手話通訳者のブログ

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手話世界の入口はパナマにある

2015-11-29 00:21:34 | 手話
お知り合いの年配のろう者を思い浮かべていただきたい。
その方は常に手話で話をされる方で、ほとんど口話をしない方だとする。
気持ちよく晴れた休日の正午、あなたは街を歩いている。
その時、その年配のろう者とバッタリ会った。

あなたが、「もう昼食済ませた?」と聞くと、彼(又は彼女)は「終わった」という手話をした。
この時、彼(又は彼女)の口形は「パ」になっていないだろうか。

また、あなたの手話がよく判らなかった彼(又は彼女)が「何?」と手話で聞き返して来た場合、口形は「な」になっていないだろうか。「なに」じゃなくて、「な」。

あるいは、彼(又は彼女)が、「まだ」と応えた時、口形は「ま」になっていないだろうか。「まだ」じゃなくて、「ま」。

上記のシーンに限らず、年配ろう者の口形は、いろいろあるにしても、上記3つを見る頻度は、他の口形に比べて高いと思うが、どないでっしゃろ?