったが、今回ばかりは派遣者も本気で、
「問題あり手話通訳者」
をつぶしに来ている。

ろう者から見て「問題がある通訳者」を排斥するなら、構わない。
ろう者たちから排斥されるなら、よい。問題ない。それなら、笑って去ろうと思う。

しかし、そうではない。
派遣者側の、
「あいつは、たいしは、気に食わない」
という、実にくだらない理由である。
笑って去ってやるわけにはいかない。

どうして、いろはうた?

2016-02-28 05:30:32 | 手話
昨日、「手話とは関係ない話」として、いろはうたのことを書いた。
実は、手話と全く関係ないわけではない。

指文字練習。
手話を学んでいる人なら経験があるだろう。
あいうえお、かきくけこ、さしすせそ・・・
つっかえることなく表すことができるようになった時、考えた。

50音順に表しているだけでは、ダメだ。よし、いろはうたで練習しよう。
いろはにほへと・・・・

いろはうたをスムーズに表すことができるようになった後は、街に出ると、看板とか、目に入る文字を指文字で表した。

ミスタードーナツ
ぎょうざのおうしょう
よしのや

このように店の名前とか、交差点の名前とか。
最初は意識して練習するが、やがて、癖になった。
この癖は今でも残っている。


いろはうた

2016-02-27 07:08:21 | 手話
今日は手話とは関係ない話。
誰でも知ってるこの歌(?)だが、実は作者不明である。
獄中の人が書いた、という説もある。

①「かな」文字をすべて使っている。
②ひとつの文字は1回しか使っていない。

①②だけですごい才能が必要だが、実は本当に伝えたかったメッセージが隠されているという。
伝えるべき相手にしかわからない暗号なのだ。

手順1)いろは歌を1行に7文字ずづ、続けて書く。
手順2)一番左の文字だけを縦に読む。

いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねら
らむうひのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
えひもせず

イチヨラヤアエ→ユダヤ語で、「罪なくて死す」。つまり、自分は濡れ衣を着せられて謀殺されたのだ、というメッセージ。

にわかには信じがたいが、凄い話だ。




広域派遣の現状

2016-02-26 06:11:18 | 手話
あくまで、わしらの地域の話。
もし、
「私たちの地域はこうですよ」
という情報があれば、教えていただけるとありがたい。

2014年10月まで、市の登録手話通訳者が、市外で活動することは、原則として認められていなかった。
ようやく、認められる方向にはなってきたが、相変わらず、
「申請者が居住する市町村の手話通訳者が通訳する」
というのが大原則。
大きな問題がある。
市町村によって、例えば人口が少ない市町村の場合、登録手話通訳者が数人しかいなかったり、場合によっては、手話通訳者派遣制度はできたものの、有資格者がいない、なんてケースもある。
このような場合、ろう者が手話通訳者派遣申込をしても、断られてしまうケースが珍しくない。




手話通訳問題研究会

2016-02-25 06:49:54 | 手話
以下、通研と表記する。
通研のメンバーと話すことは、めったになかった。主流派とは考え方が違うから。
しかし、今年度から晴れて(?)通研との関わりをなしにして、改めて考えてみて、通研のメンバー一人ひとりと話してみたくなった。

Hさんは、常に通研の何らかの役割を担っている。常に、通研の中心にいる。
「話がしたい」と連絡すると、意外なことに、
「水曜日の夜なら会えます」
とすぐに返事がきた。早速、会うことにした。

「たいしさんは何がしたいの? 一人で何ができるの? 通研に戻りなさいよ」

Hさんの言葉はいつもストレート。主流派通訳者の中で、こういうタイプは珍しい。

派遣者と向かい合って、改善を求めていきたいんです。
「通研としても、派遣者と毎年、話し合いを行っている。知っている?」
通研とは別のやり方で動いてみたいんです。
「通研が派遣者と話し合いをしていることを知っているのか、知らないのか、どちらか?」
知っています。
「知っていながら、なぜ、通研と歩調を合わせないのか?」
通研が派遣者と話し合うのは、1年に1回です。
「その通り」
質問や要望を出して、その回答を得るのが1年後。そんな悠長なことをしている時間はありません。
「・・・・・」
派遣者の独断専行はもう看過できません。誰かが矢面に立って、やりあうことが必要なんです。
「なるほど。理解した。たいしさんは、しばらく泳がせておくことにする」


「男勝り」とは、Hさんのためにあるような言葉だ。
女性ながら、言葉使いも行動も、実に男性的だ。
「泳がせておく」とは恐れ入った(笑)


存分に、泳いでやろう。