夏物語

【原題】그해 여름
韓国では、2006年11月30日に公開。
監督：チョ・グンシク

■出演
ユン・ソギョン役：イ・ビョンホン
ソ・ジョンイン役：スエ
イ・スジン役：イ・セウン
キムＰＤ役：ユ・ヘジン
ナム・ギュンス（ソギョンの友人）役：オ・ダルス
ソギョンの先輩役：チェ・ドンムン
キム・マンドク（村長）役：チョン・ソギョン
エレナ役：イ・ヘウン
ソギョンの父役：ナ・ギス

■ストーリー
ハンサムで一生独身を貫いている大学教授ユン・ソギョン。テレビ局では、ユン・ソギョン教授の特集を企画していました。担当に指名されたのは、ユン教授の教え子である放送作家のスジン。「死ぬ前にひと目会いたい人を探します！」と申し出るのでした。

ユン教授が会いたい人物とは、初恋の相手ソ・ジョンイン。スネリという村で図書館司書をしていた女性だそうです。スジンは、キムPDと共にスネリ村へジョンインを探しに行くのでした・・・

1969年、ソウルの大学生だったユン・ソギョンは、奉仕活動のためにスネリ村を訪れていました。そこで、図書館司書の女性ジョンインと偶然出会うのでした。最初は、純粋なジョンインのことをからかって面白がっていたソギョンでしたが、いつしかお互いに惹かれ合う関係になっていました

両親のいないジョンインは、かつて両親と暮らしていた家で暮らしていました。ヒノキの香りがするジョンインの家。その香りに導かれて偶然ジョンインの家に辿り着き、そこでジョンインとであったソギョンは、「ヒノキの葉は、人を呼ぶ力がある」と言うのでした。
時折、両親に手紙を送っていると言うジョンイン。ヒノキの葉を入れた栞のようなものを作り、「私は元気。心配しないでね。私は幸せよ」という暗号にしていたのです。

奉仕活動を切り上げてソウルへ戻ることになったソギョン。ジョンインは別れを告げるのですが、ソギョンはジョンインを連れてソウルに帰ることにしました。ところが、休学届けを提出するために大学へ行ったソギョン。大学の構内にジョンインを待たせていたのですが・・・そこで激しい学生運動が起きてしまい、2人は警察に捕まってしまうのでした。

ソギョンは、警察でジョンインの家庭の事情を知ることになるのでした。ジョンインは、父親の事情からスパイ容疑をかけられており、そんなジョンインと親しいことが警察にバレたらソギョンまでも疑われてしまう恐れがあると、ソギョンの父親は「ジョンインとは無関係だと警察に話すように」と忠告されます。そして、ジョンインとの関係を問い詰められたソギョンは、ジョンインの目の前で「見たことはあるけど、親しくはありません！」と言ってしまうのでした・・・そして、ジョンインは警察に拘留されてしまうのでした。

釈放されたジョンインに「死ぬまで君のそばにいる・・・」と誓ったソギョン。しかし、ジョンインはソギョンが目を離したすきに姿を消してしまいました・・・

ソギョンさん、今度会えたら絶対に手を離さないで・・・

そして、60歳を過ぎた現在まで2人は会うことはありませんでした・・・

ソギョンは、ジョンインを探すために全国を廻りました。警察で「彼女を知らない」と言ってしまったのは、彼女のためではなく、自分のためだったのかも・・・と自分を責めながら・・・

ソギョンは、スジンがヒノキの葉が付いた栞を持っていたことに驚きます！その栞は、キムPDからもらったものだったのですが・・・
そして、ソギョンはスジン、キムPDを伴ってとある小学校を訪ねて行きました。そこは、かつてジョンインが教師として勤務していた場所でした。ジョンインは、小学校の校庭にヒノキの木を植え、大切に育てていたようです。「ある人に伝えたいの。いろんな人に配れば、いつかきっとその人にも届くと思うの。"私は元気。心配しないでね。私は幸せよ"って。」と言いながら・・・

ジョンインの望みどおり、ヒノキの栞はソギョンに届きました。
ソギョンとジョンインの再会はならなかったけれど・・・

■感想
久しぶりに映画を観ました。
いつもドラマばかり観ているので、約2時間でストーリーを凝縮させている映画は、集中して見ていないと大事なポイントを見逃してしまうので油断できないですね・・・

1人の女性を愛し、その愛を一生貫き通すという純愛が良かったです。ジョンインのヒノキの栞が望みどおりソギョンの手元に届くというところが気に入りました。

ジョンイン役のスエさん、イ・ビョンホンさんが自ら指名したようですね。純粋で素朴なんだけど、気が強い一面もあって・・・というジョンインを上手く演じていたと思います