こっぽんおりブログ

朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称:こっぽんおり)のブログです。

7/24 連続講座#2 「構造的な差別を乗り越えよう〜朝鮮学校の保健・発達支援活動から学ぶ」

2021-06-12 09:19:47 | 連続講座


3月から始まったこっぽんおり連続講座。

2回目の今回は、子どもたちの安心・安全を支える学校の保健活動に焦点を当て、朝鮮学校を取り巻く構造的な差別を読み解きます。

どうぞご参加ください。

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こっぽんおり連続講座#2 オンライン

「構造的な差別を乗り越えよう〜朝鮮学校の保健・発達支援活動から学ぶ」


2021724日(土)

開始:午後630分(午後830分終了予定)

参加チケット:500

学生は「学生専用チケット(無料)」を選べます

オンライン配信(特設視聴会場あり)

 期間限定で録画配信も予定


参加申込はこちら

https://kopponnori2021-2.peatix.com 


〈プログラム〉

【講演】

「朝鮮学校における学校保健活動から見える構造的差別について」

呉永鎬さん(鳥取大学教員)


【報告】

「特別支援科開設から2年間の取り組みについて」

朴欣玟さん(京都朝鮮中高級学校教員)

「保健室のようす、実践について」

曺元実さん(京都朝鮮初級学校養護教員)


ファシリテーター

さとう大(京都朝鮮学校保健室運営協議会事務局)


講座趣旨と異なる言動がある場合、主催者判断で参加をお断りすることがあります。


——講座の趣旨——

多くの朝鮮学校には日本の学校のような保健室がありません。

朝鮮学校は、法律で「各種学校」と位置づけられているため、

保健室設置費用の公的な助成がないのです。


公的支援がない中で、京都の朝鮮学校では、

2015年に「保健室運営協議会」を立ち上げ、特別支援教育の実践などを続けてきました。

そして、遂にこの4月から、醍醐の初級学校に初の養護教員の先生が赴任され、

新学期がスタートしています。


一緒に学び、より良い社会をめざす市民、地域住民として、

「私たち」の朝鮮学校・ウリハッキョの子どもたちを育み支えていきましょう。

どうぞお気軽にご参加ください。

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主催:朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(こっぽんおり)

mezasu_hakkyo_k@yahoo.co.jp


3/28 連続講座#1オンライン 知ろう! 民族学校 ~滋賀の朝鮮学校&ブラジル学校

2021-03-08 22:20:00 | 連続講座
こっぽんおり連続講座#1 オンライン
「知ろう! 民族学校 ~滋賀の朝鮮学校&ブラジル学校~」
2021年3月28日(日)
開始:午後2時(午後5時終了予定)
参加チケット:500円
学生は「学生専用チケット(無料)」を選べます

参加URL https://kopponnori2021-1.peatix.com 

オンライン配信(特設視聴会場あり)
ひと・まち交流館 京都 2階 オープンスペース(先着10人)

<プログラム>
【第1部】知ろう! 滋賀朝鮮初級学校
鄭想根さん(滋賀朝鮮初級学校校長)
高野真知子さん(みんな集まれ!ウリハッキョマダン 第1回実行委員長)

【第2部】知ろう! コレジオ・サンタナ学園
中田ケンコさん(コレジオ・サンタナ学園校長)
柳田安代さん(コレジオ・サンタナ学園スタッフ)
コーディネーター:河かおる(こっぽんおり共同代表、滋賀県立大学教員)

※1部と2部の後に5分休憩があります。質問をチャットでお寄せください。
※2部終了後に、50分ほど質疑応答、意見交換の時間を設けています。
※講座趣旨と異なる言動がある場合、主催者判断で参加をお断りすることがあります。


---講座の趣旨---
コロナ禍の民族学校は、国からの教育助成が一切ないなかで、
二重、三重の苦境に立たされ、それを乗り越えようと奮闘しています。
なかでもクラウドファンディングは大きな成果をあげました。
サンタナ学園(ブラジル学校)は学校存続のための支援を呼びかけ、
インターネット上で440万円を超える支援が寄せられました。
朝鮮学校ではクーラー設置のための支援が呼びかけられ、
京都・滋賀と合わせて同じく550万円を超える支援が寄せられました。

幅広く市民の寄付を呼びかけて民族教育をつづけようとする民族学校。
その背景には、民族学校が制度上差別されているという問題があります。
例えば、朝鮮学校の園児たちは幼保無償化の対象になっていません。
対象となったサンタナ学園も、コロナ失業で親が解雇されてしまった場合、
「保育の必要性なし」とみなされ無償化適用外になる矛盾をはらんでいます。
いずれも公私立幼稚園の園児たちとまったく異なる対応がされているのです。

滋賀朝鮮初級学校は60年を超える歴史をあゆんできましたし、
サンタナ学園は20年を超える歴史をあゆんできました。
ルーツとなる民族のアイデンティティを育みながら、
日本社会で胸を張って生きていくために、民族教育は必要不可欠です。
クラウドファンディングで全国の注目を集めた民族学校。
そこでおこなわれている民族教育の意義と日本社会へのメッセージを、
現場の先生から、そして民族学校の強力なサポーターから、発信してもらいます。
知ろう!民族学校。

参考(クラウドファンディングページにリンク ※プロジェクトは終了しています)
『子供たちを守りたい!』滋賀県のブラジル人学校の存続のための支援プロジェクト
コロナ禍で学校運営する京都・滋賀の朝鮮学校を応援しよう!
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主催:朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(こっぽんおり)
mezasu_hakkyo_k@yahoo.co.jp
https://blog.goo.ne.jp/kopponori 

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滋賀朝鮮学校で「在日バイタルチェック」と焼肉交流会

2017-06-19 23:00:39 | 連続講座
1世のハルモニの生き様をひとり芝居で上演した、
きむきがんさんの「在日バイタルチェック」100回目の記念公演が
滋賀朝鮮学校でおこなわれます。

この間、滋賀ハッキョのこどもたちの特別授業も担当するなど
ハッキョのこどもたちにぐっと近づいたきがんさんが、
こどもたちの前で、そしてわたしたちの前で見せてくれる姿は果たして・・・

特別公演の後には、焼肉交流会(持込歓迎)です!!!
参加申し込み制。
申し込み期限は、6月13日まで。
既に過ぎています!

あちゃ~残念という方は、次回、
8月27日(日)のウリハッキョマダン滋賀に遊びに来てください!


劇団トルひとり芝居「在日バイタルチェック」
6月25日(日)11:30開場 12:00開演
滋賀朝鮮初級学校3階講堂
おとな(18歳以上):2000円
障がい者(自己申告):1000円
中高生(12~18歳):1000円
小学生以下:入場不可 特別招待:滋賀ウリハッキョ在学生

第4回連続講座の報告

2013-08-06 16:39:25 | 連続講座
7月15日、東九条のエルファで第4回連続講座を開催しました。

今回は2部構成で、1部で在日1世の朴明寿さん(1926年生)の個人史(体験談)を聞き、2部で世界人権問題研究センターの松下佳弘さんのレクチャーを聞きました。
朴さんは、4月の総会の後、こっぽんおりの主催企画で使えるようにと、団体名を記した題字を揮毫してくださいました。本講座で、それをみなさんに初お披露目することができました。

朴さんの個人史は、戦時に植民地支配された朝鮮民族にとって、生き抜くことがどれほど壮絶なものだったか、ありありと感じられる体験談でした。一世の証言を聞くことがほぼ難しい今日において、流れるような語り口で当時の様子を語っていただき、朴さんの証言を記録することもできました。朴さんの証言禄は、他にもいくつかの資料として残されています。

平安南道で生まれた朴さんのアボジは自宅に書堂を建て、朴さんご自身も千字文(書道の手本となる漢文)を習っていたとの話に、現在の達筆な腕前に納得がいきました。17歳でオモニを亡くされ学校を辞めた後に家を飛び出して、日本人の石炭鉱業所で働いた話、そこを解雇され巡査から「日本に徴用に行け」と言われた話、関釜連絡船に詰め込まれて瀬戸内・直島の三菱の精錬所で働かされた話、逃亡者は半殺しだと見せしめがあった話、それでも仲間2人と脱出をはかり丸太舟で命からがら抜け出した話、名古屋まで行き見つけた鋳物型取りの仕事が1日2円程度でとても生きていけなかったこと、空襲が激しくなり疎開先で亜炭鉱の採掘作業をした話、そうしてある日突然解放を迎えた話など、すらすらとした語り口とは裏腹に苦難の連続を乗り越えてこられた様子をうかがうことができました。

松下さんの講座は、占領期の京都市における朝鮮人児童の学校教育の状況を一次資料をもとにつぶさに研究されたものでした。資料は日本側の資料なので民族教育の主体側の視点は別ですとはじめに付言されましたが、民族教育の場を守ろうと京都府や軍政部とかけあう朝鮮人団体の粘り強い交渉の様子が伝わってくるほど具体的な研究発表でした。1948年から49年の時期の動きを中心的にまとめてくださいました。

1948年1月の文部省適格審査室長通知では、軍国主義を排する観点から日本人教員におこなった適格審査を朝鮮人学校の教職員に対しても機械的に適用していたことを教えていただきました。同年4月は、山口・岡山・兵庫・大阪・東京などで「阪神教育闘争」がたたかわれたものの朝鮮人学校が強制閉鎖されていきます。
京都では4~5月に朝鮮人団体と京都府・京都軍政部が数回にわたって協議の場をもち、5月15日・18日の覚書で、公立学校において朝鮮人のみの特別学級を編成して朝鮮人独自の教育をする合意ができていました。全国的には、週に2~4時間の選択教科・自由研究の時間枠での民族教育が認められていただけですから、京都の民族団体の交渉努力がうかがわれます。現に、京都第一朝連初等学校は、市立陶化小学校の校門をくぐったところに校名札が掲げられ、これまでどおり陶化小学校の数教室を使って民族教育がおこなわれます。ところが49年2月に京都軍政部が「占拠」規定をしはじめ、5月に京都府・軍政部・朝連と協議の場を開くも一方的に特別学級の設置は違法だと通告し、10月に強制的に封鎖されます。

また、京都朝鮮人教育会が運営する京都朝鮮中学は、1947年5月に創立され9月に各種学校として認可されます。のちに韓国学園になるまで閉鎖を免れて今日の国際学園にいたりますが、創設期には朝連系・民団系の学生が共学し、朝連系の活動家も理事に参入していたとのことです。クリスチャンも存在し、教員には京都大学に留学していた学生も混ざっていたそうです。

民族教育の場をつくり守るために、「北」・「南」問わずに朝鮮人団体が奔走していた時期、京都も結局は朝連系の学校が強制閉鎖されますが、京都府や軍政部にかけあいながら全国的な閉鎖期に民族学校を維持していたことがわかりました。

その後の歴史について、あらためて連続講座の場をもち、今日の民族教育の礎を学ぶとともに、今後発展していく民族教育の未来像をともに描いていく機会をつくっていきたいと思いました。

学校見学会(連続講座第2回)

2013-01-01 13:54:09 | 連続講座
11月17日に、こっぽんおりの連続講座第2回として、京都朝鮮中高級学校で学校見学会がありました。当日はあいにくの雨でしたが、留学同の学生なども参加して見学者は予想以上に多く、のべ30人ほどになりました。
午前中はまず、普段どおりに行われている授業の様子を、教室を移動しながら見せていただきました。国語、英語、数学、世界史、物理……と、日本の学校でも見慣れた授業風景です。ただ一つ大きく違うのは、どの教科も朝鮮語で教えられていること。板書や生徒たちの発言も朝鮮語です。学校の案内に、「母国語教育の実践」「母国語を生活の中へ取り入れ会話力アップ」と掲げられていましたが、その意欲と成果は校舎に一歩入ればすぐに見てとれます。日本の中にある学校の、すでに日本で何世代も経た家族の子どもたちが通う学校でありながら、ここでは民族の言葉が生活の言葉として継承されている……この事実にはいつも新鮮な感動を覚えます。そして、そのために重ねられてきた多くの努力を思わずにはいられません。
一方で、日本の学校と変わらないところもたくさんありました。理科室には水道やガス栓のついた机があり、ちょうど試験管を使って実験の最中でした。朝鮮語が聞きとれなくても傍で見ていると授業の内容は案外わかり、興味がわいてきます。一クラスの人数が少ないためか先生と生徒の距離が近く感じられ、当てられる前に発言が飛び交ったり、笑いがわいたり、温かく活発な雰囲気が印象に残りました。
その後、いくつかのグループに分かれてソンセンニムのお話を聞いたり、質問をしたりする時間がとられました。私のいたテーブルは、この学校の卒業生、日本学校出身の留学同の学生、日本人の見学者などがまじっていて、さまざまな立場から感想を出しあいました。子どもたちには朝鮮人として生きることを教えたい、というソンセンニムに対し、「朝鮮人として生きる」とはどういうことですか、と真剣に問いかける在日学生の姿も。その答えの中でソンセンニムが、日本で生活していても、少なくとも名前と挨拶くらいは朝鮮語でやっていきたい、と語られていました。ささやかなことに思えますが、そのささやかなこともしばしば難しい日本社会の現状を思うと、日本人としてあらためて恥ずかしく辛いものを感じます。本名やウリマルを使って生きていきたいという願いを、日本人と日本社会の側は、それが当たり前のことになる社会をつくっていきたい、という願いとして共有し、目指していかなければならないと思います。
その後に聞いた「無償化」問題をめぐるお話では、まさにそうした日本政府の偏狭さの実例が語られていました。審査中ということでいろいろな書類を次々と提出させられるが、他の外国人学校はその十分の一も出していないのに審査に通っている、朝鮮学校だけ長引かせるためとしか思えない、ということ。匿名の日本人から刃物と脅迫文が送られてきたりするという深刻な嫌がらせ。そして今年も「無償化」から除外されたままで卒業生を送り出さなければいけないのか……。

昼食は作業所「エルファ」のお弁当をいただき、座談会の後には、民族器楽部の学生たちの演奏を聴かせていただきました。膝にのせて弓で弾く弦楽器のソヘグム、フルートのような横笛のチョッテなど、伝統楽器で演奏される朝鮮民謡の音色はとても豊かで味わいがありました。民族器楽部は人数は少ないとのことでしたが、多くの見学者を前に情感のこもった独奏を披露してくれる姿に、日頃の努力と音楽への熱意を感じることができました。
民族器楽部の皆さん、ありがとうございました。

この日はその後、三条河原町で街頭署名活動を行う予定でしたが、雨が強かったため中止。
次の日に行われた署名活動については、また別の記事で報告したいと思います。

第一回連続講座の場所

2012-05-12 11:28:02 | 連続講座
先ほど投稿した連続講座場所の案内です。

京都駅八条口の東端の交差点(向かいに京阪ホテルとホテル・エルイン)を南に渡り、まっすぐ南下。1つめの信号を超えて、2つめの信号より手前右側に「コミックショック」の大きな赤い看板が出ているビルが「三星ビル」。向かって左端にある入り口を入って階段を3階まで上がる。「健楽園」の奥が、「きずな」です。

「NPO法人社会労働センターきずな」さんのHPのアクセス案内に地図があります。
http://kyoto-kizuna.jp/index.html

こっぽんおり連続講座 在日朝鮮人民族教育の歴史と現在

2012-05-12 11:19:05 | 連続講座
第一回 連続講座の開始にあたって
概論-在日朝鮮人民族教育の前史から現在
    講演 水野直樹さん
    日時 2012年5月21日(月)午後6時30分開始
    会場 NPO法人きずな事務所

●連続講座へのお誘い
 昨年11月23日、これまでの朝鮮学校を支える会・京滋の取り組みを引き継ぎ、新たに朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称・こっぽんおり)が結成されました。高校無償化制度からの朝鮮学校の排除などに示されているように、朝鮮学校と民族教育はとても厳しい事態に直面しています。ふりかえってみれば、戦後の朝鮮学校の歴史はいくつもの苦難の時代をくぐってきました。そして、そのたびにオモニやアボジたち、朝鮮学校の先生方をはじめとした無数の在日の努力によって、民族教育の灯火が守りぬかれてきました。また、このような努力を支援する日本人の取り組みも、とても不十分なものではあっても積み重ねられてきました。
 いまが厳しい時代であるからこそ、私たちは戦後の朝鮮学校の歴史と現在についてしっかりと学び、そのなかから民族教育とは何か、その発展のための現在の課題は何か、そして日本社会を真の多民族共生社会へと変革していくために何が求められているのかなど、ともに考えていきたいと思います。連続講座の第一回は、水野直樹さんに概論として、朝鮮学校の前史から現在までの歴史についてお話していただきます。第二回からは、朝鮮学校の創設、阪神教育闘争と朝鮮戦争下の弾圧など、時代を区切りながら現在に至る歴史を学んでいきたいと思います。ぜひ、ご参加下さい。