檀園高の生き残った学生が”生き残って申し訳ない。遺族に顔合わせが出来なかった。亡くなった友人が夢の中に出てきてほしい…” ~悲しくつらい 胸の内を語る。
【韓国】セウォル号生存学生、キャンドル集会で、現在の心境を…。<日本語字幕付き>
SBSニュース 2017.1.7
「セウォル号1,000日」ロウソク集会…檀園高の生存学生も参加
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http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=001&oid=055&aid=0000492478
(姜 聖律さん翻訳) SBSニュース 2017.1.7
「セウォル号1,000日」ロウソク集会…檀園高の生存学生も参加
2017年初めての土曜日です。年が変わっても週末のロウソク集会は続きます。特に、明後日(9日)がセウォル号惨事発生から1千日になる日だけに、集会は、犠牲者を追悼する時間でいっぱいになっています。今では大学生になったセウォル号惨事の時に生き残った学生たちが集会に出て、懐かしい友人たちを思い浮かべました。
光化門広場に用意されたロウソク集会の演壇に、檀園高の生存学生9人が上がりました。学生たちは、この間、勇気がなくて表に立てませんでしたが、今は真相を明らかにしなければならないと、声を上げました。
(チャン・エジン:セウォル号惨事で生き残った檀園高学生):「今は、私たちも勇気を出さなければいけません。後で友人に会った時に、あなたたちに恥ずかしくないようにちゃんと生きてきたと、私たちとあなたたちを遠く引き離してしまった人々を全部探し出して責任を問い、きちんと罪を償わせて来たんだと、堂々と言えるようになることを願っています。」
光化門広場には、セウォル号の犠牲者を追悼する救命チョッキ304個と白い菊の花が置かれました。
広場の中に響き渡った船の汽笛の音は、9人の未収拾者が今からでも家族の元に帰って来ることを願う気持ちが込められています。
(李ソンヒョン:街頭芸術家)「国民の声を聞かないその場所(青瓦台)にあの汽笛の音が届いたらいいなと…」
政府のブラックリストに載った演劇人たちは、抵抗の意味で、広場の一角に「ブラックテント」を立てました。
(李ヘソン:広場劇場「ブラックテント」劇場長)「(舞台に上がる作品のテーマは)セウォル号だとか、労働者の問題だとか、慰安婦の問題だとか…」
夕方6時半から始まった本集会には、セウォル号の家族で構成される「4・16合唱団」の公演が続きました。
「朴槿恵は退陣せよ!」
本集会を終えたセウォル号の遺家族とロウソクを掲げた市民たちは、犠牲者の学生の遺影を胸に抱いて、青瓦台の方向に行進しました。
<追記 2017.1.9>
姜 聖律さん訳
YTNニュース 2017.1.9
止まってしまった時間…セウォル号惨事「1千日」の痛ましい記憶
<アナウンサー>...
今日は、セウォル号惨事が発生してから1千日に当たる日です。3年近い時間が過ぎましたが、いまだセウォル号惨事をめぐる様々な論難は消えていません。犠牲者の家族は、真相究明と責任者の処罰を叫んで、今も広場を守っています。
1千日の痛ましい記憶を権ナムギ記者がまとめました。
<記者>
1千日と1日前。旅行鞄を持った檀園高の学生たちが軽やかな足どりで旅客船に乗り込みます。
数時間後、セウォル号は今にも転覆しそうな姿で発見されます。
(セウォル号沈没当時の携帯電話の映像)「ああ、傾いた。助けて。(現在の場所から動かずに…)」
1日が過ぎて、大統領が直接現場を訪問しましたが、
(朴槿恵大統領)「希望を失わずに救助の知らせを一緒に…」
セウォル号は海の中に姿を消しました。全国民の切実な願いにも関わらず、304人が犠牲になり、9人は家族の元に戻って来ていません。
惨事の3カ月後、セウォル号の事実上のオーナーと目されていた兪ビョンオン会長は、真実を隠したまま変死体で発見されました。
年が明けて、セウォル号の真相を明らかにするための特別法が、陣痛の末に国会を通過しました。
再びやって来た4月。子どもの温かい微笑みを見ることのできない父母は、虚しい気持ちで惨事1周年を迎えました。
(朴ウンミ:セウォル号行方不明者の許ダユンさんの母)「海の水を一度なでてみたのですが、娘をなでているような感じで…」
乗客を見捨てて逃げ出した非情な船長には、惨事から1年半ぶりに無期懲役が確定しました。
そして2年。犠牲者の家族は、惨事から時間が止まったかのように、再び心の傷を噛みしめました。
(朴イェジン:檀園高の故・朴イェスルさんの妹)「私は、いまだにお姉さんの声が聞こえ、お姉さんの姿が両目にちらつく…」
この間、やっとのことで発足したセウォル号調査委員会は、5件だけの調査を終えて閉鎖されました。
しかし、真実を求める声は、ロウソク集会と共に再び燃え上がりました。1千万のロウソクは、セウォル号を象徴する黄色い風船を掲げて真相究明を叫びました。
(洪ヨンミ:檀園高の故・李ジェウク君の母、第8回ロウソク集会)「私たちの子どもが『お母さん、私はここにいるよ』と必死に私たちを呼んでいます。」
解明されない疑惑と残された人々の悲しみの中で、あの日の記憶は残酷な現実となって、1千日続いています。