ムネオ日記
2006年1月24日(火)
午前中、議員会館で仕事。月刊誌の取材。
午後からも堀江氏逮捕に関するテレビのインタビュー、週刊誌の取材が入る。今回のライブドアの件、建築偽装問題にしても、新自由主義、規制緩和の行き過ぎの結果ではないかと、私なりの見解を述べさせて戴いた。
昨日の日記にも書いたが、私は昨年当初から、ゲーム感覚のモノ・カネ優先の価値観でいいのか指摘し、警鐘してきた。その心配が現実になったのである。額に汗して働く価値を政治家自ら国民に訴えずして、日本の明日はないと思う。勤勉性を旨として、道義を重んじてきた日本人である。今一度額に汗し、地道に働く尊さ、重さ、価値を考えようではないか。
夕刊によると、武部幹事長が党役員連絡会で「私個人は古い殻を破って現状を変えようという(堀江容疑者の)勇気、情熱は評価していた」と述べたそうだが、そういう認識でいたとしたならば、尚問題である。何を変えようとしていたのか。プロ野球参入にしろ、ニッポン放送の株取得にせよ、単なるお金もうけにしか過ぎなかったのではないか。高い志をもってやっていたとは受けとめられない。特に選挙後、自民党本部に呼んで「自民党の指南役、アドバイザーをお願いします」と言ったのは、武部幹事長ではないか。全国の人がその光景を見ているのである。
私は去年8月16日のムネオ日記で、次のように述べている。
「今回の総選挙を郵政問題で国民投票になぞらえている。今回の総選挙が日本の進路を決める国民投票になりうるというのなら争点は郵政民営化の是非ではなく、日本が新自由主義政策を継続するか否かだ。新自由主義とは『強い者を優遇してもっともっと強くしそれで日本経済を活性化させる』という考え方だ。社会的弱者や首都圏以外は切り捨てられる。外国のハゲタカ資本とでも手を握って分捕り合戦に励む強者が、新自由主義では英雄だ。ニッポン放送・ライブドア騒動で国民にもその姿が見えたと思う。
今回自民党がホリエモン(堀江貴文ライブドア社長)に出馬を要請したとマスコミに報じられて、堀江氏もそのような働きがけがあったことを認めているが、これは小泉総理と竹中平蔵大臣が進めている新自由主義政策の必然的帰結だ。
私は新自由主義政策には反対だ。一部の者だけが強くなる政策では、結局、日本全体の国力が弱体化すると考えるからだ。公平配分を担保して、日本国民であるならば親の経済力や地位、生まれ育った地域に関係なく平等なチャンスを与えるのが日本の伝統にも即しているし、経済力を強化すると考える。
外国の例を見ても、アメリカのブッシュ政権は小泉・竹中流の新自由主義だが、ドイツ、フランスなどのヨーロッパは異なる。ブレア首相のイギリスも公平配分に十分配慮している。
特に日本の子供たちのことを考えなくてはならない。小泉・竹中流の新自由主義をあと十年続けると、階層分化が進んでしまい、親の所属する階層によって子供たちの可能性が制約されてしまう。これはよくない。
それから新自由主義政策では高齢者も切り捨てられる。新自由主義政策では、安定し、確実に受け取ることができる年金制度も構築することができない。
いま軌道修正をしないと間に合わなくなる。50年後の日本が滅茶苦茶になる。
私はそのことを心配しながら今回の総選挙に立ち向かっていきたい。」以上である。
私が危惧していたことが、今回現実になった。
殺伐とした話の中に、明るい話題もある。陸域観測技術衛星「だいち」H2A打ち上げ成功である。「だいち」というネーミングに共感し親しみを感じ、新党「大地」とオーバーラップする時、なにがしか感じ入るものがある。衛星「だいち」の成果を期待したい。新党大地も「だいち」にあやかり、更に飛躍したい。
鈴 木 宗 男
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新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
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2006年1月24日(火)
午前中、議員会館で仕事。月刊誌の取材。
午後からも堀江氏逮捕に関するテレビのインタビュー、週刊誌の取材が入る。今回のライブドアの件、建築偽装問題にしても、新自由主義、規制緩和の行き過ぎの結果ではないかと、私なりの見解を述べさせて戴いた。
昨日の日記にも書いたが、私は昨年当初から、ゲーム感覚のモノ・カネ優先の価値観でいいのか指摘し、警鐘してきた。その心配が現実になったのである。額に汗して働く価値を政治家自ら国民に訴えずして、日本の明日はないと思う。勤勉性を旨として、道義を重んじてきた日本人である。今一度額に汗し、地道に働く尊さ、重さ、価値を考えようではないか。
夕刊によると、武部幹事長が党役員連絡会で「私個人は古い殻を破って現状を変えようという(堀江容疑者の)勇気、情熱は評価していた」と述べたそうだが、そういう認識でいたとしたならば、尚問題である。何を変えようとしていたのか。プロ野球参入にしろ、ニッポン放送の株取得にせよ、単なるお金もうけにしか過ぎなかったのではないか。高い志をもってやっていたとは受けとめられない。特に選挙後、自民党本部に呼んで「自民党の指南役、アドバイザーをお願いします」と言ったのは、武部幹事長ではないか。全国の人がその光景を見ているのである。
私は去年8月16日のムネオ日記で、次のように述べている。
「今回の総選挙を郵政問題で国民投票になぞらえている。今回の総選挙が日本の進路を決める国民投票になりうるというのなら争点は郵政民営化の是非ではなく、日本が新自由主義政策を継続するか否かだ。新自由主義とは『強い者を優遇してもっともっと強くしそれで日本経済を活性化させる』という考え方だ。社会的弱者や首都圏以外は切り捨てられる。外国のハゲタカ資本とでも手を握って分捕り合戦に励む強者が、新自由主義では英雄だ。ニッポン放送・ライブドア騒動で国民にもその姿が見えたと思う。
今回自民党がホリエモン(堀江貴文ライブドア社長)に出馬を要請したとマスコミに報じられて、堀江氏もそのような働きがけがあったことを認めているが、これは小泉総理と竹中平蔵大臣が進めている新自由主義政策の必然的帰結だ。
私は新自由主義政策には反対だ。一部の者だけが強くなる政策では、結局、日本全体の国力が弱体化すると考えるからだ。公平配分を担保して、日本国民であるならば親の経済力や地位、生まれ育った地域に関係なく平等なチャンスを与えるのが日本の伝統にも即しているし、経済力を強化すると考える。
外国の例を見ても、アメリカのブッシュ政権は小泉・竹中流の新自由主義だが、ドイツ、フランスなどのヨーロッパは異なる。ブレア首相のイギリスも公平配分に十分配慮している。
特に日本の子供たちのことを考えなくてはならない。小泉・竹中流の新自由主義をあと十年続けると、階層分化が進んでしまい、親の所属する階層によって子供たちの可能性が制約されてしまう。これはよくない。
それから新自由主義政策では高齢者も切り捨てられる。新自由主義政策では、安定し、確実に受け取ることができる年金制度も構築することができない。
いま軌道修正をしないと間に合わなくなる。50年後の日本が滅茶苦茶になる。
私はそのことを心配しながら今回の総選挙に立ち向かっていきたい。」以上である。
私が危惧していたことが、今回現実になった。
殺伐とした話の中に、明るい話題もある。陸域観測技術衛星「だいち」H2A打ち上げ成功である。「だいち」というネーミングに共感し親しみを感じ、新党「大地」とオーバーラップする時、なにがしか感じ入るものがある。衛星「だいち」の成果を期待したい。新党大地も「だいち」にあやかり、更に飛躍したい。
鈴 木 宗 男
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