中国国営メディアの新華社通信は、地元警察からの話として、事故の模様を次のように報じている。
「南方航空で客室乗務員を務めていた馬愛倫(Ma Ailun)さん(23歳)は7月11日、バッテリーの充電中にかかってきた電話を取るために iPhone 5 を手にし、感電して亡くなった。地元警察が7月14日に発表した」
この事故を受け、BBC News は、Apple の声明を紹介している。
「Apple は今回の痛ましい出来事を知り、深く悲しんでいる。ご家族の方々には、お悔やみを申し上げたい。Apple は、この件について徹底した調査と、関係当局への協力を実施していく」
以上の報道から言えることは、iPhone5で感電死したのは事実で、その原因は現在Appleが調査中だということだけだ。実際には iPhone 5 を手にして感電したのではなく、遺体の首には感電の跡がはっきり残っていたということからも、iPhone 5 を耳に近づけて首に触ったのだろう(確かに首は皮膚の厚さが薄いかも)。
ただ、5年前(2008年9月)にAppleは、利用者が感電したとする市場からクレームを受け、USB 充電アダプターの交換を実施している。当時Appleは交換対象のアダプターについて
『アップルでは、特定の状況下において Apple 超コンパクト USB 電源アダプタのプラグ部分(金属製の差し込み部分)が外れて電源コンセント内に残り、それが感電の原因となる可能性があることを確認いたしました。すでに流通している製品のごく一部にこの問題が発生したとの報告がありましたが、人体に危害がおよんだという報告は現時点では入っておりません』
亡くなった方は、この交換対象の充電アダプターを使用して充電をしていたのか?iPhone5の充電アダプターにも同様の不具合が隠れていたのか?原因がわかるまでは、充電しながら通話するのは控えた方がよさそうだ。