こっぽんおりブログ

朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称:こっぽんおり)のブログです。

京都朝鮮第一初級学校襲撃事件から10年 「民族教育に対する攻撃とたたかう」

2019-12-24 19:59:00 | 活動報告



集会にご参加いただいたみなさん、心を寄せてくださったみなさん
そして、勇気を持って登壇してくれた3人の卒業生のみなさん
ありがとうございました。
会場いっぱいの方々と時間をともにし、子どもたち、朝鮮学校が受けた被害がどれだけ深いものであるか、闘う姿をもって全国で励まし合い影響しあってここまで来たのか、現在地を確認しました。
盛りだくさんの内容を何とかしてまとめ、報告しようと思います。
差別をはね返し民族教育権を大きく広げるために、これからもともに闘っていきましょう!

京都新聞記事
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/104500

京都朝鮮中高級学校の高級部3年生が、集会に寄せてくれたメッセージを紹介します。
勉強や部活で忙しい中、話し合って、この文章を書いてくれて、本当にありがとう。정말 고맙습니다 !
これからも朝鮮学校から学び、ともに闘い、歩んでいきます。

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私たちは京都朝鮮中高級学校に通う高級部3年生です。
23人がそれぞれ幼稚園や小学校の頃から朝鮮学校に通い、最も長い人は15年間にわたって民族教育を受けてきました。
私たちが初級部2年生の頃京都朝鮮第一初級学校に在特会が押し寄せ、朝鮮学校とそこで学ぶ子供たちに向かってヘイトスピーチを行いました。その場にいた子供たちは浴びせられた罵声や暴言に傷つき、さらには日本人や日本社会への不信感さえ持ってしまうことになりました。私たちのクラスの第一初級出身者も、事件で苦い経験をした当事者たちです。
裁判では勝訴となりましたが、心の傷はいまだに癒されてはいません。形こそ変わりましたが、高校・幼保無償化からの朝鮮学校の除外という形で差別は続いています。

現在、私たちは高校生となり朝鮮学校や民族教育の歴史、在特会襲撃事件や無償化除外の経緯などを学習してきました。その過程で思うこと、それは先代たちが作り上げてきたウリハッキョ(私たちの学校)、血と汗と涙で守られてきた民族教育を次は私たちが次の世代に、未来へ繋いでいかなければならないということです。そのために、苦しくてもくじけそうになっても、差別がなくなるその日まで闘い続けることが何よりも大切だということです。
みなさん、私たちは決して諦めません。
共に手を取り、差別なき社会、皆が自分らしく生きられる社会を作って行くべく、これからも闘い続けましょう!







京都朝鮮第一初級学校襲撃事件から10年 「民族教育に対する攻撃とたたかう」

2019-12-01 12:19:00 | おしらせ
【12.22企画案内】
京都朝鮮第一初級学校襲撃事件から10年
「民族教育に対する攻撃とたたかう」
ヘイト被害回復と民族教育権をめぐる日本社会の状況から

あの事件から10年が経とうとしています。
これを機にヘイトクライム・ヘイトスピーチが社会問題化しました。
裁判所による司法判断が出たものの、被害回復のプロセスは十分でなく、問題が解消したとは言えません。
京都事件の加害者が起こした徳島県教組襲撃事件においても、事態の深刻さに多くの共通点があります。
あらためて当事者たちの声に耳を傾けながら、差別のない共生社会をつくるための大事な一歩を踏み出す機会を設けたいと思います。

高校無償化排除、補助金カット、幼保無償化排除と、朝鮮学校の民族教育にたいする日本政府の攻撃は拡大しています。
事件ルポの著者であり、その後の社会の動きを取材しつづけてきた中村一成さんの特別講演のほか、10年間の軌跡をたどる写真展や資料展もおこないます。
多くの方々の参加をお待ちしています。

日時:2019年12月22日(日) 13時~17時 受付12時30分~
会場:龍谷大学 深草キャンパス 紫光館4階 法廷教室(EV,多目的WC有)
最寄駅 地下鉄[くいな橋]駅、京阪電車[龍谷大前深草]駅、JR奈良線[稲荷]駅
資料代:500円

<内容>
◇第1部「事件当事者たちなどによるパネルディスカッション」
事件当時第一初級学校 アボジ会副会長
事件当時第一初級学校 オモニ会会長
襲撃事件裁判を支援する会(こるむ) 事務局長
「朝鮮学校嫌がらせ事件裁判」弁護団
徳島県教組襲撃事件裁判原告 ほか

◇第2部 特別講演「残された課題としての公的ヘイト」
中村一成さん(ジャーナリスト、『ルポ京都朝鮮学校襲撃事件』著者)

◇同時開催 写真展と資料展

<主催>
朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋
<共催>
龍谷大学犯罪学研究センター

※本企画の趣旨にそぐわない方の参加をお断りする場合があります。





地裁でヘイトの「公益目的」認める不当判決

2019-12-01 01:21:00 | おしらせ
11月29日の判決に対する、学校法人京都朝鮮学園(告訴人・被害者)弁護団による声明は、以下にアクセスしてお読みください。
https://kyotojiken-hate.wixsite.com/blog

【毎日新聞】2019年11月30日
朝鮮学校ヘイト 「私たちの闘い 逆戻り」
学園側に失望広がる 地裁判決 /京都
https://mainichi.jp/articles/20191130/ddl/k26/040/332000c?yclid=YJAD.1575096455.gjxE7k6dcq0bzvZpeZ6q0FbeU0fLdRRdvNS8fr7Y4chv0OMfqfoKqMjN0Djkow--

【朝鮮新報】2019年11月30日
地裁でヘイトの「公益目的」認める不当判決/京都朝鮮学園への名誉毀損事件
「今日の判決の中には、朝鮮学校の子どもたちの気持ちが一言も言及されていなかった。痛み、苦しみ、不安を抱いている子どもたち、そして毎日送り迎えをしている保護者の気持ちが無視されていた。腹立たしくてたまらない」
http://chosonsinbo.com/jp/2019/11/pi-99/