goo blog サービス終了のお知らせ 

こっぽんおりブログ

朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称:こっぽんおり)のブログです。

滋賀の学芸会で寄付金を贈呈

2013-03-09 08:57:10 | 活動報告
2013年2月10日(日)、滋賀朝鮮初級学校の学芸会に行ってきました。
開演前に、少し時間をとっていただいて、共同代表の仲尾宏さんから、ささやかながら当会から滋賀朝鮮初級学校への寄付金を贈呈させていただきました。
歌あり、踊りあり、劇ありの、多彩でかわいらしい、微笑ましいステージでした。大道具や舞台の転換なども工夫が凝らされており、子どもたちの努力と共に、子どもたちを育む先生や保護者の方々の努力も痛いほど感じられました。
配られたプログラムの注意書に、「笑いを我慢しないでください」と書かれていたのが印象的。随所に、楽しい笑いを誘う仕掛けが工夫されていました。
2013年2月10日(日)、滋賀朝鮮初級学校の学芸会に行ってきました。
開演時に、共同代表の仲尾宏さんから、ささやかながら当会から滋賀朝鮮初級学校への寄付金を贈呈させていただきました。
歌あり、踊りあり、劇ありの、多彩でかわいらしい、微笑ましいステージでした。大道具や舞台の転換なども工夫が凝らされており、子どもたちの努力と共に、子どもたちを育む先生や保護者の方々の努力も痛いほど感じられました。
配られたプログラムの注意書に、「笑いを我慢しないでください」と書かれていたのが印象的。随所に、楽しい笑いを誘う仕掛けが工夫されていました。
その中で驚いたのが「かさこ地蔵」の劇です。日本の民話を、朝鮮語で演じる子どもたち。好むと好まざるとに関わらず、日本で生まれ、育っていく子どもたちは、朝鮮の文化も日本の文化も身につけながら成長していくのだと思います。
朝鮮学校で「反日教育」が行なわれていると主張する人たちに、この子たちの笑顔を見せてやりたいと、一瞬、思ったり。いやいや、そんな人たちの視線に、この子たちをさらしたくないと思ったり。楽しい時間をすごさせていただいたあと、複雑な気持ちになりました。

文部科学省への抗議声明を出しました

2013-02-27 23:15:16 | 活動報告
先ほど、以下の抗議声明を文部科学省にFAXしてきました。
-----------------
朝鮮高級学校を、いわゆる「高校無償化」制度から除外した省令改悪に抗議する
2013年2月27日
 2013年2月20日、文部科学省が省令を改悪し、公立高等学校の授業料無償化・高等学校等就学支援金制度、いわゆる「高校無償化」制度から朝鮮高級学校を除外することを決定しました。私たちは、この省令改悪に対して、怒りと悲しみをもって強く抗議します。
 私たち朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋は、朝鮮学校の教育は、日本に住む朝鮮人の子どもたちが民族の言葉や歴史・文化を学び、日本社会のなかで「チョソンサラム(朝鮮人)」としての誇りをもって生きていくための場として欠かせないものであるという認識から、2011年11月に朝鮮学校と民族教育の発展をめざして結成された会です。
 これまで朝鮮学校の民族教育に対しては、いくつかの地方自治体が不十分ながらも助成金を支給してきましたが、国は一切の助成を認めてこず、それどころか在日朝鮮人による民族教育の権利を否定しつづけてきました。2010年に高校無償化制度が創設されると、朝鮮高級学校への適用を「審査中」として保留し、その間に地方自治体のなかには朝鮮学校への助成金を中止・削減するところが出てきました。これは、国の朝鮮学校への差別的な取り扱いに、地方自治体もならっているものと言えます。
 また、2009年12月には外国人排斥を煽る集団が、京都朝鮮第一初級学校に対して、人種差別、民族差別をむき出しにした過激な侮辱的言動をぶつける事件を起こしました。この集団は断続的に在日外国人などへの差別的言動を繰り返しており、2013年にも、東京の大久保や大阪の鶴橋などの在日朝鮮人が多い地域で「朝鮮人は日本から出て行け」「朝鮮人を殺せ」などという暴言を吐きながら、デモ行進を行なっています。この暴言を許しているのは、国の差別的な政策であり、この日本社会に住む一人一人の無関心です。
 日本も批准している子どもの権利条約には、民族教育の権利の保障が謳われています。朝鮮学校の歴史は、日本の植民地支配で奪われた言語を取り戻すことからはじまりました。日本に朝鮮学校があり、そこで子どもたちが学びつづけているなか、政府による民族教育への抑圧をこれ以上つづけさせるわけにはいきません。これからの日本社会を、人種・民族で差別されることのない社会にすることが必要です。
 下村文部科学相は「日本の教育制度のもとで教育をすればすぐに適用になる」と、述べています。この発言は、実質的に民族教育そのものを否定するものです。私たちは、民族教育が保障されるべきという立場から、このたびの省令改悪に抗議し、朝鮮学校への無償化の速やかな適用を求めます。

※朝鮮学校に通う子どもたちは、朝鮮籍、韓国籍、日本籍など、国籍も様々です。この声明では、朝鮮半島にルーツを持つ人たちのことを、在日朝鮮人と書きました。
〒601-8003
京都市南区東九条西山王町1-15三星ビル304号
「NPO社会労働センターきずな」気付
mezasu_hakkyo_k@yahoo.co.jp
朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋
----------------------

定期演奏会を聞きにいってきました

2013-01-29 12:55:46 | 活動報告
遅ればせながら、朝鮮中高級学校の吹奏楽部、民族器楽部の演奏会に行ってきたので、報告と感想です。

まず、吹奏楽部の演奏会はクリスマスの夜でした。
第一部は、舞台で着席してのコンクールで演奏した課題曲や自由曲などを聞かせてくれました。課題曲は日本の作曲家のものが多いのですが、自由曲では民族性豊かな曲を選んでおり、それが評価されて関西大会まで出場できたのは素晴らしいことだと思います。
第二部は、クリスマスソングを中心に、わきあいあいと学年ごとに多彩なステージを見せてくれました。動きのある演奏で、客席にプレゼントを配ってくれたり、マーチングバンドのように行進しながら隊列をかえていくようなパフォーマンスもありました。
また、OB,OGを中心として京都朝鮮吹奏楽団が2012年の夏に創立され、これまでは卒業生のステージという形で参加して頂いていたらしいのですが、京都朝鮮吹奏楽団のお披露目ともなる記念すべき演奏会となりました。
おもしろかったのは、しきりに「クリスマスを恋人と過ごさなくていいんですか?」という振りを司会の生徒たちが、かけあいでやっていたことです。民族教育の中に育つとはいえ、日本のクリスマスという文化も、生徒たちにとっては大きいのだなと思いました。

民族器楽部の演奏会は、1月にありました。
中級部、高級部が中心ですが、初級部の子どもたちや卒業生と思われる方たちも加わってのステージもありました。
みなさん、華やかなチマ・チョゴリを着て演奏していました。カヤグムやチャンセナプなど、民族楽器には、やはり民族の衣裳があいますね。
また、サムルノリを演奏するコーナーもありました。このときは、衣装が変わって、もっと活動的な衣装になっていました。
驚いたのは、「ジブリメドレー」です。民族楽器で、ジブリのアニメの主題歌をメドレーにしたものを演奏していました。

吹奏楽部の演奏会のときにも思いましたが、生徒たちは、望むと望まざるとに関わらず、やはり日本社会で生きている子どもたちでああるのだと思います。
昨今、高校無償化から朝鮮学校は除外するという表明が政府から出されています。政治的な思惑から無償化の適用を除外するということですが、彼・彼女らは、この日本社会で生きていて、そして生きていく子どもたちであって、他の学校に通う子どもたちと差別されて良いわけなどないと、強く思います。

金剛山歌劇団の滋賀公演がありました

2012-11-05 22:09:47 | 活動報告
11月2日に、滋賀県のびわ湖ホールで金剛山歌劇団の公演がありました。
今回の公演にはこっぽんおりもわずかながら支援金を出させいただいており、メンバーにも呼びかけて一緒に見に行ってきました。
金剛山歌劇団は1955年に結成され、以来半世紀以上にわたって7500回を超える公演を重ねてきたという非常に歴史のある歌劇団です。滋賀での公演は10年ぶりになるとのことで、会場に着いた時には一階はほぼ満席、客席にも熱気と期待が感じられました。

プログラムは「虹の彼方」の合唱で始まり、明るい歌声に加えて、虹を連想させる色とりどりの衣装や照明で一挙に華やかな舞台の世界へ引きこんでくれました。
それから、有名な「アリラン」、「口笛」、「コマウォ」などの歌が次々と披露され、間に「川の流れのように」など日本語の歌もまじえながら、飽きさせない構成で進んでいきます。
チャンセナプという管楽器の独奏「喜びのアリラン」では、すばらしい肺活量で歌うように奏でられる音色に、会場から思わず拍手と喝采が湧き起こっていました。拍手に応えてのもう一曲は「Over the Rainbow」、やはり今回のテーマは「虹」なんですね。
続いての独唱「灯台」でも歌手李栄守氏の美声とサービス精神に会場は湧き続け、次の打楽器合奏では三つのチャンゴによる速打ちの競演に、第一部は拍手の鳴りやむ間もなく終ってしまいました。

第二部では一転して幽玄な雰囲気の、「扇の舞」「菩提薩埵」が続き、しなやかな体の動きと華麗な衣装に目を奪われました。続く「パクピョン舞」はパクピョンというカスタネットのような楽器をそれぞれが手に持って踊る群舞で、こういう伝統舞踊もあるのかととても面白く印象に残りました。その次の「双剣対舞」は、朝鮮王朝時代の画家申潤福(シン・ユンボク)の絵に描かれた剣を持って踊る女性の姿をもとに作られた舞踊ということで、この作品にも、朝鮮の伝統を尊重しながらそれを現在に蘇らせていこう、という前向きな姿勢を感じることができました。
最後の演目は、やはり力強いチャンダン(リズム)に乗った農楽。滋賀県にはかつて朝鮮通信使が通り「朝鮮人街道」と呼ばれた道が今でも残っているということで、その行列の風景をイメージしたという衣装に、おなじみのチャンゴ、プクなどを叩きながら一行が現れると、客席でもあちこちでリズムに合わせて体が動き出し、舞台と一体になった明るい雰囲気に包まれました。そして閉幕の舞台挨拶では「琵琶湖周航の歌」の合唱まであり、全体に、10年ぶりという滋賀の地への劇団の心づかいが伝わってくる公演でした。

来る11月14日には、京都でも金剛山歌劇団の公演があります。今回滋賀に行けなかった人も、ぜひ見に行ってみてください。

金剛山歌劇団サイト http://www.kot-jp.com/

第5回運営会議の報告

2012-11-05 11:18:43 | 活動報告
第5回運営会議の報告

10月24日、こっぽんおりの第5回運営会議をおこないました。いくつか具体的なスケジュールも決まりました。

・高校無償化適用を求める署名運動
11/17(土)、11/18(日)、11/23(金)の3日間、街頭署名をする。
各種集会などで集める。署名の集約は11月30日。

・日本学校と朝鮮学校の交流
現場で取り組んでいる教職員とコンタクトをとってつながりをつくっていく。

・11月17日(土)朝鮮中高級学校見学会(第2回連続講座)
10時~14時の予定。
授業見学、学校の先生の話・意見交換、参加者交流、生徒の文化公演を予定。

・会員への情報発信を増やす

・朝鮮学校支援基金は、新学校建設の支援に力をいれて集める

次回運営会議のお知らせ
第6回運営会議 12月26日(水)18:30~ NPO法人「きずな」事務所にて

京都中高級学校の体育祭

2012-10-23 23:44:26 | 活動報告
前日夜から当日朝にかけて雨が降りつづいたので開催が危ぶまれましたが、
8時過ぎ、ハッキョに電話で確認すると「実施します!」との力強いお返事。
開始時間は11時~と少し遅れてのスタートでしたが、
もともとの開始時刻の9時半には生徒や先生たちが砂をまいて、
グラウンドを一生懸命ならしていたようです。
「一心団結」の思いは、こんなところからはじまっていたんです。

わたしたちは、グラウンド正面の来賓テントに案内していただきました。
保護者席には、生徒の親だけでなく、ハラボジ・ハルモニ、地域の同胞、
初級学校に通う子どもや先生(生徒の親でもあるんです)の姿もあって、
京都と滋賀をあわせた、ウリハッキョ・コミュニティーが結集した感じでした。

借り物競争ならぬ、借り人競争では、そんなコミュニティーを支える人たちが、
生徒たちと手をつないで一緒に走る姿を見ることができました。
いつか、こっぽんおりも、一緒に走れるくらい体育祭の常連になりたいものです。

日本の学校では「赤組」「白組」ですが、朝鮮学校は「紅軍」「青軍」の対抗戦です。
競技は、日本の学校でもおなじみの、棒倒し、綱引き、長縄跳び、騎馬戦のほか、
朝鮮学校ならではの、家族と一緒に走る家族走、農楽舞などもあります。
組体操は、集団体操(マスゲーム)と呼んで、人間ピラミッドを組み上げます。
それに、各部活動の行進があって、このときの生徒たちはとても誇らしげです。

おもしろいのは、各種競技にタイトルがつけられているところです。
例えば、棒倒しは、「見せてやろう!団結した力を!」、
初級生の競技は、「われら未来の主人公」、
むかで競争は、「身体つなげて前に!」、といった感じです。
プログラムを見るだけでもドラマチックなのですが、
生徒たちが泥まみれになって、歯を食いしばったり、仲間と抱き合って喜んだり、
そんなシーンを見ると、スローガンめいた言葉が心にぐっと響いてくるのです。

生徒たちは、出場者だけでなく、実況中継と応援の放送、競技のBGM、
それぞれ一人二役も三役もこなしながら体育祭の主人公になっています。
きっと自分たちが体育祭をつくっているという感覚があるのだと思います。
そして、保護者や先生たちも、遠慮なくそこに絡んでくる、
ウリハッキョの良さをたくさん感じた、すばらしい体育祭でした!

p.s.屋台を出してくれたオモニたち、ありがとうございました。
  すじ肉、とてもおいしかったです。

滋賀ウリハッキョマダン2012に参加してきました!

2012-09-06 08:58:08 | 活動報告
8月26日、滋賀ウリハッキョマダン2012に参加してきました。
朝鮮学校の関係者だけでなく、日本学校の教員・生徒のみなさんも、
そしてブラジル人学校のみなさんも、スタッフとして大活躍されていました。
「多文化共生」を実践するにあたって多くの刺激と示唆を与えてくれました。
2012年のウリハッキョマダンには、こっぽんおりも初めて広告協賛をしました。

日本学校の教員が朝鮮半島の農楽「サムルノリ」を演奏する、
グループ「チング」の演奏には新曲も登場しました。
ハッキョの幼稚班の先生が「パンソリ」を披露、
参加者は自然とオッケチュム(肩を揺らして唄にのる踊り)に入ります。
運動場では、野洲中学校の生徒さんたちがジュースを売って回ったり、
ブラジル・ペルーの食べ物が売られていたり、
ハッキョのオモニたちが手づくり小物を宣伝していたり、
「ともに」つくる「ウリ」ハッキョマダンが実践されていました。

今年も晴天に恵まれ、滋賀ウリハッキョマダンは盛会でした!

中高級へ訪問(第4回運営委員会報告)

2012-09-05 08:54:24 | 活動報告
8月25日、こっぽんおりの第4回運営委員会を開催しました。
今回の会場は、京都朝鮮中高級学校です。こっぽんおりから6人、そして中高級学校から4人のソンセンニムが参加されました。
みなさま、おつかれさまでした。

会議後、関西吹奏楽コンクールで銀賞をとったばかりの吹奏楽部から、
サプライズ公演をしてもらいました。楽曲は「豊年のクムガン」。
朝鮮の楽曲として世界的な評価を受けている曲なのだそうです。
部長さんから「これからも応援してください!」とメッセージをいただきました。
壮大な音の広がりは朝鮮民族の歴史を奏でているようで心に深く響きながらも、
若さ溢れる旋律が可能性溢れる未来を予感させていました。

会議では当面の行動として以下の項目が提起されました。

・11月10日(土)もしくは17日(土)に学校見学会&説明会を実施する
第2回連続講座として位置づける

・高校無償化適用署名に取り組む
街頭署名にも取り組む、機会があれば学校と合同で

・学校行事、業績報告はブログで報告
毎月はじめに連絡をとりあう体制を確認

・9月23日(日)開催の中高級学校体育祭に協賛する

・次号『こっぽんおり』にソンセンニムの思いや生徒の活動を掲載する

これからも、民族教育の現場に関わりながら、
教育現場での交流を広げ深めていけるように運営会議を開催していきます。
会員のみなさんの積極的な参加をお願いします!