異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【案内】映画「日本と原発」上映 11月28日(金)鹿児島

2014-11-14 17:37:38 | ご案内

鹿児島上映会の日程
  と き:2014年11月28日(金)13:00~
  ところ:かごしま県民交流センター・大研修室第2
   (鹿児島市山下町14-50 鹿児島地裁前)
    入場無料


【案内】11月29日(土) ●講演と祈りのつどい●「被災地から見た『秘密社会』」 /東北ヘルプとは

2014-11-14 17:31:00 | シェアー

 【Event】 ●講演と祈りのつどい●「被災地から見た『秘密社会』」

と き: 11月29日(土) 午後2時より
ばしょ:東京めぐみ教会(高田馬場駅徒歩8分)
講 師: 川上直哉牧師(東北ヘルプ事務局長・牧師の会よびかけ人)

 予約不要・ぜひご参加くださ

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◆東北ヘルプとはー

http://touhokuhelp.com/index.html


北九州市立大学の生協で、誤って予定の10倍の3200個も発注するミス ⇒ ネット等みんなの協力で完売!

2014-11-14 02:40:16 | シェアー

  ヘイトでつながるネトウヨにうんざりしてるところに、さわやかな感動! 素晴らしい協力です。

※学生みんなでの助け合い:困っている人を助けることにネットを使う。気持いいね!

 

http://www.yomiuri.co.jp/national/20141112-OYT1T50116.html

誤発注ポッキー「まさか」の完売、生協が感謝

2014年11月12日 18時53分

 生協は「皆さんの協力のおかげです」と感謝した。

 生協は10月中旬、ポッキーなどを320個発注しようとして誤発注。今月6日から売り場に「HELP!」「誤って3200個」などと貼り紙をして学生らに協力を求めたところ、学生らがツイッターやLINE(無料通話アプリ)で購入を呼びかけ、支援の輪が広がった。

 生協は感謝の気持ちを示そうと、「ポッキー&プリッツの日」にあたる11日に5~63円引きの111円で販売するセールを実施していた。

 生協職員の松瀬ちひろさん(27)は「まさか完売できるとは思っていなかった。今後は発注ミスをしないよう、十分に注意していきたい」と反省も忘れなかった。

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大量のポッキーなどが並べられた売り場(北九州市立大北方キャンパスで)

1_1

2014年11月11日 18時50分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141111-OYT1T50119.html

北九州市立大学の生活協同組合で、誤ってお菓子を予定の10倍の3200個も発注するミスが起きた。

困り果てた生協職員が売り場で正直に「HELP!」と貼り紙に書いて事情を説明したところ、
学生たちがツイッターやLINE(無料通話アプリ)で購入を呼びかけ、支援の輪が急速に拡大。
これまでの4営業日で普段の100倍近い1700個が売れる異例の展開となっている。

生協によると、アルバイトの従業員が10月中旬、江崎グリコの「ポッキー」や「プリッツ」など
12種類のお菓子を発注。20個注文するつもりだったが、「1セット10個入り」という表示を見落とし、
320セット(3200個)を注文してしまった。


11月11日は「1」という数字とポッキーなどのスティック状菓子の形状が似ていることから、
「ポッキー&プリッツの日」として一般社団法人・日本記念日協会に登録されており、
生協はこの日と前後して店頭に並べる予定だった。

ところが、10月末に届いたのは、想定をはるかに超す量の段ボール箱で、中にはお菓子がびっしり。
そこで初めてミスに気付いたという。卸業者との契約で食料品は返品不可とされ、
「その箱を見て、みんな青ざめた」と職員の松瀬ちひろさん(27)は振り返る。

途方に暮れたが、売るしかない。6日から北方キャンパス(北九州市小倉南区)の食品売り場だけでなく、
食堂や書店にも商品を置いた。売り場には「誤って3200個」「皆さんの声かけよろしくお願いします」
などと書いた紙を貼った。


すると、来店した学生たちは購入するだけでなく、積み上げられたお菓子の前で写真を撮るなどして
LINEやツイッターに投稿。「北九大生協 ポッキーだらけ」「私も3つ買って来た。
お近くの皆さんもぜひ」などと書き込まれ、まとめ買いをする客が続々と訪れている。


お菓子を買いに来た法学部2年生(19)は「ツイッターで話題になっていたので貢献しようと、
5個買いました」と笑顔を見せた。店頭に立つ松瀬さんは「学生のみなさんがこんなに協力してくれるなんて、
本当にありがたい。どうにかして売り切りたい」と感謝しきりだ。(山根秀太)




【沖縄県知事選】沖縄、日本、米国それぞれの思惑  田原総一郎

2014-11-14 02:14:49 | シェアー

ポリタス http://politas.jp/articles/147より転載

2014年11月11日

田原総一朗
ジャーナリスト

【沖縄県知事選】沖縄、日本、米国それぞれの思惑

 

◆沖縄の怒りの在り処

僕がテレビの番組をやっていても、沖縄問題をやると視聴率がドンと落ちる。沖縄で「朝まで生テレビ」をやったときも、沖縄では盛り上がるのに、本土の視聴率は本当に低くなる。調べてみたら、どこの局でも沖縄問題を扱うと視聴率が低いことがわかった。なぜか? 本土の人間が「あれは沖縄の問題で自分たちには関係ない」と思っているからだ。ここが一番の問題で、だから沖縄の人たちが怒るのだ。

根幹には、日米安保条約と言いながら、結局米軍基地の74%を沖縄に押し付けて、本土の連中は安保の一番美味いところをさらっているという怒りがある。具体的なところでいえば、普天間基地周辺で複数の事件が起こり社会問題となった。「基地が過密する住宅街のなかにあって危険だから何とかしてくれ」という近隣住民たちの要求があり、自民党政権時代に基地を辺野古へ移そうと決めた。普天間と比べると辺野古は人が少ないため、危険度が遥かに低いという理由からだ。そのために野中広務氏、あるいは岡本行夫氏といった色んな人たちが随分努力して、一時は沖縄県知事も、名護市長も、地元の議員たちも大体がOKをした。

ところが民主党政権になって「米軍基地の74%を沖縄に押し付けている状況はまったく良くない。不当である」と鳩山由紀夫氏が述べた。それこそたとえば海外、グアムやそれに近い島に普天間の基地を持って行くのはどうかなど、いろいろ考えたが、結局それはどうやらダメらしいということになった。そこで鳩山氏が最低でも県外に移すと言った。沖縄の人にしてみれば、普天間の基地を沖縄以外の所に持っていくのは全面賛成だ。ところが土壇場になって、実は鳩山氏の「最低でも県外」に根拠がないことがわかってしまった。最終的に鳩山氏は沖縄県民を裏切るかたちで、米国と辺野古移設の約束をしてしまった。こうして地元の怒りが爆発したのだ。

◆沖縄と政府、それぞれの思惑

まず大きな構造でいえば、結局国は沖縄に金をつぎ込むことで沖縄の不満を和らげてきた。この裏返しで、沖縄も国からの補助金がないと経済的にやっていけない状況がある。現職の仲井真氏が当初の意見を翻し、辺野古の埋め立て申請を承認したのも、国が沖縄に対し、振興予算として2021年度まで毎年3000億円もの多額の金を注ぎ込むことにしたからだ。しかし、これは沖縄県民にしてみれば、とにかく騙されたということにほかならない。

先日のスコットランドの独立運動は選挙で負けてしまったが、沖縄でも独立運動が一定の支持を得ている。ただ沖縄が独立しても、財政的に成立しないだろうという意見が強い。「沖縄に基地があるから開発や観光誘致など新しいことができない」という声もあるが、そもそも基地があるからこそ国から金がくるということを忘れちゃいけない。地元には基地で働いている人も、基地に土地を貸している人も大勢いる。単純に基地がなくなれば沖縄が良くなるかといえばそうも言えない現実がある。翁長氏の選挙戦略で脱基地依存の経済政策を前面に出しているのはそれを言わないと本当の反対闘争にならないからだ。この点で基地反対運動は反原発運動に似ている。原発というのは危険なものだというのはみんなわかってる。だけれども、原発をなくしたときにはたして再生可能エネルギーで原発の発電分が補えるのかという話になると、誰もが「将来は補うようにしないといけないけれども早急には無理だ」と言う。基地だって将来はなくした方がいいに決まっているが、一気になくすことはできない。結局なかなかこれのクリアな回答が出てこないのだ。

だから沖縄独立運動を、日本の政府はそれほど心配していない。「できっこない」と思っているだろう。だが、今後沖縄独立運動に加担する人が増えていくようならうかうかしてもいられない。それほど本土に対する沖縄の人々の怒りは根が深い。早い話が沖縄は、かつて米軍に占領されていたとき、主権が回復すれば——すなわち日本に戻れば米国の基地が減ると思っていた。だが、実際はそうならなかった。そのために沖縄で本土復帰とは「米国と日本政府が沖縄のわからないところで共謀し、つまりは沖縄を犠牲にした」と認識されているのだ。

◆今後の沖縄の歩む道

おそらく今回の沖縄県知事選は、辺野古移設反対を掲げる翁長氏が勝つだろう。

だが、県知事には基地の建設を止める「権利」はない。翁長氏も仲井真氏のように最終的に国に押し切られてしまう可能性はゼロではない。ただこれから国がいざ基地建設を推し進めていったときに名護市長と沖縄県知事が組めば、かなりの確率で建設を阻止できることも事実だ。翁長氏が勝利するということは、選挙後に「沖縄と国との戦い」が始まるということである。いまもっとも政府が恐れているのは、辺野古の反対運動をする沖縄県民がスクラムを組んで、それを機動隊が排除しようとする際に流血の事態が起きることだ。流血の事態が起きたらそこですべてがストップ——辺野古移設は断念せざるを得なくなるだろう。僕はその可能性は結構高いと思っている。状況が決定的に有利になるのだから、沖縄の県民の反対運動の中にもできれば流血の事態を起こしたいという部分もあるのではないか。

もし辺野古強行が無理だということが決定的になるようなことになれば、もちろん政府と沖縄の関係が悪くなる。ただし、別のシナリオも考えられる。米国が対中戦略の関係で普天間基地を海外に移す可能性があるからだ。米国は冷戦時代、対ソ戦略の拠点として沖縄を重要視していた。だが、冷戦が終結し、対中戦略を考えなければいけなくなったいま、沖縄の位置付けも変わった。沖縄は対中戦略の拠点とするには地理的に中国に近すぎるのだ。現在の米国は「沖縄では嘉手納さえあればいい」と思っているはずだ。そして日本政府も本音では普天間がグアムあるいはグアム近隣の島へ引き上げることを望んでいるのではないか。辺野古移設問題を単なる基地反対運動として捉えても問題の本質は見えてこない。辺野古は沖縄、日本、米国それぞれの思惑が複雑に絡み合うことで生まれる「沖縄の抱える問題」が凝縮された特別な場所なのだ。

田原総一朗 (たはら・そういちろう)

1934年、滋賀県生まれ。1960年、岩波映画製作所入社、1964年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。1977年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。1998年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。 現在、早稲田大学特命教授として大学院で講義をするほか、「大隈塾」塾頭も務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数。また、『日本の戦争』(小学館)、『塀の上を走れ 田原総一朗自伝』講談社)、『誰もが書かなかった日本の戦争』(ポプラ社)、『田原総一朗責任 編集 竹中先生、日本経済 次はどうなりますか?』(アスコム)など、多数の著書がある。

ホームページ: 田原総一朗公式サイト


AKBを安倍首相と自衛隊に提供、ASEAN首脳のパーティ会場でミニスカートの少女集団に「おもてなし」させた

2014-11-14 02:05:56 | シェアー

 

”昨年12月、日本主催のASEAN特別首脳会議の晩餐会にAKB48を登場させた。安倍首相はこの時の反応を、各国首脳が「自分たちの国にはそんなのないと釘付けになっていた」と成功例のように語っていたが、

各国首脳が着席するパーティ会場でミニスカートの少女集団に「おもてなし」させたことに、ここは北朝鮮かと目が点になっていただけに違いない。”(文中より)

 

リテラ http://lite-ra.com/2014/11/post-627.htmlより転載

AKBを安倍首相と自衛隊に提供…注意!秋元康が愛国ビジネスを展開中

2014.11.13
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AKB48公式サイト「秋元康プロフィール」より


 先月末に閉幕した東京国際映画祭、物議を醸したのは、そのキャッチコピーだった。
〈ニッポンは、世界中から尊敬されている映画監督の出身国だった。お忘れなく。〉
 書店を占拠する愛国本のキャッチコピーと見間違うほどの内向きなスローガンに、映画人を中心に非難が殺到した。

 なお、映画祭のオープニングセレモニーには安倍晋三首相も出席し、嵐の5人に囲まれている。出席後に更新された首相官邸のフェイスブックには、「我が国が誇る質の高い日本映画は、日本の文化、魅力を世界に伝える『クールジャパン』の一翼を担う重要なコンテンツです。(中略)映画を通じて、日本に関心を持ち、日本の文化に触れ、日本のファンになってくれる人々が世界中に増えるよう」と、繰り返し「日本」を使う悪文がアップされ、映画祭を国力アピールに使った。要するに、映画監督や俳優の才気には微塵も興味をお持ちでないご様子。となればあのキャッチコピーも、映画祭を国力に繋げたいとする本音を裏付ける文言だったと分かる。

 この映画祭の総合プロデューサーを務めたのは秋元康だ。今年の年始、産経新聞で安倍首相と対談した秋元は、クールジャパンをいかに盛り立てていくかについて、

「『日本に生まれてよかった』ということを、われわれの責任で次の人たちのために作らなきゃいけないと思う人たちだけが集まってオールジャパンを作ったとき、たぶん勝てると思うんですよね」

 と頓珍漢なメソッドを語っている。日本に生まれてよかったと思うために、オールジャパンで勝たなくちゃ……というのは愛国本どころかヘイト本の思考だ。映画人は、オールジャパンで勝つために映画を作っているわけではない。

 これだけでなく、秋元康による国策へのコミットは枚挙に暇が無い。昨年12月、日本主催のASEAN特別首脳会議の晩餐会にAKB48を登場させた。安倍首相はこの時の反応を、各国首脳が「自分たちの国にはそんなのないと釘付けになっていた」と成功例のように語っていたが、各国首脳が着席するパーティ会場でミニスカートの少女集団に「おもてなし」させたことに、ここは北朝鮮かと目が点になっていただけに違いない。

 また、今年7月に集団的自衛権を行使容認する閣議決定が行なわれた直後から、AKB48の“ぱるる”こと島崎遥香が出演する陸海空自衛官募集CMが開始されたことも話題となった。

〈自衛官という仕事、そこには大地や海や空のように果てしない夢が広がっています〉という安っぽいキャッチコピー。集団的自衛権行使や日米防衛協力指針見直しによって、“果てしない悪夢”すら生じかねないわけだが、塩対応で知られる島崎が珍しいほどの笑顔で「ここでしかできない仕事があります」と締めくくるCMに目を輝かせてしまう男子は少なくないのかもしれない。

 CM開始のタイミングにあわせて、全国の高校3年生のもとに自衛隊募集の案内が続々と届いたのもキナ臭さが漂う。島崎は、防衛省が編集協力している自衛隊オフィシャルマガジン「MAMOR」(扶桑社)11月号の表紙にも登場しており、もう露骨すぎる展開だ。

 先月末には政府広報「成長戦略でチャレンジ!日本」にAKB48が登場、メンバー8人が医者や農家や若女将のコスプレで〈若者のみなさんへ 羽ばたくチャンス拡大中。〉と訴える広告を打った。そこには、有効求人倍率の上昇や賃上げ率が過去15年で最高だとアベノミクスの効果が訴えられているが、増加している求人の内訳は非正規ばかりだし、賃上げの恩恵を受けているのは大企業のみという現状。今年「大人AKB」を期間限定で雇ったり、「バイトAKB」プロジェクトを始めたりしている彼女らこそ、雇用の流動性を体で知っているはず。

 さらに、今年5月には、AKB48の握手会の最中にメンバーの川栄李奈と入山杏奈がのこぎりで切りつけられる事件が発生。アイドル業界全体に浸透した握手会目当てでCDを大量購入させる手法や、ハグをはじめとした握手に留まらない「触れ合い」など、アイドルの商法についてまで問題が派生した。しかし、この事件において私がもっとも嫌悪感を覚えたのは、事件後に秋元康が記したコラムだった。凶行に憤りつつも、読売新聞の連載コラムにこう書いた。

 事件に遭ったことでAKB48の未来に壁が立ちはだかったとし、「壁を乗り越えるでもなく、迂回するでもなく、突き破って進んだのは、川栄、入山を始めとするメンバー自身だった。『夢をあきらめるわけにはいかない』。その信念から傷ついた彼女たちは立ち上がり、前に進んだ」とした。

 出来事を全て物語化してマネーに変えてしまう達人は、のこぎりで切りつけられた事実をも「夢」で乗り越えるという物語に作り変えてしまった。そりゃあ、自衛隊を「果てしない夢が広がっています」と誉め称えられるわけだ。彼の脳内では、トラブルや困難は全て夢に転化できるのだろう。

 そして、「志村、後ろ!」ばりに誰しもが既に気付いていることではあるが、秋元康がこれだけ国家の取り組みにコミットしてくるのは、2020年東京オリンピックの存在が大きい。組織委員会の理事にも当然のように名を連ねている。理事には政界・財界・スポーツ界からの人選が多数、他業界からは元・電通の高橋治之や写真家の蜷川実花などの名も並んでいるが、いわゆるイベントプロデュース力を期待されている人選は秋元康のみ。となれば、開会式・閉会式の陣頭指揮を彼が執る可能性も当然浮上してくる。彼が主導する「日本に生まれてよかった」が全世界に発信されるのは避けたい。

〈ニッポンは、世界中から尊敬されている映画監督の出身国だった。お忘れなく。〉というキャッチコピー、反芻する度に腹立たしくなる。秋元康はエッセイ集『おじさんの気持ち』(角川書店)で、自分が「“いいとこ取り”症候群」だと語っている。野球はペナントレースの終盤しか見ないし、マラソンはゴール30分前からしか見てないのに充分感動してしまったと書く。なるほどそうか、「“いいとこ取り”症候群」の人には、映画が作り出すそれぞれのシーンやそこに流れてきた歴史を広い視野で見つめることなんてできやしない。

 この人にスポーツの祭典を任せることはできない。なぜって、彼はそもそもスポーツになんて興味を持っていないんだから。自分の「“いいとこ取り”症候群」を語ったエッセイからもう一カ所引用しよう。

「オリンピックもサッカーのワールドカップも世界陸上も、いつもは全く興味のないスポーツに一喜一憂できるのだから、僕のミーハーさもたいしたものである」

 こう書いたのは、2020年東京オリンピック組織委員会理事の秋元康である。“お忘れなく”。
(武田砂鉄)