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宗男日記から

2006年12月21日 | Weblog
ムネオ日記
2006年12月21日(木)
 50年後の日本の人口が8993万人、65歳以上4割と、国立社会保障・人口問題研究所が公表している。労働力は半減、出生率1.26と、前回2002年の1.39から大幅な下方修正になっている。5人に2人が65歳以上という超高齢化社会にもなる。想像しなかった計算外の事態だ。まさに国家民族の存亡問題である。
 何故子供を産まなくなったか。大人の価値観が変わってきた事も一つの要因ではないか。家がほしい、車がほしい、海外旅行もしたいと言った大人の欲望を満たす為に、子供を作らなくなってきた面もあると思う。
 今日の新聞では、「少子化対策、育児にすぐお金を」と言った論調があるが、このモノ・カネ主義が子供を作らなくなってきた一因でもあるのではないか。一家一門の繁栄が国家の為になると小さい時教えられてきたものだ。公(おおやけ)に対する大人の責任感が欠けている。どうしてこういう事態になったか。この事を考えなくてはならない。
 昔は貧乏していても心は豊かだった。よく「貧乏人の子沢山」と言われたが、ほのぼのとしたものがあった。頑張れば、努力すれば明日があるのだという、広い心があった。
 今、努力しても報われないという社会になり、国民はやる気を失っている。国力が下がってきている。この事とあわせ考える時、すぐお金で少子化問題を解決しようとするのは短絡的すぎる。
 「お金を出すから子供を作って下さい」という発想そのものが心を失っている。教育の中で、子供は国の宝である事を教え、子供の存在の重要性も伝えて行かなくてはならないし、何よりも大人が自分中心ではなく、国家国民のため、「公(おおやけ)」の気持ちを高めていく事が大事ではないのか。私はそんな風に思うのだが。是非とも御意見を承りたい。
鈴 木 宗 男
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