私たちの幸せな時間

【原題】우리들의 행복한 시간
監督：ソン・ヘソン
脚本：チャン・ミンソク、パク・ウンギョン

■出演
チョン・ユンス（死刑囚 3987）役：カン・ドンウォン
ムン・ユジョン役：イ・ナヨン
モニカ修道女（ユジョンの叔母）役：ユン・ヨジョン　
イ主任（刑務主任）役：カン・シニル
ユジョンの母役：チョン・ヨンスク
パク・チェユン（被害者の母）役：キム・ジヨン
ムン・ユチャン（ユジョンの兄）役：チャン・ヒョンソン
キム神父役：チェ・ミョンス
チョン・ミンソク（ユジョンの従兄）役：チョン・インギ
テソン（ユンスの共犯者）役：チョン・ジン
ミノク（ユンスの恋人）役：ユン・ジュリョン　
ユンスの子供時代：ウン・ウォンジェ（子役）
ウンス（ユンスの弟）役：イ・ビョンジュン（子役）
ユジョンの子供時代：キム・ジニ
チェ社長（ユンスと同じ部屋の囚人）役：チェ・ヨンミン
死刑囚2896役：オ・グァンノク
ホン女人（高利貸）役：キム・ブソン

■ストーリー
裕福な家庭に生まれ育ちながらも、あることをキッカケに心に傷を負ってしまったムン・ユジョン。一度は歌手として成功したものの、人生に絶望して3度自殺を図るもいずれも未遂に終わっていました。そんなユジョンを修道女である叔母は、刑務所へ連れて行き、毎週木曜日10時～1時まで死刑囚に面会する奉仕活動をするよう命じるのでした。心に傷を負って自殺未遂を繰り返すユジョン、孤児として育ち人を信用できずに殺人事件を起こしてしまったユンス。ユジョンの叔母は、そんな2人が似ていると感じ、週1回面会して話をするよう計らったのでした。

「誰にも言えない秘密があるのなら、僕みたいな人間に話すといいよ。秘密は墓場まで持って行くから」と言うユンス。ユジョンは、心に傷を負ったキッカケをユンスに打ち明けました。
ユンスもまた、人を殺してしまったいきさつを正直にユジョンに話すのでした。

お互い心を開いたユジョンとユンス。2人はいつしか毎週木曜日が楽しみになっていました。でも、ユンスは死刑囚。毎週木曜日、たった3時間の幸せな時間は長くは続きませんでした・・・

やがて、ユンスの死刑が執行されることになりました。
ユジョンに会う前のユンスは、人生に絶望を感じ、「いつ死んでもいい」と思っていたのですが、ユジョンと出会って人を信じることを知り、世界に愛というものが存在することを知ったユンスは、「生きたい」と思うようになっていました。それでも、死刑は執行されてしまいました。
死刑が執行される直前、「シスターモニカは、僕に天使（ユジョン）を送ってくれました。ユジョンさん、僕の顔を忘れないで下さい！頭がいいから大丈夫ですよね？ありがとうございました。愛しています。おねえさん！」という言葉を遺したユンス・・・
ユンスの遺品の写真には、「木曜日　10～1時　私たちの幸せな時間」と書かれていました。

■感想
全体的にテンポ良くストーリーが進んで、最後まで飽きずに鑑賞できる映画でした。
ここ数年鑑賞した映画の中では、一番好印象ですもう一度観たいと思える良い作品でした。
カン・ドンウォンさん、イ・ナヨンさんの演技がとっても良かったです。