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「韓国人叩き出せ」日本政府ホームページに /「政府による官製ヘイト」は極めて危険だ。前川喜平・前文科事務次官語る 2018.5.3 ハーバービジネスオンライン

2018-05-04 18:42:04 | いじめ セクハラ ヘイト 差別

 「韓国人叩き出せ」 日本政府ホームページに「嫌韓文」が堂々と

[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] http://japanese.joins.com/article/082/241082.html
2018年05月02日15時14分 

  日本政府の公式ホームページに在日韓国人に対する中傷誹謗文が削除されずに2年間にわたって掲載されたままになっていて問題になっている。 

  共同通信は1日、日本政府のホームページに政府政策モニター要員が書き込んだ在日韓国人に対する非難文が削除されないまま掲載されていると報じた。 

  内閣府は事前に依頼したモニター要員が国家の重要施策に関する意見を出す「国政モニター」制度を実施している。 

  現在、日本政府ホームページに掲示されている意見の中で「悪口」や「嫌悪助長」、「政府批判」等に関するコメントは削除されている。 

  だが、問題は2016年に作成された嫌韓文が中傷誹謗に該当するものの削除されずに依然としてホームページに公表されたままになっていることだ。 

  このうちあるコメントには「のうのうと1100万円も得ている在日韓国人は叩き出せ」という一文が含まれ、別のコメントには「在日、帰化人の強制退去が必要」という表現が含まれている。 

  これと関連し、内閣府広報担当者は「掲載当時の担当者が見た後、個人の意見を尊重したもの(削除しないこと)と考える。内容を詳しく確認した後、対応を検討する」と述べた。
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「政府による官製ヘイト」は極めて危険だ。
前川喜平・前文科事務次官語る

前川氏

講演終了後、記者の質問に答える前川氏

 文部科学省前事務次官の前川喜平氏が4月15日に広島県尾道市で講演を行い、尾道出身の大林宣彦監督の“戦争3部作”の集大成である映画『花筐』について語り、「政府による官製ヘイト」の危険性を説いた。

 

教育とは素晴らしいものであり、恐ろしいものでもある

 講演の中で、前川氏は大林監督についてこう語っていた。

前川:大林監督はご自身が国民学校の生徒であった時に描いた絵を持ち出してきて、「自分が軍国少年であった証だった」と言っておられます。日本の軍用機が爆弾を落している下にいるのは、ルーズベルトとチャーチルなのですね。米英は憎いヤツだという気持ちを小学生の時に持っていたことを振り返って、大林監督はこう言っていました。「自分は加害者だから戦争反対ということを大きな声では言えない。『戦争は嫌だ』としか言えない」と。

自分が軍国少年であったことを反省している。それは当時の教育が悪かったわけです。教育というのはたいへん素晴らしいものである反面、たいへん恐ろしいものでもあるということだと思います。教育という営みをどちらの方向に持っていくのかによって大変恐ろしいことを引き起こすことができる。

一方で、前向きで素晴らしい世界を作っていくために必要なものでもあるわけです。教育をどのようにハンドリング(運営)していくのかは将来にとって非常に決定的な意味を持つと思います。いま「教育をどちらの方向に持っていくのか」が問われていて、それによってこれからの日本が変わっていく大きな分かれ道にいるのではないかと思っています。それは、この国に住む人たちが一緒になって考えなければいけない非常に重大な問題ではないかと思っているわけです。

憲法改正議論について、国民は真剣に考えねばならない

講演後、記者は前川氏にこう質問した。

――大林監督の映画『花筐』が問うているような、戦争が間近に迫っているような状況が、いま現実問題として起きているとお思いですか。

前川:そうですね、迫っていると思いますよ。私は、憲法改正というのは大きな曲がり角だと思っています。これは本当に真剣に、日本国民の老いも若きも考えないといけません。まず憲法を学ばないといけない。学んで、考えて、憲法改正が望ましいとしたらどのような憲法改正が望ましいのか。国民が真剣に考えて議論して改正するのだったらいいのですが、「偉い人がこう言っているから」ということで安易に考えたら大変なことになると思っています。

――映画『花筐』には「青春は戦争の消耗品ではない」という言葉が出てきます。

前川:その再来が危惧されているわけですよ。ヒトラーだって、ドイツの若者たちが熱烈に支持をしました。でも結局それも「戦争に消耗される青春」になってしまったのですから。私は、このヒトラーがワイマール共和国の中から、いかにして政権を握って独裁者になったのかをちゃんと学ぶことが大事だと思うのです。

戦前型の「滅私奉公」モデルを復活させてはならない

尾道の街

大林監督の育った広島県尾道市は、多くの映画の舞台になっている。海と山に囲まれ、細い路地や坂道がはりめぐらされた美しい街だ

――「現在の道徳教育では、自己犠牲を強いる価値観を植えつけようとしている」。そういう意味を込めて、問題提起をされていますね。

前川:自らを活かすのではなくて、自分を殺して公のために尽くすのが「滅私奉公」なのです。その「公」とは何かと言うと、「公共」とは別の、何らかの「権威」がある。国家とか天皇制とか。そういう滅私奉公的な倫理が強調される道徳になりかねない。そのことが心配です。

――いまの学校風土にも残っている、戦前型の「滅私奉公」モデルがさらに復活してしまう恐れがあると。

前川:子供たちを型にはめてしまう教育が強まってしまう。「全体進め」「全体止まれ」という全体主義的な号令は、実は日本の学校風土の中にずっと生き残っているものなのです。これが強化されてしまう恐れがあります。

現政府は、国内に敵を作り団結を強めようとしている

安倍晋三首相

「いまの安倍政権は、国内に敵をつくって国民を団結させようとしている」と前川氏は批判する

――「政府による官製ヘイトがある」ともおっしゃっていますね。

 前川:いまの政府の世論誘導の仕方は、ヒトラーのユダヤ人政策によく似ています。「内なる敵」を作るということです。つまり「敵を作ることで団結を強める」という古今東西の権力者が用いてきた常套手段ですよね。それを使っている。

国外では北朝鮮。国内では在日外国人。民族差別的なネガティブ感情に訴えるのが「ポピュリズム」なのです。これは非常に問題が大きいと思います。「北朝鮮は危ない!」「朝鮮学校は北のスパイ養成所だ!」というネガティブな感情を人為的に引き出して増幅させて、それによって自分たちの支持を勝ち取ろうとするのが「ポピュリズム」の一つの側面。(安倍政権は)そういう手法を使っていると私は思います。

自主性を引き出すのが「教育」、自主性を殺すのは「調教」

――本来なら少数者の多面的な価値、文化を認めるのが本来の教育のありかただと。

前川:そうです。国民を「国のために尽くす兵隊」としてつくりあげた学校制度が、極限まで行ってしまったのが第二次世界大戦です。ですから、そういう歴史を学ぶ必要があります。どうやって当時の教育政策が国民の精神に働きかけたのか。「教育は恐ろしいものだ」「教育を間違えてしまうと、あっと言う間にファシズムが来るよ」ということを学ぶと。

本当に教育の力は怖いですから。教育ではなくて、洗脳・調教ですよね。自主性を引き出していくのが本来の教育だけれども、それを殺してしまう。子供たちみんなをロボットのように、同じように動かしてしまう。それは本当の教育ではなく、私は「調教」と呼ぶべきだと思います。

――映画『花筐』に描かれたような、第二次世界大戦での若者たちの叫びをもう一度学ぶ必要があるということですね。

前川:本当は、学徒動員で散って行った若者たちの中にも、戦争に対して疑問を感じていた人も多かっただろうし、軍国主義や全体主義に反発していた若者もたくさんいたと思うのです。今だって、そうなる危険性はある。第一次世界大戦が終わった1920年頃には、みんな「平和が来た。もう戦争はないだろう」と思っていました。だけど、そうはいかなかった。それからどんどん世界の歴史が暗転していったわけですから。だから我々は、いま歴史の大きな分岐点にいるということを自覚したほうがいいと思っています。

<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

 

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内閣府がヘイトスピーチや在日特権デマを「国民の声」として政府のウェブサイトに大量公開! 2018.5.2 リテラ

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内閣府がヘイトスピーチや在日特権デマを「国民の声」として政府のウェブサイトに大量公開! 2018.5.2 リテラ

2018-05-04 13:48:52 | いじめ セクハラ ヘイト 差別

 

内閣府がヘイトスピーチや在日特権デマを「国民の声」として政府のウェブサイトに大量公開!

 
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内閣府大臣官房政府広報室の「国政モニター」ウェブサイト

 内閣府の「国政モニター」のウェブページに、在日韓国・朝鮮人や中国人に対するヘイトスピーチや、ヘイトクライムを招く差別デマが大量に掲載されていたことがわかった。

 「国政モニター」は、内閣府の大臣官房政府広報室によって運営されており、「政府広報オンライン」にもリンクがある政府のウェブサイト。同サイトによれば、〈国の重要施策に関して、国民の皆さまからご意見、ご要望などを聴取し、国の行政施策の企画、立案及び実施のための参考とすることを目的〉として、集めた意見を2014年からウェブ上で公開してきた。また、〈全てのご意見は、内閣府が関係する府省庁に毎月、行政施策の企画、立案及び実施のための参考にするよう送付〉しているという。

 ところが4月30日、あるネットユーザーがこの「国政モニター」でむき出しのヘイトスピーチが多数公開されていることをブログで指摘。その情報がいっきに広まり、いま、大きな問題となっているのだ。

 本サイトも確認したが、たしかにこの政府運営サイトには、差別を扇動しているとしか言いようがないヘイトコメントが掲載されていた。一つや二つではない。内閣府が収集した意見は「行政改革等」「危機管理・防災」などと分類されており、2016年度分では「外交・防衛」カテゴリーのなかの「日韓関係」に最多のコメント(139件)が寄せられていたが、その中身を見てみると、まるでネット右翼御用達の掲示板と見間違うほど。控えめに言っても8割がヘイトコメントだった。一部を引用しておこう。

〈中華人民共和、韓国、北朝鮮は何で平気で嘘をつき続けるのでしょうか。嘘つきは泥棒の始まりと言いますが、竹島、仏像、尖閣諸島問題をみても、世界一信用の置けない民族です。毅然とした強い態度、行動を日本国民のためにお願いいたします。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

〈少なくとも全ての慰安婦像を撤去するまでは駐韓大使を返す必要はないと考えます。国内にいる在日と呼ばれる方々が嫌われるのも同じ理由なのですが、かの民族に対する対処はよく考えていただきたい。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

〈竹島を不法占拠されているだけでなく、日本を貶めれば愛国無罪、日本が好きだと言えば親日罪。しかも露骨に日本を仮想敵国としているとしか思えない行動。何故、そんな事実上の敵国を救う必要があるのだろうか。関係を持つことすら無用なはず。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

在日特権デマや在日韓国人・中国人を「工作員」「テロリスト」扱い

 

 しかも「国政モニター」が掲載しているのは、韓国との国交断絶をヒステリックに叫んだり国籍をもって十把一絡げに罵倒するようなネトウヨコメンだけではなかった。韓国・朝鮮人、中国人や在日コリアン、あるいは沖縄の米軍基地に反対する人々を「排除せよ」「逮捕しろ」と扇動する内容まであったのだ。

〈機動隊に対する暴力行為は公務執行妨害で逮捕に値します。メンバーの中には朝鮮や中国から来ている者も多く、これは完全に内乱罪です。一刻も早く彼らの排除を断行すべきです。日本人でこれに参加している者達も外患誘致罪が適用されるべきです。彼らのような過激派には毅然たる態度で臨んでいただきたいと思います。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

 また、とっくのとうに事実無根であることが明らかとなっている「在日特権」のデマを言いふらすなど、ネトウヨ的妄想を書き殴った内容も少なくない。

〈北朝鮮が核実験やミサイル発射をしたこの時期が、特権停止の絶好のチャンスであると思う。住んでいる日本に対して何かと反日的な言動や行動をし、北朝鮮の資金源になっている在日半島人に戦後70年近くになるにも係らず、様々な特権を与えたまま放置している現状は極めて遺憾である。特に、徴税における日本人には許されていないような特権は即刻停止すべきである〉(内閣府運営「国政モニター」より)

〈日本を在日朝鮮人のものにしようとしているのは名実。与党カルト教団の政権分離違反も報じないマスコミ。日本は中国の前に在日朝鮮人に牛耳られている。大問題。竹中平蔵氏など在日企業の息の者は即刻排除するべき。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

〈現時点で外国人に対して支給している生活保護はおそらく違法であるから、個別事情を吟味する必要もなく、即時一律に停止すべき。のうのうと1100万円も得ている在日韓国人は叩き出せ。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

 さらに、関東大震災時の朝鮮人虐殺を彷彿とさせる、明らかなヘイトデマも垂れ流されていた。

〈安易な外国人受け入れはとても危険な事だと思います。まず、日本にはスパイ防止法がありません。日本に住む反日日本人や在日外国人も含め何があるかわかりません。テロ対策、入国検査をしっかりしてほしいと思います。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

〈国内には多くの朝鮮人・中国人がいます。かれらは工作員、潜在的な戦闘員になります。学校・病院・遊技施設・大型店舗等で人質を取っての立てこもり、ダムや浄水場への毒混入、送電線の爆破等々、考えられる破壊活動はいくらでもあります。〉(内閣府運営「国政モニター」より)

 1923年9月、関東地方を襲った大地震発生直後の数日間で、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒をいれた」「放火している」等のデマが広がり、日本人らによる大規模な朝鮮人のジェノサイドが行われた。最近では、自称国際政治学者の三浦瑠麗氏が“北朝鮮のテロリスト、スリーパー・セルが潜伏していてとくに大阪がヤバイ”いう旨をテレビで発言し、大きな非難を浴びた。このように、在日外国人を根拠もなく「工作員」と決めつけたデマを拡散することは、紛うことなきヘイトスピーチであり、虐殺を扇動するヘイトクライムに他ならない。

 一方で、「国政モニター」のサイトには、留意事項として〈立法・司法・政治関係のご意見や、誹謗中傷、差別的な内容、その他国政モニターウェブサイトに掲載することが不適切であると判断されるご意見等については、ご提出いただいても公表いたしませんので、あらかじめご了承願います〉との記載がある。では、内閣府はこうしたヘイトスピーチ、ヘイトデマが「差別的な内容」に当たらないとの認識でサイトに掲載しているのか。

ヘイトスピーチの掲載を判断した内閣府の説明は矛盾だらけ

 

 本サイトはこの問題についての事実確認と認識を聞くため、1日、内閣府に電話取材をした。

 内閣府の担当者によれば、「国政モニター」は平成28年度で休止し、「より幅広い意見を聞きたいということで、いま見直しをすすめているところ」という。今回、ネット上で、多数のヘイトスピーチが掲載されていると指摘されていることについては、「承知しています」という。

 本サイトが具体的なヘイトのコメントを読み上げたうえで、内閣府はこうしたヘイトスピーチを全世界に配信していることをどう認識しているのかと尋ねると、担当者はこう回答した。

「国政モニターは、国民からいろいろな政策にかんするご意見を聞いて、政策に生かすための制度でありまして、ホームページのほうにも書いてあると思うんですけど、個人のご意見はいただいたものをそのまま、原文のまま掲載しています。ご意見をそのまま尊重させていただいて、掲載したということです」

 担当者は「原文のまま」というが、実際には、コメントをひとつひとつ見ていくと〈「〇〇人は殺せ、出ていけ」〉というような伏字になっている箇所がときおり見あたる。本サイトはそれを指摘したうえで、あらためて編集の有無を尋ねたが、担当者は「そこは確認できませんが」として「基本的には原文のままです」と繰り返した。

 さらに、サイトで「差別的な内容」等は〈ご提出いただいても公表いたしません〉との断り書きがあることを指摘し、内閣府は掲載されているコメントが「差別的な内容」にあたらないと判断しているのかと質問したが、担当者は「いただいた意見をなるべく尊重して掲載しているということでございます」と、同じ回答にとどめた。

 その後、何度か質問を変えながら、「在日特権」や「ダムや浄水場への毒混入」等のヘイトデマを掲載していることなどについても認識を問うたが、やはり「いただいたご意見を尊重して掲載している」との返答だった。

 一方で、担当部署はコメントの内容に目を通していないのかという質問に対しては、「目は通していると思います」との回答。であれば、目を通した上で「原文のまま」掲載したのかと確認すると、担当者は「そういうふうに対応していたのではないのかと思われます」と他人事のように答えた。

 現担当者の回答が確かならば、内閣府は、ヘイトスピーチやヘイトデマを読んだ上で、それを政府のサイトに堂々掲載していたことになる。「ご意見を尊重」というが、明らかな差別扇動や事実無根を公権力が垂れ流すことなどあってはならないことだ。「原文のまま」というのは責任逃れの言い訳でしかない。

 いずれにしても、今回の問題は、単に、政府系のサイトにネトウヨ的な投稿が殺到していたという話ではない。あろうことか、政府が大量のヘイトスピーチ、ヘイトデマを「尊重」すべき「ご意見」として扱い、ネットを通じて全世界に発信していたのである。

 安倍政権が裏で応援団を使って、自分たちの批判勢力へのヘイトやデマ、「反日」攻撃を展開し、自民党がJ-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ)などによってネトウヨを“組織化”しているのは周知の通りだが、いよいよ行政組織までが安倍政権を忖度して、ネトウヨのヘイトデマを「尊重すべきご意見」「国民の声」として扱い始めたということらしい。

 このまま、安倍政権を放置しておいたら、日本中がグロテスクな思想におおいつくされてしまうだろう。

 

 


<セクハラ>「私は黙らない」新宿駅前で抗議集会 2018.4.28 毎日新聞

2018-04-29 01:03:11 | いじめ セクハラ ヘイト 差別

セクハラ

「私は黙らない」新宿駅前で抗議集会


 大型連休初日の28日、人が行き交う東京・新宿駅前に、カラフルなプラカードを持った若者たちが集結した。プラカードには「With You」「どんな仕事でもセクハラは加害」「私は黙らない」などの文字。財務省の福田淳一前事務次官によるセクハラ問題で被害者の女性記者に対するバッシングが広がったことに抗議し、参加者が次々とスピーチした。【中村かさね/統合デジタル取材センター】

 「この人は私を対等と思っていないのだと思い知らされる経験を、多くの女性が経験してきた。仕方がない、とあきらめてきた人がたくさんいると思う。だから、私はもう黙りません。あなたは何も悪くない。決して独りじゃない」

 冒頭でこう訴えたのは、集会の呼びかけ人の一人、津田塾大4年の溝井萌子さん(22)だ。「セクハラを許容してしまう社会に抗議しよう」と、有志でツイッターなどで呼びかけた。

 スピーチした日本女子大大学院の是恒香琳さん(26)は「高校生のころ『いいお嫁さんになれないよ』と言われた。大学院に入ってからは『勉強ばかりしていると結婚できないよ』と。私の意志や選択を無視した言葉です。私が何者であるか以前に、おまえは女だと言われている気がする。尊厳が傷つけられる」と怒りを込めた。前事務次官のセクハラ問題に触れ、「女性がウソをついているように言い、被害を矮小(わいしょう)化するような発言を繰り返した麻生大臣は謝っていない。この社会で女がどう見られているか見せつけられました」。

 集会には男性も参加した。ゲイの男性は「男と女の戦いだと分断するのではなく、ともに立ち上がらなくてはいけない」。筑波大大学院生も「男性優位の社会で、自分の言動や態度が目の前の誰かを傷つけてきたのではないか。これは女性や性的マイノリティーの問題ではなく、私たち男性の問題でもある。私たちも当事者だ」と訴えた。

 集会は「いつか生まれる私たちの娘や息子たちが生きる社会のため、ここから絶対に変えていきましょう」との言葉で締めくくられた。大型連休が始まったばかりの新宿は好天にも恵まれて人があふれ、道行く人や海外からの観光客も足を止めてスピーチに聴き入っていた。

 

 

 

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「集まった参加者たちは、思い思いのプラカードを手に、セクハラやその根底にある性差別に抗議した。最大のメッセージは、『私は黙らない』だ。」
                                                                     市民連合@shiminrengo

 

私はもう、黙らない。セクハラや性差別に声を上げたときに言われた7つのこと

 #私は黙らない0428 https://www.buzzfeed.com/…/saoriib…/we-will-not-be-silenced…

「レイプされた行為以上に、周囲のサポートを得られなかったことがショックだった。
この問題を逆手にとって声をあげれば、抑圧されている人たちはもっと自由になれる」(フェミニスト、24)

 
 

 私は社会が求めるいい女なんかにはなれない。だから今日ここに立つことを決めた。
             福田和香子さん(フェミニスト)スピーチ #私は黙らない0428

 

 

 

 


セクハラ発言「乗り越えてきた」世代が感じる責任  長野智子Editor at Large(編集主幹)/ 後悔を越えていく=小国綾子 2018.4.24 毎日新聞

2018-04-25 17:37:17 | いじめ セクハラ ヘイト 差別
あした元気になあれ

後悔を越えていく=小国綾子

 財務事務次官のセクハラ疑惑に対して、日に日に募るのは「私はいったい何をしてきたんだろう」という思いだ。あの時、引きつった笑顔でやりすごし、声を上げようとしなかったせいで、若い世代の記者たちが今なお、セクハラに悩んだり苦しんだりする羽目になったのではないか、と。

 

 駆け出しの頃は、肩や腰に回される手は、決して角を立てぬよう、取材相手の膝の上に戻すものだと思い込んでいた。上司に「適当にあしらいました」と平気を装うことが、男性記者と区別なく安心して仕事を任せてもらう条件だと信じていた。「女は面倒くさい。男の方がずっといい」と取材先や、あるいは同僚や上司に思われ、仕事のチャンスを与えてもらえなくなるのが何より怖かった。

 ひわいな言葉を投げては反応を楽しもうとする取材相手に、平気な顔をしたり、時にはもっとどぎつい下ネタで切り返したりするすべを覚えた。物理的なセクハラは拒んでも、言葉だけなら笑ってやりすごすのも仕事のうち、と勘違いしていた。

 「女性ならではの記事を」と言われるのが嫌いだった。雑誌グラビアの女性モデルのヌード写真をわざと自分の机の前に張っていたこともある。「この手のモノにも平気なヤツ」と思われたかった。

 その後も「なぜきっぱりと反論できなかったのだろう」と繰り返し悔やむのがしんどくて、そんな20年前のあれこれを忘れたふりをしていた。

 その結果がこれだよね、私の感覚、古かったね。もう自分が情けないんだよ--。2歳年下の女性記者仲間にグジグジと吐露したら、叱られた。

 「私は後悔なんかしない。あの時、そんなふうにやり過ごしてなかったら、私たちは社内で干されたか、つらくて仕事を辞めていただろうから。でも、ようやく時代が変わろうとしてるんだよ。ならば、今やるべきは後悔することではなく、声を上げる被害者の側に立ち、彼女らを一人にしない、と声を上げることでしょ」。そっか。

 今回の件を麻生太郎財務相が「次官の番(記者)を全員男にすれば解決する」と話したと聞いた。冗談じゃない。私が情けないくらい、男社会だか仕事文化だか分からない何かに過剰適応しようとしたのは、誰からもそう言われたくなかったからだ。繰り返したくない。(統合デジタル取材センター)

 

 

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BLOG
2018年04月21日 17時14分 JST | 更新 2018年04月23日 11時59分 JST

85年、私はアナウンサーになった。 セクハラ発言「乗り越えてきた」世代が感じる責任

男女雇用機会均等法。1985年、成立。

 Tomoko Nagano 長野智子 Editor at Large(編集主幹), HuffPost Japan

 

Tomoko Nagano
2017年6月、ホワイトハウスにて

世界的な潮流に比べて、日本では大きなムーブメントにつながるほどの関心事として捉えられてこなかった#MeTooが一気に噴出した。

告発されたのが日本の官僚トップ中のトップ、財務省の福田淳一事務次官であり、なにより告発したのがテレビ局の女性記者という「伝える側」のド真ん中であることから、日本メディアもようやく目が覚めたかのように議論をし始め、SNSでも多くの女性が自分の体験を語り始めている。

「セクハラに対する認識が甘いのでは」という記者の質問に、「...今の時代というのはそういう感じなのかなと」と福田事務次官が答えるのを聞いて暗澹たる気分になった。

 

昔は平気だったと言いたいのか。こういう男性を増長させたのは我々世代の女性なのかと。

AFP=時事通信

私たち世代の「闘い」

私は今回訴えた側のテレビ局で働いてきたが、色々なところで語られているように、テレビ局も決して褒められた環境ではなかった。

「顔色悪いね。彼氏とお泊り?」

「腰掛けだと言って、3,4年で辞める女くらいがかわいいよね」

「30歳ってもう終了じゃん」

 

アナウンサーという職業柄、容姿について言われるのはある程度仕方がないこととはいえ、ここには書けないよう言葉も日常的に飛び交っていた時代である。

しかし、当時の私たちはそういった環境を変えるというよりは、むしろ「なにくそ」と乗り越えて闘い続けることがデフォルトだった。「あのおじさん、ほんとしょうがないよね」と女同士で愚痴を言いながら。

Getty Images/iStockphoto

「乗り越えた」世代

80年代「男女雇用機会均等法」が成立した年に入社した私たちは、「男性なみに徹夜も大丈夫?」「会社の泊りもいい?」と事あるごとに聞かれた記憶がある。

 

そのたびに私たちは「大丈夫です」「男性と同じに扱ってください」と、とにかく男性と同じ環境で仕事をさせてもらうことに必死だった。

「なんなら飲み会もガンガン行きます」

「別に下ネタだってOKです」

職場以外でもそうした姿勢を貫くことが「正しい」と思っていたし、「だから女は」と言われないよう細心の注意を払っていた。

新人の女性記者がトイレのない現場の徹夜取材で「女はめんどう」だと言われたくないから我慢をし、膀胱炎を患うことも珍しくなかった。

 

そして、そういう女性こそが「仕事ができる」と評価され、ついていけないと感じる優秀な女性の何人かは辞めていった。

私たちの責任

「もっと大切なことがある」「成し遂げるべき正義がある」

官僚ならば「国益」、メディアならば「スクープ」、志高く言葉を掲げる組織であればあるほど、足元の「人権」や「尊厳」が後回しになってしまってはいなかったか。

加害者は軽い気持ちで投げかけた言葉であっても、受け取る女性側は存在を否定されたような気持ちになる。

自分はこんなこと言われる程度の人間なのだ、認められていないのだと屈辱的な気持ちにさいなまれる。

「セクハラ」によって与えられる、とてつもなく屈辱的で、相手のみならず自分にも嫌悪を抱き、自らを責めてしまう思いを、加害者は想像することすら難しいのかもしれない。

同じようにそうした経験があるにも関わらず、気にしていては仕事にならないと必死に踏みとどまって、受け流していた「昔の女性」を福田氏が「今の時代」と比べているのだとしたら、その責任の一端は我々世代の女性にもあるのかと思うといたたまれなくなる。

Getty Images/iStockphoto

変化の兆しも

これまで足元の「セクハラ」問題について比較的関心の薄かった日本のメディアは、今回の件をめぐり大きな転換期を迎えたと信じたい。

テレビ朝日は女性記者が上司に「セクハラ」を訴えた時点での対応を誤った。その結果、記者が週刊誌に告発するまでに追い詰められたことは本当に残念である。

一方で、その反省も含めて記者会見で公表し(自局で中継をすべきであったと思うが)、財務省にテレビ局として抗議文を送ったことについては、長くテレビの世界で働いてきた私自身、大きな変化を実感している。

どう変わるか

伝える側が変わらなければ、社会は変わらない。

将来振り返ったときに、今回の件がターニングポイントだったと思えるよう、自分自身テレビにかかわる者として努力をしなければならないと感じている。

そして、くれぐれも「現場に女性を出さないように」といった安易な対応が取られないことを祈るばかりである。

 

 

 

 

 

 


セクハラ無くす契機に 本紙女性記者の経験は 2018.4.24 東京新聞 / #Metoo...私の体験

2018-04-25 15:25:59 | いじめ セクハラ ヘイト 差別

 

セクハラ無くす契機に 本紙女性記者の経験は

 -集まった経験事例=表=の感想は?

 A 自分の話や周りから聞いていた話以外にも「こんなに多く、ひどかったんだ」と驚いた。身近な同僚にも話せなかったんだと、あらためて感じました。

 B 犯罪ではないかというケースも。セクハラという言葉では軽いですよね。

 C 思い出そうとしただけで動悸(どうき)がしたという人、「話したくない。ごめんなさい」という人もいました…。

 -なぜ言えなかったの?

 D 貴重な取材相手だと思うと、機嫌を損ねたくない。こういう対応をされるのは、私が未熟なせいだと自分を責めていた。

 E 新聞社は男社会。「女は使えない」と思われたくなくて言えなかった。他の女性記者に迷惑をかけるわけにはいかないし。

 B 男性が多い職場で、女性の被害をちゃかす雰囲気もあって、言い出しにくい。相談したことでさらに傷つけられる二次被害も怖かった。

 -テレビ朝日の女性社員が、会話を録音し、そのデータを他社に渡したことに批判もあるけど。

 B 録音は身を守るため。セクハラは証明が難しい。録音しなければ「証拠がない」、録音すれば「ルール違反だ」。では、どうしろと?

 C 他社に渡す以外に手段がなかったのでは。自社で報道できなかったこと自体、問題の根深さを表していると思う。

 E そう、「会社に言っても仕方ない」と思わざるをえない状況がある。もし私が財務省で働いていてセクハラ被害に遭ったとしても、上司があの次官や官房長では泣き寝入りする。

 B 次官が「言葉遊び」と言ったように「今回は言葉だけじゃないか」と言う人もいる。でも、言葉は行動にエスカレートする。実際そういう現場も見たし。

 -そもそも女性社員が夜に次官に会っていたことを「ハニートラップ(色仕掛け)」と責める声も。

 B 重要な話は相手と一対一にならないと聞き出せないというのが取材の実態。呼び出されれば、夜でも朝でも駆け付けますよ。

 C 男性記者も同じように無理をしているし。

 D もちろん、不誠実な取材対応をする男性は一部ですが。

 C テレビ朝日の社員は、このままでは今後もセクハラ被害が黙認されると思って行動したという。私は彼女を一人にさせたくない。味方だと伝えたい。

 -これからどうしたら?

 A 次官の疑惑をきっかけにセクハラに関心が高まっている。私たちも今、変えなきゃとの思いから、実態を紙面で明らかにしようと考えた。

 C セクハラは受けた人の尊厳を傷つける。人権侵害なのだという認識をまず共有したい。

 D 「男性記者に代えればいい」と言う人もいるけれど、むしろ、あらゆる場面で女性を増やしたい。問題の背景には日本の男性中心の政治や社会がある。そこを変えないと。そうすれば皆が生きやすくなるはずだから。

 A 今回、「男性はこう思うんだ」と驚くことも多くて、男女の間で意識の差があることも実感した。男性を責めたいわけじゃない。一緒に考えてほしいんです。

 

 

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引用元 もうセクハラに黙らない!「#MeToo」が日本上陸 - シェアチューブ   http://sharetube.jp/article/9194/

足元のセクハラ問題をスルーしてきたマスコミをきっかけに、「#MeToo」が日本でも広がる気配が出てきた

〝手を握らせてくれたら一つ教えてやる。キスさせてくれたらもう一つ教えてやる。全容を知りたいなら、一晩つきあう気で来い。夜回りで毎回のように言われた。今も時々思い出し、悔しく情けない気持ちになる。そのとき私は情報戦で他社に後れを取っていた。ネタがほしかった〟
 
「セクハラに乗っかって受け流したり、逆手にとって男を転がすのが聡明な女!」っていうのもうやめようよ。「気が利いてる」とか「大人の対応」とかさ。セクハラする人に心地いい環境作ってどうすんの。いつまでそれやるの。
 
気に入った社員を口説き、寝れなければその子の顔写真を切り裂いてデスクに置く。そしてその女性が出る会議は全部欠席する役員。会議に出てもらえないなら承認もおりない。仕事が進まないから実績も出ず首になる。「寝る」ことは出世の要件でしたよね。
「役員と寝ないと出世できない」ってどこの芸能界かよ、と思いました。それを訴えた上司は2名とも「でも寝れば、あるいは寝たがる女を献上すれば上げてもらえるんだから、コントロールしやすくていいじゃない。大人になりな」とおっしゃった。新卒の私はそれが社会だと誤解した。  
 
高校を卒業して最初に就職した会社の上司のボディタッチや誘いを断り続けたら、給与査定を下げると言われ、それでも断り続けたら本当に下げられた。
しかしセクハラは続いて「社内で抱きたいのはお前だけだよ」という言葉で何かが崩れ退職を決めた。当時20歳の私にはこれがせいいっぱいだった
「漫画は所詮自分の経験した事しか描けないんだよ、男性経験何人?」「何がつまんないか考えて見ろよ。わかんねぇんだろバーカ(顔覗き込んで)バ〜〜カ」もう退職されたけど小学館ちゃお副編集長(当時)M田あきらさん
言われた言葉は一字一句忘れていません
今思えば と言えることかな。新卒入社した広告代理店で上司の男に毎朝モーニングコールしてと言われてものすごく嫌で嫌で母に相談したら「代わりにしてあげるわ」と言われ「◯◯の母です、娘が起きれなくてごめんなさいね」とかけてもらったら大慌てしていた。もう明日からいいと言われた。
  
かえるちゃん @mgmgnmi  2017年12月19日 07:26:04
私の看護師の同期で内科や外科病棟で働いてる子達のほとんどが患者からのセクハラ被害に遭っています。ちょっとくらいいでしょと言ってお尻触ってくるんだと。彼女たちは「慣れっこだから」と笑うけど、そんなこと当たり前になってるのおかしいよ。流さないと冷たい人として扱われる。
 
私はリハビリ職をしている。医師から密室で触られ自宅へ誘われた。上司へ報告するもお前に隙があったと言われる。医療業界は医師が絶対。患者や医師から触られて当たり前、そのくらいで騒ぐなという風潮がある。努力し資格をとりプライドを持って働いていたが来年春に仕事を辞める。

少しでも誰かの助けになればと思って書きます。
前職を辞めた理由は飲み会の場で直属の上司に襲われかけたこと、そのことを勇気出して後日その上の上司に相談したら「そんなことに巻き込まれるお前が悪い」って笑いながら言われたこと。悲しくて悔しくてその日から会社に行けなくなりました。
 
問われているのは「 はアリかナシか」じゃなくて「暴力に泣き寝入りするしかない社会はアリかナシか」です。それに対して、自分はYESなのかNOなのか? です。なぜ が生まれたのか、なぜこんなに広がっているのか。なぜ、NOと言っていいんだという呼びかけが必要なのか。大事なのはそこ!
 
セクハラやパワハラ、いじめなどに共通する「嫌だという自覚があるのに受け流してしまった」「拒否したときの仕返しが怖くて何もできなかった」という現象には、子どもの頃から叩き込まれている「自分の声よりもコミュニティを維持せよ」というマインドコントロールの類が効いている気がする。
  
セクハラは、男性→女性の間でだけ起こるわけじゃない。女性権力者が業界の新人である若い男性に枕営業を強要した例も知ってるし、同性愛者の女の子から、年上の女性にセクハラされた話を聞いたこともある。権力の不均衡のもと、誰と誰の間でも起こる。誰だって被害者になり得る。
 
 
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